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島ニンニク
島ニンニク
島ニンニクは、3~4月が食べ時の美味しいニンニクです。
最近では、地域の直売所などでも、売られている島ニンニクです。
気候も文化も様々な日本の中でも、沖縄は特に独特な雰囲気があります。
そんな沖縄で育てられる島ニンニクとは、どのようなニンニクなのでしょうか。
[島ニンニク]
■島ニンニクの特徴
・色・形
寒冷地向きの品種である、ホワイト六片などと比べると、
球全体の大きさも小さく、こじんまりとした印象です。
皮には赤紫から薄いピンク色が出ますが、
皮を剥くと中から真っ白な美しい鱗片が出てきます。
球全体が小さいにも関わらず、
島ニンニクはさらに鱗片が20個前後にもなるため、
鱗片1個の大きさがとても小さいです。
・香りと味
ニンニク特有の香りがとても強いのが、島ニンニクの特徴です。
生では辛みも強いため、ニンニクのパンチを効かせたい時にぴったりです。
鱗片1つ1つがかなり小さいため、皮を剥くのに少々手間取ります。
頻繁に島ニンニクを使うのであれば、
あらかじめ皮を剥いた状態で保存容器に入れて冷蔵庫に入れておくと、
使いたい時に自由に使えて便利です。
鱗片1個が小さいので、火を通してもほっくり感や濃厚な甘みは感じにくいです。
強い香りと辛みを、じゅうぶんに楽しむために、
生のままスライスやすりおろしにして薬味にするのが最高です。
また、強い香りを生かして、醤油漬けなどにするのもお勧めです。
葉ニンニクとしても楽しめます
■島ニンニクの栽培のコツ
球自体が小ぶりなので、ホワイト六片よりも株間をやや狭くすることができます。
密植が可能なので、同じ敷地の広さでもたくさんの株数を育てることができます。
トウ立ちをしても花茎が長く伸びないため、
茎ニンニク(ニンニクの芽)の栽培には向きません。
葉ニンニクとしては栽培・収穫ができますし、
鱗片が小さいためこちらも密植が可能です。
沖縄で育てられているニンニクのため、暖地向きの品種となります。
■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道
沖縄早生
沖縄にんにく C)沖縄土産専門店 ←沖縄ファン必見!
沖縄早生は、名前の通り沖縄で栽培されているニンニクです
一般的なスーパーに並ぶことはあまりありませんが、
他の品種に比べて早く収穫できるため人気があります。
[沖縄早生]
■沖縄早生の特徴
・色・形
球自体が他に比べるとやや小さく、皮には薄い赤紫色~桃色が入ります。
皮を剥けば、真っ白な鱗片が出てくるので、料理に色が出ることはありません。
球自体が小さい上に、鱗片が12個前後に分かれるため、1つの鱗片は小さいです。
・香りと味
ホワイト六片などに比べると、やや味も香りもマイルドです。
そのため、丸ごと火を通して食べる焼きニンニクや揚げニンニクなどの、
調理法で食べると、少し物足りないことがあります。
その分、料理の邪魔をすることがないため、
薬味や料理のアクセントとして使うのがお勧めです。
また、火を通さず生のまま醤油などに漬けたものを食べる場合は、
鱗片が小ぶりなこともあり食べやすいです。
1つの鱗片が小さいため、少量だけ使いたい時にも便利です。
シチューや焼き肉のたれに入れると甘みとコクが出ます
■沖縄早生の栽培のコツ
名前に沖縄と入っている通り、暖地向きの品種となります。
沖縄早生はたくさんあるニンニクの品種の中でも、極早生の部類に入ります。
一般的なニンニクは、冬になると寒さに当たり、生育を止めて休眠状態となります。
その後、春が近づいて気温が上がってくるとまた生育を始めるのですが、
沖縄早生は休眠をしません。
冬の間もゆっくりながら生育を続け、
気温が上がり始めると一気に生育スピードを上げます。
そのため、他の品種よりも収穫時期が早くなります。
収穫時期が他とは違うため、肥料止めの時期には注意します。
球ニンニクとしてはもちろん、葉ニンニクとして育てることもできます。
鱗片が小さいので、株間をやや狭くできるため、
1球が大きい品種よりも株数を多く育てることができるのが利点です。
ただ、トウ立ちをしてもほとんど花茎を伸ばさないため、
茎ニンニク(ニンニクの芽)としての栽培にはあまり向きません。
■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道
上海早生
上海早生という名前は、あまり聞きなれないかもしれません。
けれど、中国から輸入されているニンニクや、
国産でも九州地方や四国地方で栽培されているニンニクで、
スーパーで見かけることの多いニンニク品種です。
青森が栽培するニンニクの代表であるホワイト六片と同様に、
栽培している量は少ないのですが、
九州と四国が栽培するニンニクの代表格が上海早生です。
[上海早生]
■上海早生の特徴
・色・形
大きさはホワイト六片と同じくらいで、重さも同じくらいなので、
パッと見ただけでは区別が難しいです。
けれど、上海早生は皮がやや黄色がかっているため、横に並べると一目瞭然です。
皮を剥いた中身は、ホワイト六片と同じ白色をしています。
大きさも重さもホワイト六片と同じではありますが、
上海早生は鱗片が12個前後に分かれるため、
1個の鱗片の大きさが小さいのも特徴です。
・香りと味
ニンニクらしい香りと味がします。
ホワイト六片などと比べると、やや香りも味もマイルドで、
加熱調理をしても甘みが強く出ないため、あっさりとした味わいです。
標準的なニンニクの香りと味が出せるため、
料理の味わいを邪魔をすることがなく、万能に使えます。
上海早生だけを味わうような、丸揚げや焼きニンニクよりも、
刻んだりスライスしたりして、料理のアクセントとして使うのが向いています。
料理の味わいを活かして美味しい!
■上海早生の栽培のコツ
九州と四国で栽培されていることから分かるように、暖地向きの品種です。
暖地で育てる時は、種球を購入する際に覚えておくと、
間違って寒冷地向きの品種を栽培してしまう失敗が減ります。
同じ暖地向きの壱州早生に比べると、やや熟期が早いです。
暖地で栽培するにあたって、上海早生か壱州早生かで悩んでいる場合は、
熟期の早晩で決めても良いでしょう。
トウ立ちした時、花茎が70cm~100cmと、かなり長く伸びるため、
茎ニンニク(ニンニクの芽)を収穫する目的として栽培するのにもお勧めです。
鱗片が小さく、株間を狭くできるため、葉ニンニク栽培も可能です。
もちろん、球ニンニクとしての栽培もできるので、
どのような栽培方法もできるマルチな品種です。
■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道