ニンニク栽培 1月
1月のニンニク
ニンニクは、品種によって寒さへの強さが違います。
暖地向きの品種は、寒さに弱いわけではありませんが、
休眠が浅いので、厳しい寒さが続くと生育に影響します。
対して寒地向きの品種は、休眠が深いので、寒さにはとても強いです。
そんなニンニクですが、1月のような寒い時期になると、
たいていの品種は休眠に入ります。
ニンニクが休眠に入ってしまうと、こちらは何もすることがないように感じますが、
実は休眠中も手入れが必要になる場合があるのです。
ニンニク栽培では、1月にどのような作業が必要になるのでしょうか。
[ニンニク栽培 1月]
■1月のニンニク
1月は1年の中でも最も寒い時期に入るため、
ニンニクの生育も寒さによって止まります。
生育が止まっている間、ニンニクは休眠状態となって寒さに耐え、
次に生育に適した時期になるまで、ほぼ活動せずに過ごします。
休眠しているため、見た目に変化はほとんどありません。
この時期に、葉先が少し枯れたりする症状が見られますが、
これは寒風が葉に当たったために起こる症状のため、
ひどくなっていないのであれば、特に心配はいりません。
■1月の作業
・寒さ対策
1月はとても寒いです。
寒さに強いニンニクも、強い寒風に長時間当たっていたり、
頻繁に霜に当たっていると、葉や根などが傷んでしまい、その後の生育に影響します。
暖地などの場合は、特に寒さ対策をしなくても問題ない場合が多いですが、
寒地などはもともと寒い地域ということもあるので、
霜や寒風に当たりやすい場合は、寒さ対策をしておくのがお勧めです。
ビニールマルチも、防寒対策の1つではありますが、
植え付け前にかぶせておく必要があるため、栽培の途中からは使えません。
栽培の途中から使えて便利なマルチは、ワラやバークチップなどです。
土の上にかぶせておくだけなので簡単で、しかも栽培の途中に使用でき、
不要になったらすぐに取り外すこともできます。
また、適度に通気性や通水性もあるので、加湿や蒸れも起こりにくいです。
さらに、土の上にマルチが乗っていることによって、水分が蒸発しにくくなり、
過度な乾燥も防げます。
・水やり
気温も低く、ニンニク自体の生育も止まっているので、基本的には水やり不要です。
ただ、雨が降らない日が長期間続いたり、あまりにも土が乾燥していると感じたら、
水やりは必要になります。
ニンニクの生育は止まっているので、それほど大量の水は必要ありません。
無理に水やりをすると、むしろ過湿となって傷む原因になります。
この時期は、乾燥気味を意識して管理し、
過乾燥になりそうな時にだけ、水やりをします。
水を与える時間帯は、午前中がお勧めです。
午前中に水やりをしておくと、夕方までには余分な水が切れ、凍結の心配が減ります。
反対に夕方以降に水を与えると、夜間の冷え込みによって土が凍り、
根が傷むことがあるので、注意します。
休眠しているということは、傷んだ後の回復にも時間がかかるということなので、
休眠中はできるだけ傷みがないように管理します。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培