行者ニンニク栽培 北海道
行者ニンニクは冷涼な地域を好んで自生している山菜です
市販されている行者ニンニクは、主に北海道産であることが多いです。
行者ニンニクは北海道でも人気の高い山菜で、
春の風物詩ともいえるのではないでしょうか。
けれど、北海道に住んでいるからといって、
すぐに行者ニンニクを採れるわけではありません。
山菜採りに行けない場合、売られているものを買うか、
自分で育てることになります。
北海道で行者ニンニクを育てるには、何かコツがあるのでしょうか。
[行者ニンニク栽培 北海道]
■育て方
北海道で行者ニンニクを育てる場合、
基本の育て方に沿っていれば大きな問題ありません。
もともと冷涼な気候を好み、北海道で自生でき寒さにも強くよく育ちます。
基本の育て方の中でも、少し注意しておいた方が良い点をまとめました。
■暑さが苦手
北海道の気候は、山間部も平野部でも、
行者ニンニクを育てるのに適した気候です。
夏が涼しい気候は、暑さに弱い行者ニンニクにぴったりです。
行者ニンニクは寒さには強いので、寒さに関しての心配は不要です。
特別な防寒をしなくても、次の春にはまた芽を出します。
1つ注意しておきたいことは、夏の暑さです。
本来、北海道は夏になっても、高い気温にならず涼しいはずです。
ところが、近年の温暖化の影響か、少し気候が変わってきています。
たいていは大丈夫ですが、夏場の気温に不安がある場合は、
落葉樹の近くなどに植え、夏場に日陰を作ると、涼しく過ごさせることができます。
■開花時は雨除けを
行者ニンニクは春になると芽が出てきて、その後花を咲かせます。
花が咲いた後も放っておくと、受粉されて種ができます。
この種から株を増やすこともできるので、
広い敷地で株を増やしたい方は、種からの栽培にも挑戦してみてください。
この花が咲く時期に、長雨が重なると、受粉不良を起こしやすくなります。
受粉不良は、花粉が雨で流れてしまうことで起こるので、
雨が当たらないようにしておくと、花粉が流れるのを防ぐことができます。
北海道では梅雨がありませんが、
梅雨がなくても、長雨によって受粉不良は起きます。
開花時期の雨が気になる場合は、簡単にでも雨除けをしておきましょう。
■種播きは適期に
行者ニンニクは種から育てることもできます。
自家採種して保存しておいた種を使い、種播きを行います。
北海道以外の地域では、9月上旬までに種播きをすれば良いのですが、
北海道ではそうはいきません。
北海道の夏は短く、9月に入ると急激に気温が下がります。
気温が下がってから種を播くと、発芽率が悪くなるので、
できれば8月中に種を播くのがお勧めです。
北海道の中でも特に寒い、道東や道北では8月上旬の種播きを目指します。
種蒔きが遅れると、発芽率が悪くなり、発芽も不揃いになります。
行者ニンニクが寒さに強いといっても、
種を播く時だけは最新の注意を払ってあげましょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培