金郷(きんごう)ニンニク
ニンニクはどれも同じように見えますが、実はたくさんの品種があります。
家庭菜園で育てる場合、種球と呼ばれるものを購入して育てるのが一般的ですが、
スーパーには並んでいないような品種もあるため、見ていると面白いです。
日本のスーパーにも流通しているのに、あまり品種名を聞きなれないものもあります。
その1つが、金郷(きんごう)ニンニクです。
中国の金郷で栽培にちなんで名づけられたニンニクですが、
どのような特徴と栽培のコツがあるのでしょうか。
[金郷(きんごう)ニンニク]
■金郷(きんごう)ニンニクの特徴
・色・形
金郷(きんごう)ニンニクは、日本でよく見かけるいわゆるニンニクらしい形をしています。
表皮は白~淡いクリーム色をしていて、中の鱗片も白~クリーム色をしています。
形もよく見るニンニクそのものですが、鱗片1つ1つが大きめなのが特徴です。
金郷(きんごう)ニンニクは暖地系のニンニクですが、
中国産や暖地系のニンニクは、鱗片が小さく剥きにくいことがあります。
けれど金郷(きんごう)ニンニクの鱗片は大きめなので、皮が剥きやすくて便利です。
日本では鱗片が大きいニンニク品種といえば、ホワイト六片です。
金郷(きんごう)ニンニクの鱗片は大きめですが、ホワイト六片と比べるとやや小さいです。
・香りと味
金郷(きんごう)ニンニクの香りと味は、ニンニクらしいパンチ力の強さが特徴です。
生のままスライスやすりおろしにして薬味として食べれば、
強い香りと辛みが鼻から抜けます。
もちろん、炒め物や煮物に利用することもできますし、
漬物や醤油漬けなどの保存食にも使えます。
味と香りがしっかりとあるので、オールマイティーに使えますが、
ニンニク特有の香りが苦手な方や、辛みに弱い方は少量から試してみるのがお勧めです。
■金郷(きんごう)ニンニク栽培のコツ
金郷(きんごう)ニンニクの育て方は、一般的な栽培方法で問題ありません。
暖地向きの品種ではありますが、寒地でも栽培は可能です。
ただその場合は、通常よりも鱗片が小さくなりやすかったり、
反対に長期間栽培になって皮が破れるといった症状が出ることがあります。
早生種なので、早めの収穫が可能です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培