黒ニンニクの力と効果
黒ニンニクの外皮は濃いベージュ色をしていて、
いざ皮をむいてみると、中から真っ黒なニンニクが出てくるのです。
一見すると少し怖い黒ニンニクですが、
そこには秘められた効果が詰まっています。
[黒ニンニクの力と効果]
■黒ニンニクとは?
近日、注目を浴びている黒ニンニクとは、何でしょうか?
ホワイト六片などの普通のニンニクを、
1か月ほど発酵熟成させたもののことです。
ニンニクは最初は白いですが、発酵熟成させていく過程で、
だんだんと色が濃くなり、最終的には真っ黒になります。
黒ニンニクを初めて見た時は外見に驚きます。
しかし熟成させる前のニンニクに比べると、
ニンニク特有の香りがほとんどなくなっています。
さらに食べてみると甘みと少しの酸味があるため、
プルーンのようなドライフルーツを食べている感じがするのです。
パワーが強そうな色と形です
■黒ニンニク 無臭の秘密
ニンニク特有のあの香りの原因は、
ニンニクに含まれているアリシンという物質です。
ところが、発酵熟成させることにより、
このアリシンがS-アリルシステインとう物質に変化するのです。
アリシンはS-アリルシステインに変化することで、
あの特有の臭いがほぼなくなってしまいます。
臭いが強いニンニクも、黒ニンニクとなった時には、
ほぼ無臭となっていて、効果は残ったままなのが驚きです。
ニンニクを食べると、翌日の口臭や体臭が気になっていた人でも、
ニンニクの香りが苦手という人にも、
香りを気にすることなく食べられるのが黒ニンニクなのです。
■黒ニンニクの効果
ニンニクを発酵熟成させて黒ニンニクにすることで、
本来の成分が変化し、普通のニンニクよりもさらに効果が強まります。
では、いったいどのような効果がより強くなるのでしょうか。
・滋養強壮
ニンニクを食べることで得られる、言わずと知れた効果ですが、
黒ニンニクになるとさらにパワーアップします。
疲労回復にも効くため、朝の目覚めがよくなったりします。
・ウィルス撃退
風邪のウィルスだけでなく、
インフルエンザやノロなどのウィルスに強くなります。
これは免疫力を高める作用があるためで、
黒ニンニクを食べることで病気知らずも夢ではありません。
・アンチエイジング
抗酸化作用が強くなるため、活性酸素を除去し、
アンチエイジングに一役買ってくれます。
血流をよくする効果もあるため、
冷え性や低体温による不調にも効き目があります。
・抗がん作用
発酵させていないニンニクにも抗がん作用はありますが、
黒ニンニクに含まれるS-アリルシステインにより、
さらにその効果が強まるとされています。
ガン細胞を攻撃するNK細胞が注目を集めていますが、
S-アリルシステインにはNK細胞を活性化させる力があります。
発酵熟成期間が大切な黒ニンニク
■黒ニンニクの作り方は?
黒ニンニクを自作することは、もちろん可能です。
ただし、発酵熟成させている間、同じ温度に保つ必要があります。
完成までに1か月ほどかかることもあり、
恒温器のようなものを持っていなければ、
同じ温度を保つのはなかなか難しいものがあります。
そして最も大変なのが、臭いです。
発酵させている間、かなり強烈な臭いを発します。
部屋が臭うのも、完成までの1か月を待つこともできないという時は、
市販されている黒ニンニクをおすすめします。
ネットでも、品質の良い黒ニンニクを容易に入手できます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培