福地ホワイト六片
ニンニク栽培をしたことがない方でも、
ホワイト六片の名前は知っている人も多いのではないでしょうか
日本でも有数のニンニク栽培地である青森で生まれた福地ホワイト六片は、
家庭菜園としてのニンニク栽培でも代表的な品種です。
ここでは、福地ホワイト六片の特徴と栽培のコツをご紹介します。
[福地ホワイト六片]
■福地ホワイト六片の特徴
・色・形
福地ホワイトの名にふさわしく、表面も中も真っ白な色をしています。
一片の染みもない真っ白な皮は、とても見栄えが良く、
店頭に並んでいても他の品種より立派に見えることが多いでしょう。
名前に六片と入っていることから分かる通り、
鱗片はだいたい6個前後に分かれています。
福地ホワイト六片は、球全体の大きさもそれなりに大きい上に(70g以上)、
少なく分かれているため、鱗片1つ1つが大きいのも特徴の一つです。
福地ホワイト六片、肉料理に深みとコクが出ます
・香りと味
福地ホワイト六片は、ニンニク特有の香りが濃厚です。
ニンニクならではといった香りが強く、標準的なようにも思えますが、
実際に他の品種と比べると香りが強いのが分かります。
香りとともに、味も濃厚なのが、福地ホワイト六片の特徴です。
他の品種よりも甘みと旨みが強く、
鱗片1個でも料理に芳醇なニンニクの香りがつきます。
収穫後に乾燥させず、生の状態のニンニクを丸揚げに調理すると、
瑞々しく爽やかで甘い、乾燥ニンニクでは味わえないものがあります。
実際に、他品種よりも糖質が多く含まれているので、
コクのある甘みを強く感じるのでしょう。
■福地ホワイト六片の栽培のコツ
福地ホワイト六片は、青森で育てられていることから分かるように、
寒冷地での栽培に向いている品種です。
球が肥大し、株が熟すのが極めて遅い極晩生に分類されます。
球が大きくなるため、球ニンニクの栽培に適しています。
福地ホワイト六片は、トウ立ちをしないことが多いため、
ニンニクの芽(茎ニンニク)を収穫するのには向きません。
葉ニンニクであれば収穫することはできますが、
福地ホワイト六片を育てるのであれば、
やはり大きく立派な球を目指して栽培したいものです。
■参考
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法
・ニンニク栽培 北海道