行者ニンニク 種から栽培
行者ニンニクは、山菜としてとても人気があります、
けれど、自分で栽培するとなると、少しハードルが高い気がします
確かに、栽培環境や管理を間違えると、うまく育たないことが多いので、
初心者には難しいかもしれません。
けれどその分、育ってきた時の喜びは大きいものです。
難しいとされる行者ニンニク栽培愛好家も、少なくありません。
苗から栽培していると、やってみたくなるのが、種からの栽培です。
行者ニンニクを種から栽培するには、どのようにすれば良いのでしょうか。
ジャンボ行者ニンニク
ジャンボ行者ニンニク C)タキイネット通販 左が普通種、右がジャンボ行者ニンニク
ジャンボ行者ニンニクは、
人気の高級山菜である行者ニンニクの中でも、特に大きく育つ品種です。
注目成分であるアリシンが豊富に含まれているジャンボ行者ニンニクの、
特徴と栽培のコツをご紹介していきます。
タグ :ジャンボ行者ニンニク
行者ニンニク採取
行者ニンニクを初めて採取する時、いつ、どのようにするのでしょうか?
栽培している行者ニンニクも、山で自生している行者ニンニクも、
採取の時期や方法はほとんど同じです。
4月中旬~5月中旬頃に収穫が可能となります。
採取法を間違えると、その後元気に育たなくなるので注意します。
栽培したもの、自生しているものを採取する時のポイントをご紹介します。
[行者ニンニク採取]
■採取時期の行者ニンニクは?
ホームセンターなどでも、苗や根が売られていて栽培することもできます。
行者ニンニクはとても生育が遅く、まだ株が充実していないのに採取すると、
生育が衰えたり枯れてしまい、翌年には収穫ができなくなります。
とはいえ、初めての方には、どれが採取して良いのか分かりにくいでしょう。
採取時期の行者ニンニクの状態をご紹介します。
葉が1枚の行者ニンニクは採取しないでおきます
・葉の数
行者ニンニクは、1か所の葉鞘から何枚かの葉を出します。
この葉の数が1枚のものは、まだまだ充実していません。
採取してしまうとそのまま枯れるので、採取しないようにします。
2枚以上になったものを採取するようにします。
ただ、行者ニンニクは生長が遅いので、採取可能なものをすべて摘むと、
株が急激に弱ってしまったり、翌年に1つも収穫できないということがあります。
そうならないよう、ある程度は採取可能な葉も残しておきましょう。
・葉の開き具合
葉はあまり開いていない方が鮮度が良いとされていますが、
採取したものを自分で消費する分には、葉が開いていても問題ありません。
採取した行者ニンニクを出荷する場合は、
できるだけ開いていないものを選んで採取します。
ただ、初心者の方だと、葉が開いていない状態では葉の枚数が分からず、
けっきょくどれを採取して良いものか迷ってしまいます。
慣れるまでは、開いた状態の葉だけでも良いでしょう。
山菜採りのときは、毒草と間違えぬように詳しい方に同行してもらいましょう
◎自生しているものについて
山などに自生している行者ニンニクを探していると、
行者ニンニクととても似た形をしている植物を見つけることがあります。
葉だけ見ていると、本当にそっくりで、横に並べても区別がつきにくいほどです。
行者ニンニクと似ている植物というのが、バイケイソウという植物です。
またスズランなども葉の形がとてもよく似ています。
バイケイソウもスズランも、毒草とされていて食べると危険です。
毎年、バイケイソウやスズランを採取してしまい、食中毒が出ているほどです。
葉がとてもよく似ているので、見分けるのは難しく、
芽が出てくる時期もほぼ同じなので、時期による判断もできません。
ただ差があるとすれば、行者ニンニクは地際の葉鞘が赤っぽくなっていますが、
バイケイソウは白や緑色をしているので、そこで見分けることができます。
初めて採取するときは、土地の方など詳しい人に案内してもらいましょう。
■行者ニンニクの採取法
採取できそうな行者ニンニクを見つけたら、いよいよ採取です。
採取の方法は2通りあり、やりやすい方法で摘みましょう。
葉だけ、あるいは葉鞘ごと採取します
・葉のみを摘む
葉が開いていないものの場合、葉のみを摘むことはできませんが、
開いた状態のものであれば、葉のみを摘む方法が一番簡単です。
1本の葉鞘から2枚以上葉が出ているものを選び、葉だけを摘みます。
手でも摘み取れますが、清潔なハサミやナイフで切っても構いません。
複数の葉が出ている葉鞘の、1枚だけを採取して回るのもお勧めです。
間違って根ごと摘んでしまうということがないので、初心者にも向いている方法です。
・葉鞘から摘む
葉が出ている葉鞘ごと採取する方法です。
葉鞘は清潔なハサミやナイフなどを使って、スパッと切るのがコツです。
また、根ごと引き抜いたり、根の際まで採取してしまうと、
