ニンニク 栽培

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ニンニク 黒腐菌核病

読了までの目安時間:約 7分

 

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酸性土壌で調子が悪いニンニク

 

 

ニンニクの黒腐菌核病(くろぐされきんかくびょう)は、
発病すると枯死する確率が高く、治療が難しい病気です。

 

発病してから対処するのではなく、植え付け前の予防が中心となります。

 

 

[ニンニク 黒腐菌核病]

 

 

■症状

 

ニンニクの黒腐菌核病の感染初期は、見た目では病状が分かりにくいです。
地上部に症状が出るようになると、まずは葉に異変が出ます。

 

下の方の葉が、色が抜けたように変色していきます。
緑色だった葉は白っぽくなるまでに色が抜け、葉が垂れてきます。

 

症状が進むと、下葉と上方の葉も萎れたようになり、しだいに枯れていきます。
最終的には、株全体が枯れ、症状の出た株を抜くと、
根がとろけたようになっているため、ほとんど抵抗なく引き抜くことができます。

 

根がとろけるほどまで症状が進んでいる株は、

地際に近い部分に、黒ゴマのような粒状の菌核ができていることがあります。

 

 

■原因

 

酸性の強い土で育てると、被害が出ることが多くなります。
また、黒腐菌核病の原因菌は、熱や水が溜まっている環境に弱いです。

 

どちらかというと砂地などの極端に水はけの良い場所で、繁殖しやすくなります。
反対に粘土質の土では、発生する確率が低くなります。

 

地温が10度~20度くらいで、原因菌の繁殖が盛んになるため、
秋に植え付けてから春頃までに症状が出やすくなります。

 

栽培初期から発病することが多いため、
注意深く観察して、被害株が出ていないかをチェックしておきましょう。

 

 

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ネギ、タマネギ、ニラなども黒腐菌核病の被害にあいやすい

 

 

■対策

 

・適度な水はけに
ニンニクを極端に水はけの良い土で育てると、
感染確率が高くなるので、避けるようにします。

 

ただし、あまりにも粘土質の土で育てると、水はけが悪くなってしまい、
黒腐菌核病とは違う病気にかかりやすくなることがあります。

適度な水持ちの良さと水はけの良い用土を心がけましょう。

 

・酸性土は避ける
また、酸性土壌でも感染が増えるため、植え付ける前には土の酸度を計測し、
酸性に傾いている場合には、苦土石灰を土に加えて調整しておきます。

 

酸度の計測は絶対ではありませんが、
もし器具を持っているのであれば計測するようにしましょう。

計測をしない場合でも、苦土石灰を加えてよく混ぜておくようにすると、失敗が減ります。

 

 

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前もって土壌消毒をするのが安心です

 

 

・土壌消毒する
以前に黒腐菌核病を発症した場所には、菌が残っていることがあります。
菌は熱と水溜まりに弱いので、同じ場所でニンニクを育てる場合は、滅菌しておきます。

 

土の上に黒ビニールをかぶせ、飛ばないように端を留めておきます。
その状態で、日光によく当てることで中の温度が上がり、熱消毒が簡単にできます。

 

また、水が溜められるような場所であれば、
3ヶ月~4ヶ月の間、水を溜めておくことで菌を殺すことができます。

 

原因菌は地表近くを好んで潜むため、土の天地をひっくり返し、
地表部分を深い場所に埋めることで、菌を窒息死させることができます。

 

土壌消毒は、バスアミド微粒剤を使って行うこともできます。
黒腐菌核病は、ニンニクや、ネギやニラ、タマネギにも感染する病気です。

 

ニンニク栽培中に発症していなくても、
他の作物で発症した場合には、必ず土壌消毒するようにします。

 

反対に、ニンニクで症状が出た場所で、
ニラやネギを育てる場合にも、消毒が必要になります。

 

また、黒腐菌核病に感染する作物を栽培する前には、
発症したことのない場所であったとしても、土壌消毒をしておいた方が安心です。

 

熱消毒なら簡単にできますし、やって損はありません。
何も植物を育てていない冬の間や、真夏に消毒しておくと、
スペースも無駄にならずに済みます。

 

◎効果的薬剤
植え付け前、ニンニクの種球を鱗片ごとにばらした後、
スミレックス水和剤を湿粉衣することにより、予防することもできます。

 

植え付けた後に、セイビアーフロアブル20を、
規定通りに希釈して散布するのも効果があります。

 

ただし、セイビアーフロアブル20は、発症後、散布しても効果はないので、
できるだけ早い時期に散布します。

 

◎感染してしまったら
感染した株が出た場合は、残念ですが治すことはできません。
他に被害が広がらないよう、症状の出た株を抜きとり処分します。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培

 

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ニンニク 病害虫

遠州極早生

読了までの目安時間:約 5分

 

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遠州極早生は、12個くらいの鱗片が入っています

 

 

遠州極早生という品種のニンニクは馴染みがない少ないかもしれません。

中国から遠州極早生の系統のニンニクが輸入されていたり、
千葉や静岡で栽培されているため、比較的目にする機会の多い品種です。

 

スーパーなどで売られているニンニクは、品種が記載されないことが多く、
実際には、見てはいるけれど名前を知らないのかもしれません。

遠州極早生という品種は、どのようなニンニクなのかをご紹介します。

 

