ニンニク 栽培

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一片種

読了までの目安時間:約 5分

 

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一片種

 

 

一片種ニンニク(プチニンニク)という、分球しないニンニクがあります。
一般的なニンニクであれば、鱗片1つを植え付けると、
生育する過程で分球し、複数の鱗片がついた1つの球となって収穫されます。

 

ところが、この一片種は分球せず、まるで小さなタマネギのような状態なのです。
あまり見かけることのない一片種とは、どのようなニンニクなのでしょうか。

 

 

[一片種]

 

 

■一片種ニンニク(プチニンニク)の特徴

 

・色・形
分球せずに丸のままになるため、
一般のニンニクのように半月形の鱗片ではなく、ミニタマネギのような姿です。

 

皮は品種によって、真っ白だったり、
少し黄色っぽかったり、表面に赤紫が入っていたりします。

 

品種はいくつかあるようですが、スーパーで見かける一片種のニンニクは、
基本的には中国から輸入されたものになります。

 

品種によって、皮の色には少し幅がありますが、
皮を剥いた中身は、どれも真っ白です。

 

皮を剥いた状態だと、ころころとした栗のようでかわいらしいです。
1球としては小さいかもしれませんが、分球していない分、
他のニンニクの鱗片1つよりもずいぶんと大きいです。

 

そのため、料理に使う時には、1個でもそうとうな量がとれます。

 

・香りと味
中国から輸入されている一片種は、香りも味もマイルドです。
品種や産地により香りが強かったり辛みがあったりと、やや違いが出るようです。
私が焼肉屋さんからもらった一片種は、辛みが強く臭いも割と強めでした。

 

1個をそのままスライスすると、
普通のニンニクのスライスよりも大きくなるので、見栄えがします。

 

また大きくて丸い形を生かして、丸ごと揚げたり蒸したりする料理でも楽しめます。
風味はマイルドですが、薬味としても使うことが可能です。

1個が大きく、皮も剥きやすいので、調理に手間がかからないのも魅力です。

 

 

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焼肉に美味しかったです

 

 

■一片種ニンニク(プチニンニク)の栽培のコツ

 

育て方は、一般的なニンニクの育て方と同じです。
一片種は、地中では一般のニンニクのような状態になることが多いようです。

中央に葉鞘があり、その周りに丸い一片種がいくつかついている状態です。

 

一片種を育てる時は、1個丸ごと植え付けに使います。
他のニンニクよりも大きいものを植えるので、
見た目のかわいらしさとは違う、太くて立派な葉を伸ばしてきます。

 

トウ立ちをすると、花茎を長く伸ばした先に花を咲かせます。
植え付けた一片種の大きさにより、花茎はかなり長くなる場合があり、
その時の草丈は1.5メートルを超えることもあるようです。

 

葉ニンニクや茎ニンニク(ニンニクの芽)としても利用できますが、
やはり球ニンニクとして育てるのがお勧めです。

 

植え付ける種球は、園芸店などではほとんど販売されていません。
ネット上のお店では取り扱いがある可能性もありますが、
今のところは種球として生産している大手メーカーはないようです。

 

育てるにはスーパーや直売所などで売られている、
食用の一片種ニンニクを使って育てましょう。

 

地域や時期によって、一片種の取り扱いがない場合があるため、
見つけた時に買っておくと安心です。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培

 

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ニンニク 品種

北海道在来

読了までの目安時間:約 4分

 

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ninnniku

 

 

北海道在来は、北海道で栽培されている品種のひとつです。

 

球の状態で食用に販売されていることは少なく、
北海道在来を使った加工品などがネットなどで購入することができます。

 

白色品種を育てる農家が増え、
北海道在来を栽培する農家が減り今では希少種となっています。

 

 

[北海道在来]

 

 

■北海道在来の特徴

 

