おいしいニンニクの育て方
ニンニクには、いろいろな品種があります
ニンニクを初めて育てる方も何度か育てている方も、
やはりおいしいニンニクを収穫することを期待しますね。
なんとか収穫まではこぎつけたけれど、
食べてみたら、あまりおいしくなかったということは少なくありません。
どうせ育てるならおいしく育てたいと考えるのは、
家庭菜園を行っている人なら誰でも思うことでしょう。
実はおいしいニンニクを育てることは、難しいことではありません。
本やインターネットで紹介されているニンニクの育て方に沿って、
基本に忠実に育てていれば、おいしいニンニクを収穫できます。
何か工夫をしてみたくなる気持ちも出てきますが、
スタートは、基本に沿って育てていくことが大切です。
基本に忠実に育てておいしいニンニクが育ったら、
そこで経験した方法で、自分なりの育て方を確立するのが良いようです。
ただし、基本の育て方で栽培したのに、なぜかおいしくないことがあります。
おいしいニンニクを育てるためのポイントをご紹介します。
[おいしいニンニクの育て方]
■品種の選び方は慎重に
ニンニクにはたくさんの品種があり、それぞれに特徴があります。
品種を選ぶ時に一番大切なのは、育てる地域に合った品種かどうかです。
ニンニクの中には、暖地向きの品種と寒冷地向きに品種があります。
暖地向きを寒冷地で育てても、寒冷地向きを暖地で育てても、うまく育ちません。
環境と品種が合っていないと、おいしいニンニクに育ちにくいです。
ニンニクの種球として市販されているものには、産地が記載されています。
パッケージのどこかに産地が記載されているので、
産地をチェックし、育てられる品種かどうかを確認します。
また、ニンニクは品種によって味や香りが違います。
濃厚な香りと甘みが特徴のホワイト六片、
パンチのある辛みと香りが特徴の島ニンニク、
香りも味もマイルドなジャンボニンニクや無臭ニンニクなどなど。
自分の好みに合わないニンニクを育てると、
うまく育っていてもおいしくないと感じることがあります。
特に間違えやすいのが、パンチのある味と香りを期待している人が、
ジャンボニンニクの種球を購入し育ててしまうことです。
ジャンボニンニクはニンニク特有の香りや味が薄いので、
パンチ力のあるニンニクを求めている人にとっては物足りません。
品種選びの際には、品種の味や香りの特徴を必ず調べておきましょう。
形も大きさもさまざまです(上の画像の裏側)
■良い種球(種子)を選ぶ
ニンニクはいわゆる種ではなく、ニンニクの球を鱗片ごとにばらし、
その鱗片を個別に植え付けることで栽培します。
植え付けの時期になると、ホームセンターなどで、
種球やすでに鱗片ごとにばらされたものが販売されるようになります。
種球を購入する時は、できる限り良い状態のものを選ぶことが大切です。
病害虫に侵されている気配のある種球や、鱗片が小さい種球などは、
植え付けてもひ弱で大きくならないことが多いので避けるようにします。
鱗片が大きくて張りとツヤがあるもの、
持ってみてずっしりと重みのあるものが良い種球です。
自分で育てたニンニクを貯蔵して、
次の栽培用に植え付けるという方法もあります。
その時は、購入する種球を選ぶ時と同じように、
大きくて張りのあるものを残しておくようにします。
鱗片が小さいと、小さい球にしかならないことが多く、
鱗片が大きければ大きく育つ可能性が高くなります。
小さい鱗片も、品種によっては葉ニンニクとして利用できるので、
選んで分けておきましょう。
■肥料の与え方に気をつける
ニンニク栽培はあまり手間がかかりませんが、
必要な時に追肥を行うことだけは、忘れないようにします。
さらに追肥する時の肥料の種類にも注意しましょう。
肥料には、窒素・リン酸・カリが含まれていますが、
ニンニクは3つが同等のものか、リン酸が少し多めのものを好みます。
窒素が多い肥料は、苦みが出やすくなるので避けるようにします。
また、年を越して追肥する時、必ず3月中に追肥を終えるようにします。
4月以降は分球し、球が肥大する時期に入ります。
この時には3月に与えた肥料がちょうど効いている時期で、肥大が促されます。
ところが、収穫する時まで肥料が効いていると、
苦みや雑味が残ったままになってしまうので、
その頃には肥料が切れているようにしておく必要があります。
肥料は種類と追肥のタイミングを間違えなければ、
味を悪くすることなく株を充実させ、
球を肥らせて立派なニンニクを収穫させてくれます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培