行者ニンニク 保存
行者ニンニク
行者ニンニクはまだまだ珍しく、スーパーに並ぶことも少ない山菜です。
たまに手頃な値段で販売されている時があるので、
見つけた時はぜひ買ってみてください。
購入する時、やはり大事なのは鮮度の良いものを選ぶことです。
また、鮮度が良いものを購入しても、
すぐに調理できない場合、できるだけ鮮度を保ちたいですよね。
鮮度の良い行者ニンニクの選び方と、保存方法をご紹介します。
[行者ニンニク 保存]
■行者ニンニクの選び方
行者ニンニクは山菜の仲間です。
新鮮なものを選ぶことで、おいしさも食感も栄養素も高いまま食べられます。
店に並んでいる行者ニンニクは、袋やプラスチック製のパックに、
入っていることが多いですが、その中でも鮮度が良いものを選びましょう。
葉が開いていず、軸が太いものが良いです
・葉が開いていない
行者ニンニクの可食部は葉です。
葉が軸から伸びてきて開くのですが、
この葉が開いていいるものと開いていないものがあります。
葉が開いているからといって、新鮮ではないということではありません。
収穫してからどれほど経ったかが新鮮さに関わってきます。
ただ、葉が開いていないものの方が、
行者ニンニク特有の香りが強く、食欲をそそります。
香りがマイルドな方が好きという方は、
葉が開いている方が香りが薄くなるのでお勧めです。
・軸が太い
軸が太いものの方が、しっかりと株が充実しています。
行者ニンニクは葉を収穫できるようになるまで、何年もかかる山菜です。
育った年数が多いほど、軸が太くなるので、軸にも注目してみてください。
・切り口がキレイ
収穫する時に切った切り口を見てみましょう。
新鮮なものは切り口の色も白くてキレイで、みずみずしさを保っています。
収穫から時間の経ったものは、切り口が茶色くなっていたり、
とろけたようになっていることがあるので注意します。
・葉先までみずみずしい
新鮮な行者ニンニクは、切り口もキレイですが、
葉先もピンと張っていて、見るからに新しい雰囲気があります。
時間の経ったものは、葉の部分が萎れていたり、
シワが寄っていたりするので、よく見てから買うようにしましょう。
行者ニンニクの花も可憐できれいです
■行者ニンニクの保存方法
新鮮な行者ニンニクを手に入れることができたら、次はやはり保存です。
持ち帰ってすぐに調理して食べる分には構いませんが、
調理するまでに時間が空く場合は、保存するために一工夫しておきます。
新鮮さを保つことで、おいしさや栄養価を保てます。
・冷蔵
一番簡単なのは、冷蔵庫の野菜室での保存です。
行者ニンニクは冷涼な気候を好む山菜です。
そのため、気温の高い場所に置くと、みるみる鮮度が落ちていきます。
また、乾燥にも弱いので注意が必要です。
持ち帰った行者ニンニクの切り口に近い部分を、
まずは濡らしたキッチンペーパーで包みます。
キッチンペーパーで包んだ行者ニンニクを、ビニール袋に入れて乾燥を防ぎます。
袋のまま冷蔵庫の野菜室に入れ、立てた状態で保存します。
寝かせるよりも、立てたまま保存する方が、鮮度を保てます。
ある程度は鮮度を保てますが、できる限り調理するようにしましょう。
・冷凍
すぐに食べない場合や、量が多い場合は、冷凍して保存することができます。
生のまま冷凍することができますが、食味が落ちるのでお勧めできません。
できれば、さっと茹でてから氷水で冷やし、
よく水を切ってから保存袋に入れて冷凍庫に入れます。
保存袋に入れる時に、食べやすいサイズに切っておいても良いですし、
料理に使う時に切っても構いません。
その場合は、行者ニンニクが凍った状態で刻んで料理に使うのがポイントです。
また、行者ニンニクは冷凍すると香りがしなくなります。
ニンニクのような独特の香りが苦手な場合や、臭いが気になる場合は、
一度冷凍してから料理に使うのがお勧めです。
自生の行者ニンニクは香りも高いです
*スズランと誤って中毒が出ますので採取には専門家に同行してもらいます
・保存食
味付けをした状態で、いつでもすぐに食べられるようにしたい場合は、
醤油漬けがお勧めです。
さっと茹でて氷水で冷やした行者ニンニクの水気をよくふき取り、
保存瓶や袋などに入れ、かぶるくらいの醤油を入れて保存します。
ご飯やお酒のおともにさっと出せ、味がすでについているので、
刻んで焼き飯に入れるのもお勧めです。
漬ける調味液は、醤油だけではなく、砂糖やハチミツなどを混ぜ、
好みの味付けにしても良いでしょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培