・色・形
北海道在来、別名ピンクニンニクと呼ばれる通り、ピンク色をしているのが特徴です。
北海道の厳しい環境の中で育つにも関わらず、球が大ぶりで存在感があります。

 

・香りと味
北海道在来は、香りがとても強く、辛みも強いのが特徴です。
香りと辛みの成分であるアリインという成分が多く含まれています。

 

抗酸化作用のあるフラボノイドが多く含まれていることも注目されています。
この強い香りを生かし、防虫用として利用されていたこともあるようです。

 

生でスライスやおろして薬味にすれば、食材の臭みをうまく消してくれます。
もちろん、パスタや炒めもの、スープなど、火を通して食べても、
北海道在来の強い香りと味を楽しむことができます。

 

 

■北海道在来の栽培のコツ

 

北海道で古くから育てられていた品種のため、寒冷地向きの品種となります。
厳しい北海道で育つからこその辛みや味があるため、
似た環境で育てないと、本来の風味が出ない可能性もあります。

 

それでも北海道以外の地域でも、寒冷地であれば育てることは可能です。
ウィルスに強く生育も旺盛なため、とても育てやすい品種といえます。

 

香りや味がややマイルドになる可能性がありますが、
初心者の方でも育てやすい品種です。

 

葉ニンニクも栽培できますが、やはり特徴的な味と香りを存分に楽しむため、
北海道在来は、球ニンニクとして栽培するのがお勧めです。

 

冬期は休眠状態に入り、その後気温が高くなってくると生育を再開します。
現地では暖かくなるのが遅いため、収穫は7月下旬とニンニクの中でも遅めです。

 

種球として販売されているところが少ないため、食用の球を購入すると良いでしょう。
その際は、発芽抑制処理されていないものを選びます。

 

■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道
・ジャンボニンニクの栽培

 

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ニンニク 品種

壱州早生(いっしゅうわせ)

読了までの目安時間:約 3分

 

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壱州早生(いっしゅうわせ)は、長崎県壱岐市が発祥のニンニクです。
一時期は、生産農家の高齢化の影響で、生産量が激減していましたが、
最近では新しく栽培する農家が増えてきているようです。

 

同じ暖地向きの品種である上海早生と似ている性質の壱州早生とは、
どのようなニンニクなのでしょうか。

 

 

[壱州早生]

 

 

■壱州早生の特徴

 

・色・形
球の重さは約50gで、スーパーなどで売られているニンニクとほぼ同じくらいです。
1球の中で、鱗片が12個前後に分かれるため、鱗片1つ1つがやや小さめです。

 

表面の皮の色は、白からやや黄色みがかり、皮を剥くと中は白いです。
ホワイト六片などと、球のサイズは同程度ですが、
鱗片の数が多い分、小さいのが特徴です。
上海早生とは、見た目も大きさもとてもよく似ています。

 

・香りと味
味も香りもマイルドで、強すぎることがありません。
生ですりおろしやスライスをして薬味としても使えますし、
刻んで料理のアクセントに使うこともできます。

 

味や香りが濃厚ではなく、強い癖や甘みはありません。
しかし、どのような料理の味や風味を活かし、万能に使える品種です。

 

 

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ドレッシングにしても美味しいです

 

 

■壱州早生の栽培のコツ

 

もともと九州で栽培されていたため、暖地向きの品種です。
同じ暖地向き品種の上海早生に比べると、熟期が少し遅いです。

 

トウ立ちすると、花茎が40cm~70cmほどになります。
上海早生よりは短く、茎ニンニク(ニンニクの芽)として十分収穫できる長さです。

 

球ニンニクはもちろんのこと、葉ニンニクとしても栽培・収穫することができます。
球・葉・茎とすべての栽培が可能な品種です。

 

壱州早生と上海早生は、味・香り・見た目や鱗片数など、あまり差はありません。
両方の種球が手に入る場合は、熟期が早いか遅いかで選ぶと良いでしょう。

 

■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道

 

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