赤ニンニクとは?
赤ニンニクという名を、近頃、耳にしますが、
ニンニクの中の一品種を指すわけではないようです
どちらかというと、皮が赤いニンニクのことを総称して、
「赤ニンニク」と呼ぶ場合が多いようです。
ニンニクといえば、表面も中も白いものを思い浮かべますが、
皮が赤いニンニクも意外と品種が多いのです。
では、赤ニンニクにはどのような品種があるのでしょうか。
[赤ニンニクとは?]
■赤ニンニクとは?
・最上赤にんにく
山形県の最上地方で古くから栽培されている在来種です。
一番外側の皮は白っぽく見えますが、
薄皮をむいていくと、中には濃い紫色の皮が見えてきます。
1粒が大きめで、1球に鱗片が6粒~8粒ほどつくことが多いようです。
そのため最上赤にんにくは、1球でも重量感があります。
最上赤にんにくには、生で食べるとピリッとした辛みがあり、
火を通すと甘みが強くなります。
火を通した時の食感も、ほくほくとしているので、
丸ごと焼いたり揚げて、食感と甘みを楽しむのにも最適です。
大島赤丸にんにく C)赤松種苗
・大島赤丸にんにく
大島赤丸にんにくは、
山口県萩沖合の離島で栽培されている品種です。
最上赤にんにくと同様に、
鮮やかで濃い紫色をした皮が特徴的なニンニクです。
最上赤にんにくよりも粒は小さいですが、
1球にたくさんの鱗片がつきます。
味も香りも濃厚で、パンチが強いです。
大島赤丸にんにくが、栽培されていた地方では、
滋養強壮の健康食品とされていたのもうなずけます。
粘土質の土で育てると、
よく締まった良い赤丸にんにくが育つそうです。
種球が販売されているため、
赤ニンニクの中では比較的入手しやすい品種です。
イタリア産赤ニンニクAGLIO ROSSO C)なえ屋
・イタリア系赤ニンニク
日本で種球として売られていることは少ないですが、
イタリア系の赤ニンニクも人気があります。
日本と同様に、海外でもニンニクはとても重要な食材で、
品種も用途もとても多いです。
粒が大きいもの、小さくても鱗片の数が多いものがあります。
皮の色は、最上や大島赤丸ほどの濃さはなく、薄紫くらいです。
それでも白いニンニクに比べると、味も香りも強く、
ニンニクの風味を利かせた料理には欠かせません。
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