黒ニンニクの作り方
人気の黒ニンニク
黒ニンニクは、通常の白いニンニクとは異なる品種のニンニクではありません。
健康食品として近年とても人気の高い黒ニンニクの正体は、
普通の白いニンニクを発酵させたものなのです。
発酵させることで、白いニンニクが黒色に変化し、風味も変わります。
水分が抜けた状態となるため、ドライフルーツのような食味で食べやすく、
ニンニクが苦手な方でも無理せず食べられるようです。
そんな黒ニンニクですが、常食するためにはたくさん買わなければなりません。
時々食べる分には問題なくても、毎日となるとお金がかかるため、
自作できたら良いですよね。
実は自宅でも黒ニンニクを作ることができます。
黒ニンニクの作り方や、作る時の注意点をまとめました。
[黒ニンニクの作り方]
■黒ニンニクの作り方
黒ニンニクを家庭で作るのであれば、炊飯器を使った作り方がお勧めです。
発酵させるために、一定の温度帯を保つ必要があるため、
炊飯器の保温機能が役に立ちます。
◎黒ニンニクの作り方自体は、とても簡単
1. ニンニクを丸ごとの状態で炊飯器に入れます。
2. 炊飯器を保温にして、10日~14日置いておきます。
3. 10日ほど経ったら、一度味見をしてみます。
4. 中が黒くなって、ねっとりとした黒ニンニクになっていたら出来上がりです。
■黒ニンニクを作る時の注意点
黒ニンニクの作り方はとても簡単ですが、いくつかの注意点やコツがあります。
・炊飯器
黒ニンニクを作る時に使う炊飯器は、性能の良いものである必要はありません。
保温機能さえ使えれば、どのような機種でも構いません。
むしろ炊飯器の性能が良いものになると、連続保温時間が短く、
10日以上も続けて保温することができない場合もあります。
説明書などに、連続で保存機能が使える時間なども記載されているので、
チェックしておきましょう。
また、黒ニンニクを作った後、
炊飯器にはニンニクの臭いが染みついてとれなくなります。
長期間黒ニンニクのために炊飯することができないことを考えても、
黒ニンニク作成に使う炊飯器は、
日常的に炊飯するものとは別にしておいた方が良いでしょう。
・乾燥したニンニクを使う
ニンニクは収穫後、一定の期間乾燥させて出荷されることがほとんどです。
ただ、収穫直後の、まだ乾燥していない生ニンニクも人気があります。
そのため、収穫時期である5月~7月には、
生ニンニクと呼ばれるものが販売されていることがあります。
ニンニクは、乾燥させることで皮や軸の水分が抜けて、保存性が高まります。
生ニンニク、あるいは新ニンニクとして販売されているものは、
皮や軸に水分が残っているため、発酵中に水分が多く出てしまい、
出来上がった黒ニンニクがべたべたになることがあります。
生ニンニク、新ニンニクは、皮や軸の部分が通常よりも湿っているので、
すぐに分かります。
黒ニンニクを作るために炊飯器で発酵させる前に、必ず乾燥させておきましょう。
2週間~1ヶ月かけて、じっくりと陰干ししても良いですし、
1日~数日の間、日向に置いて一気に乾燥させる方法もあります。
・発酵中の水分ムラ
炊飯器の中で発酵している間は、フタを閉めている状態となるため、
中の水分が抜けません。
ニンニクに余分な水分が残っていると、仕上がりがべたつく原因になります。
また、乾燥したニンニクを使っていても、
発酵中に水分ムラが起こることがあります。
ムラにならないために、ニンニクを新聞紙で包んで炊飯器に入れるのがお勧めです。
新聞紙で包むことで、余計な湿気を新聞紙が吸い、全体にまんべんなく回ります。
また、時々様子を見る時に、全体の水分状態をチェックし、
上下を入れ替えたりするのも有効です。
黒ニンニクを作るときの臭い対策が難しいです
・臭い対策
黒ニンニクを作る時、最も気になるのが、発酵中の臭いです。
炊飯器に入れてから5日~1週間ほどは、強いニンニク臭があたりに漂います。
そのため、室内では黒ニンニクを作るのが難しいと言われています。
換気をしても、強い臭いが外に出るため、近所迷惑になることもあります。
臭いの漏れが少ない容器に炊飯器ごと入れたり、
近くに民家のない環境で黒ニンニクを作るなど、工夫が必要となります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培