玉ニンニクの葉は食べられる?
葉ニンニク(玉ニンニク栽培中に、ちょっといただいたのですが旨い!)
ニンニクを買った後、しばらく料理に使わずに置いていると、
気付いた時には芽が出ていることがあります。
中には、芽どころではなく、葉にまで生長していることもあります。
ジャガイモの芽には毒がありますが、
ニンニクから出てきた芽や葉は食べられるのでしょうか。
[玉ニンニクの葉は食べられる?]
■ニンニクの芽と葉
結論からいうと、ニンニクの芽や葉には、ジャガイモの芽のような毒はありません。
ちなみに、スーパーなどで見かける「ニンニクの芽」は、
ニンニクの鱗片から出た芽ではありません。
また市販されている「ニンニクの芽」は、ニンニク栽培中に発生する、
花茎を収穫したものです。
揚げ物や炒めもの、汁物に利用することができ、
ニンニクの芽にもニンニクの風味があってとてもおいしいですが、
鱗片から出た芽ではないことを知っておきましょう。
生長中のニンニク、つい葉を食べてしまいます
■玉ニンニクの葉は食べられる?
玉ニンニクから発生した芽や葉は、食べることができます。
むしろ玉ニンニクとはまた違ったマイルドな風味があるため、
特に葉は炒めものなどに利用することができます。
最近では、鱗片ごとに分けたニンニクを水耕栽培し、
少し芽を伸ばした状態で出荷される「姫にんにく」と呼ばれるものもあります。
姫ニンニクは、芽・鱗片・根のすべてを食べることができる食材で、
天ぷらにすると食感の違いを楽しむことができます。
香りも玉ニンニクよりマイルドになるので、食べやすいのも魅力です。
葉の部分も、葉ニンニクとして栽培されています。
鱗片を植え付けるところまでは玉ニンニクと同じで、
葉がある程度伸びたところで収穫します。
玉ニンニクのように、地中部分が肥る育て方をしないので、
株間を狭くして植え付けられるのが特徴です。
葉を収穫した後も枯れることはありませんが、
葉を収穫することで養分を作る器官が一時的になくなるため、
玉ニンニクになるほど玉部分が肥りません。
紫々丸やホワイト六片の葉を食べてみましたが、とても美味しいです。
家庭でも気軽に栽培することができるので、
興味がある方はぜひチャレンジしてみてください。
また、芽の状態の時と葉になるまで伸びた状態の時とで、
食べる時の注意点が異なります。
もつ鍋に入れても、おいしい!
・芽の状態
ニンニクの鱗片から伸びてきた芽には毒がないので、
基本的にはそのまま食べることができます。
ただ、芽の部分は栄養豊富なためか、
みじん切りやスライスして油に入れると、
芽の部分がとても焦げやすくなります。
周りの鱗片部分と、火の通り具合に差が出てしまうので、
苦みの原因になることがあります。
ニンニクを丸ごと調理する料理なら問題ありませんが、
みじん切りやスライスにして炒め物などに使う場合は、
取り除いておいた方が良いでしょう。
カツオなど刺身にもnice♪
・葉の状態
葉の状態にまで伸びたものは、鱗片から葉を切り離し、調理して食べます。
鱗片部分は、たいてい養分が抜けてスカスカなので、美味とは言えません。
みずみずしい葉の部分のみを使った方が、おいしく食べることができます。
ニンニクの葉の部分は、ネギのように筒状にはおらず、
ニラのような平べったい形をしています。
けれどニラより厚みがあり、シャキシャキとした食感、香り、甘みが特徴です。
使い方はニラやネギと同じで構いません。
刻んで汁物に入れたり刺身に添えたり、
大きめにザクザクと切って、炒め物や揚げ物に使うのも良いでしょう。
ニンニク、芽が出たら栽培してみましょう
■芽が出ているニンニクを見つけたら
中途半端に芽が出てしまっているニンニクを見つけたら、
思い切って植え付けてみましょう。
スポンジなどを使った水耕栽培でも良いですし、
手軽に土に直接植え付けても構いません。
土で育てる時は、水抜き穴のある容器を使い、水はけの良い土に植え付けます。
日当たりの良い場所でなくても、半日陰くらいの場所なら育ちますし、
外に出せない場合は、日の当たる窓辺などでも育てることができます。
根がうまく伸びてくれば、そのまま生長して葉ニンニクを収穫することができます。
葉の長さが25cm~40cmくらいの頃が食べごろなので、収穫しましょう。
特に問題のないニンニクでも、病気ではないかと神経質に思って食べると、
精神栄養上良くないですし、精神的なことから何らかの異常が出る場合があります。
■参考
・生ニンニクの保存方法
・ニンニクの保存方法 冷凍
・ニンニクの醤油漬け