 

[遠州極早生]

 

 

■遠州極早生の特徴

 

・色・形
見た目は一般的なニンニクの形をしています。
ホワイト六片などと比べると、球自体の大きさがやや小さいです。

 

球の重さはだいたい50g前後ですが、
その中に12個くらいの鱗片が入っているため、鱗片の大きさは小さい部類です。

 

沖縄で栽培されている島ニンニクや、沖縄早生と同じように、
球が小ぶりで鱗片も小さい品種です。

 

皮の色は、白っぽい色をしていますが、
ホワイト六片などと比べると、少し色がついているのが分かります。

 

よく見ると、白というより黄色や薄い褐色をしていますが、
皮を剥いた鱗片の中身は真っ白です。

 

・香りと味
見た目が小さく、島ニンニクと似ていますが、味や香りは全く違います。
島ニンニクほどの強い香りや辛みはなく、どちらかというとマイルドです。

 

ジャンボニンニクほど香りが少ないというわけではありませんが、
ホワイト六片など、味も香りも濃厚な品種と比べると、
遠州極早生はあっさりしています。

 

どちらかというと、ニンニク単体で食べるような丸揚げや焼きニンニクよりも、
スライスや刻み、おろしなどにして料理に使う方が合っています。

 

刺激は少ないですが、生で薬味として食べることもできます。
あまりニンニクの辛みや香りが得意でない人にお勧めです。

 

 

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葉ニンニクにして食べると美味(画像は紫々丸)

 

 

■遠州極早生の栽培のコツ

 

基本的な育て方は、標準的なニンニクの育て方と同じです。
極早生と名前に入っている通り、標準的なニンニクよりも早く収穫できます。

 

ホワイト六片などであれば、冬の間は深く休眠して過ごしますが、
遠州極早生は休眠するものの浅いため、冬の間も少しずつ生長しています。

 

冬の間も生長を続けるため、球肥りが早くなり、収穫が早くなるのです。
収穫が早くなるため、冬を越えてから与える追肥のタイミングに注意します。

少し球が小さいので、株間をやや狭くしても大丈夫です。

 

ホワイト六片などと比べると、伸びてくる葉も細く、
軸も細いので弱々しく見えますが、どちらも細いのが普通です。

 

他と比べて少し細いからといって、無理に肥料を与えたりすると、
肥料が過剰になって生育に支障が出ます。

 

球ニンニクとして栽培できるのはもちろんですが、
遠州極早生は、葉ニンニクや茎ニンニク(ニンニクの芽)としても栽培できます。

 

鱗片が小さいので、葉ニンニクとして栽培する時の株間を少し狭くして、
密植気味に育てると収量が上がります。

 

上海早生などは、花茎がよく伸びるので茎ニンニクとしての栽培に向いています。

 

遠州極早生も上海早生などに比べると、
少し花茎が短くなりますが、食べるのには十分な長さに生長します。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培

 

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ニンニク 品種

無臭ニンニク

読了までの目安時間:約 4分

 

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musyuninniku

無臭ニンニク、他のニンニクと比べ、大きくて臭いが少ないのが特徴です

 
無臭ニンニクはニンニクではなく、リーキという西洋のネギの仲間です。

臭いが少ないことから、ニンニク特有の香りが苦手な方や、
翌日の臭いが気になる、胃が弱い方などに人気があります。

 

無臭ニンニクとは、どのようなニンニクなのでしょうか?

 

 

[無臭ニンニク]

 

 

■無臭ニンニクの特徴

 

・色・形
無臭ニンニクの外見は、ジャンボニンニクにとてもよく似ています。
それもそのはずで、無臭ニンニクはジャンボニンニクの仲間なのです。

 

一般的な六片ニンニクと比べると、
球の大きさがだいたい6倍~8倍とかなり大きいです。

 

無臭ニンニクの1片が、六片ニンニクの1球と同じ重さということもよくあります。

 

形はニンニクよりも少しいびつな形をしていて、
トウ立ちしたタマネギや分球したネギなどによく似ています。
皮は白か、少し緑色がかったような色をしていることがあります。

 

・香りと味
無臭と名がついているように、香りはとても薄いです。
まったくしないということはありませんが、
通常のニンニクに比べると14分の1くらいにしかならないこともあります。

 

どちらかというとネギに近いため、味や香りもネギに近いものがあります。
味や香りが濃厚というわけではないので、全体的にとてもあっさりしています。

 

ニンニク特有の香りと味が好きな方には、大きくボリュームはありますが、
ニンニク本来のパンチがないため、物足りないかもしれません。

 

香りと味がマイルドなので、スライスやおろしにして生で薬味として使うよりも、
鱗片を丸ごと蒸したり焼いたり揚げたりした方が食べ応えが出ます。

 

 

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無臭ニンニクの植え付けは間株を多くとります

 

 

■無臭ニンニクの栽培のコツ

 

基本的には一般的なニンニクと同じ育て方で問題ありません。
ただし、球がとても大きくなるので、株間を広くとる必要があります。

 

葉はとても立派に伸びてきますが、葉ニンニクとしてはあまりお勧めできません。
茎ニンニクとしての栽培にもあまり向かないため、
やはり球ニンニクのように育てるのがお勧めです。
>>無臭ニンニク ジャンボニンニクの違いは?

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培

 

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