次の芽が出にくくなるので、葉鞘部分は2cm~3cmほど残すようにします。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培
行者ニンニク 肥料
我が家の行者ニンニク、4鉢あり、けっこう楽しめます
行者ニンニクは、滋養強壮にも効く山菜として、注目されています。
家庭菜園で育てる方も増えています。
自然下では、山の中にはえていることの多い行者ニンニクですが、
自分で育てるとなると、肥料をどうしようか悩みます。
行者ニンニクは生長が遅く、効率良く増やすためには肥料が欠かせません。
どのような肥料をいつ施せば良いのかをご紹介します。
[行者ニンニク 肥料]
■有機肥料が効く
行者ニンニクは、肥沃で水はけの良い土を好みます。
そのため、土作りも、堆肥や鶏ふんなどの有機質な肥料が適しています。
また、土質を改善し、ふかふかで水はけの良い土にするために、
肥料を施すと同時に、腐葉土をたっぷり入れておくのも効果的です。
春に芽が出て秋に地上部が枯れるまでの間、肥料効果が続いているのが理想的です。
有機質の肥料であれば、効き目は緩やかで長期間肥効が続きます。
その点からも、行者ニンニクには堆肥などの有機肥料が合っています。
春を告げる行者ニンニク
■根に合わせて20cmの施肥を
行者ニンニクの根は案外浅いため、肥料を土に混ぜる時は、
あまり深くまで混ぜない方が効果的です。
地表から約20cmくらいの深さまでに混ぜ込めば、
行者ニンニクの根が肥料分を吸収することができます。
植え付け前には、一度は必ず土を耕します。
最初に耕す時は、30cm~40cmくらいまで掘って、
石などの不要なものを取り除いておきます。
その後、土を埋め戻したら、1㎡あたり10kgの堆肥を混ぜ込みます。
この堆肥を混ぜる時は、深くまで混ぜ込む必要はなく、
表層の20cmをクワなどを使って混ぜ込むようにします。
■肥料のタイミング
行者ニンニクに肥料を与えるのは、元肥と追肥です。
植え付けを行う時に、土作りの段階で元肥を施しておきます。
有機質が中心の肥料であれば、長期間効果が続くので、その年は追肥は不要です。
プランターで行者ニンニクを育てる場合は、有機質を含んだ培養土を使うと良いです。
行者ニンニクは7月頃に地上部が黄色く変色し、枯れていきます。
地上部が枯れ始めた後、秋になったら追肥を行います。
株元に堆肥や腐葉土などをかぶせることで、防寒代わりにもなりますし、
冬の間にゆっくりと分解された養分が、春以降にまた効き始めます。
地植えの場合は、植え付け時の元肥と、年に1回の追肥で大丈夫です。
プランターなどで育てている場合であっても、
基本的には植え付け時の元肥と、年に1回の追肥だけです。
ただ、プランターの場合は、水やりで余分な水と一緒に肥料成分が流れるため、
地植えよりも肥料成分が留まりにくくなります。
そのため、栽培中に葉色が悪くなるなど、
肥料が足りていないなと感じた時は、追肥が必要となります。
また、プランター栽培の場合、植え替えを行う予定の年は、
植え替え時に元肥を入れることとなるので、秋の追肥は不要です。
春には、美味しい山菜です♪
■葉色が悪くなった時は?
年に1回の追肥をしていても、どうしても肥料が足りなくなることがあります。
葉の色が薄くなったりしたら、肥料切れのサインです。
緊急の場合の追肥は、堆肥などを与えても肥効の時間がかかるため、向きません。
即効性のある液体肥料がお勧めです。
液体肥料の中にも、有機質でできたものと、化学肥料でできたものとがあります。
基本的にはどちらでも構いませんが、有機質で育てているのであれば、
液体肥料も有機質からできたものの方がお勧めです。
液体肥料は、規定通りに薄めるか、少し薄めに作り、水の代わりに与えるようにします。
液体肥料を与えたら、1週間~2週間ほど様子を見ましょう。
それでもまだ葉色が戻らなければ、もう1度液体肥料を与えて様子を見ます。
何度肥料を与えても状態が変わらない場合は、
日当たりや病害虫が原因で葉色が悪くなっている可能性があります。
原因をすぐに突き止め、改善してあげましょう。
■参考
・行者ニンニク 栽培
・行者ニンニク 通販
・行者ニンニク 保存
・行者ニンニク採取
・行者ニンニクの食べ方
行者ニンニク栽培 北海道
行者ニンニクは冷涼な地域を好んで自生している山菜です
市販されている行者ニンニクは、主に北海道産であることが多いです。
行者ニンニクは北海道でも人気の高い山菜で、
春の風物詩ともいえるのではないでしょうか。
けれど、北海道に住んでいるからといって、
すぐに行者ニンニクを採れるわけではありません。
山菜採りに行けない場合、売られているものを買うか、
自分で育てることになります。
北海道で行者ニンニクを育てるには、何かコツがあるのでしょうか。