ニンニク栽培 4月
4月のニンニク
ニンニクは、家庭菜園で人気のある野菜の中では、手間があまりかかりません。
その代わり、栽培期間が長いのが特徴です。
寒かった寒地でも、4月に入れば暖かさを感じる頃となってくるため、
ニンニク栽培も後半に入ってきます。
長らく休眠していたニンニクも、再び生育を始め、様々な変化を見せ始めます。
栽培後半の生育期である4月は、どのような作業が必要になるのでしょうか。
ニンニク栽培 4月
ニンニクを秋から栽培し、冬を越してようやく春を迎える4月、
この頃になると、寒冷地でも暖地でもニンニクが再び育ち始めています
4月は、ニンニクの植え付け適期である、ニンニク栽培 10月と同様に重要な時期です。
冬を越したニンニクは、春からどんどん生育し、
背丈も伸びてトウ立ちして花茎が伸びてくるものもあります。
暖地と寒冷地では、生育速度に差はありますが、生長のステップは同じです。
4月頃に行う栽培管理をチェックしておきましょう。
[ニンニク栽培 4月]
■追肥
春の追肥の時期です。
暖地~中間地くらいであれば、
だいたい3月中に追肥を終えるように指導していることが多いです。
もし3月中に追肥ができなかった場合は、
4月のできる限り早い時期に追肥を行います。
上旬を過ぎると、いよいよ追肥遅れが影響しやすくなるので、
必ず4月初めを越えないように追肥しておきます。
寒冷地の場合は、追肥のタイミングが暖地よりも遅いので、
4月~5月のうちに追肥するようにすれば問題ありません。
春の追肥は、ニンニクの球部分の肥大と生育、
それから風味やコクにも大きく影響します。
肥料が足りなければ、球の肥大が弱くなり、
大きなニンニクを収穫することができません。
かといって、多すぎると味が悪くなったり、
球が腐りやすくなったりするため、良くありません。
追肥が遅れても、味に苦みが出る原因となるため避けるようにします。
肥料の成分の中でも、特に窒素が効きすぎていると、
球割れを起こしたり味が悪くなったりしやすくなります。
ただ、肥料が少ない場合は足すことで解決できますが、
多い場合は取り除くことができません。
そんな時は、水やりの頻度を下げます。
肥料は水に溶けだして成分が土に広がるため、乾かし気味に管理すると、
肥料成分が溶けにくくなり、肥料の効き過ぎを抑えることができます。
つぼみや茎は、天ぷらや炒めてもおいしいです
■トウ立ち
4月に入ると、気温の上昇とともにトウ立ちする株が出てきます。
寒冷地の場合は、トウ立ちするのはもう少し後になります。
暖地~中間地の場合は、4月に入ると、
ニンニクの葉鞘からにょきにょきと花茎が伸びてきます。
ニンニクは品種によって、花茎が長く伸びる品種と、
短いまま止まってしまう品種があります。
短いまま止まってしまう品種の中には、葉鞘から頭が出ないこともあります。
花茎が伸びたら、折り取って生育の邪魔にならないようにしますが、
葉鞘から花茎が出てこない場合は、そのままにしておいて構いません。
ホワイト六片など、環境や生育状況で、花茎の長さが異なる品種の場合は、
こまめに見回りをして、花茎が出てきていたら摘むようにします。
折り取った花茎は、にんにくの芽として食べることもできます。
スーパーでは中国から輸入されたにんにくの芽が年中売られていますが、
旬の収穫したてのにんにくの芽を食べる機会は、この時期だけです。
もし食べられるくらい伸びた花茎があったら、食べてみる価値があります。
■病気
春になって暖かくなってくると、
いつの間にか感染していた病気が、急激に進行することがあります。
サビ病や春腐病、乾腐病など、放っておくと深刻化する病気も多いので、
発病している株を見つけたら、すぐに対処します。
また、普段から見回りを強化することで、早期発見することができます。
自宅の庭やベランダでニンニクを育てているのであれば、
できれば毎日見回りをしておくと良いでしょう。
昨日はなかった症状が、今日は出ているということもあります。
雑草は小さいころに根から抜いておくのが能率的です
■雑草
冬の間は何もなかった場所に、春になると目立ってくるのが雑草です。
雑草が生えてくると、病害虫の住処となってしまうこともありますし、
ニンニクが吸収するはずだった栄養を雑草が奪ってしまうこともあります。
雑草は大きく育ってしまうと、
それだけ根が張っているので取り除きにくくなります。
指でつまめないほど小さなうちは、逆に取り除きにくいですが、
大きくなる前に取ると、茂り過ぎて除草が難しくなることがありません。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培