ニンニク 増やすには?
ニンニクの増やし方は?
自分でニンニクを種球から育ててみると、
翌シーズンは、もっとたくさん育てたくなったり品種を増やしたくなります。
そんな時、また新たな種球を購入したり、もらったりするよりも、
自分で増やせないかと考える人もいるはずです。
では、ニンニクの株数を増やすには、どのような方法があるのでしょうか。
[ニンニク 増やすには?]
■ニンニクの増やし方
ニンニクの株数を増やすのは、特に難しいことではありません。
ニンニクは、種をつけないため、地中にできた球をばらして増やしていきます。
ニンニクは、ユリ科ですから鱗片繁殖と考えて良いでしょう。
例えば、1球につき6つの鱗片がつくニンニクを、
初年に1株分、鱗片をばらして植え付けたとしてます。
この時点で、鱗片は6個あったはずなので、6株植え付けたことになります。
この6株がすべて健全に育ち、初夏に6球のニンニクを収穫したとします。
そのニンニクを貯蔵しておき、秋に鱗片ごとにばらして植え付けるとすると、
6株×6個=36個の鱗片ができることになります。
つまり、1年で6株から36株まで一気に増やすことができるのです。
実際は、収穫したニンニクは料理に使ったりするでしょうし、
鱗片の中には増やすには小さいものもあるので、
計算通りというわけにはいかないですね。
けれど、育てるニンニクの株数を増やすのは、難しいことではありません。
貯蔵している途中で傷んだりしなければ、
栽培する数を増やしたり減らしたり、コントロールすることができます。
■種球の貯蔵方法
自家栽培のニンニクを、次のシーズンの種球にするためには、
次のシーズンまで上手に貯蔵しておくことが重要です。
貯蔵がうまくいかずに、カビが生えたりしてしまうと、
その鱗片は栽培には使えなくなるからです。
次のシーズンの種球にする必要がないのであれば、
乾燥させたニンニクを冷蔵や冷凍で保存して長持ちさせることができます。
ところが、冷蔵や冷凍をしてしまうと、発芽が抑制されてしまうため、
種球には使えなくなってしまうのです。
ニンニクの保存のしかた
◎種球の保存
種球として使う分は、必ず冷蔵や冷凍をせず、
風通しの良い日陰に吊るすなどして貯蔵しておきましょう。
湿気やすい場所で貯蔵していると、植え付ける時期前に、
根や芽が出てきたり、カビが生えやすくなってしまいます。
また、箱などに入れておくと、接地面に空気や湿気がこもって、
傷みの原因となることがあります。
ニンニクを貯蔵する時は、紐などで縛ったり、
ネットなどに通気性の良いものに入れて吊るしておきます。
吊るす場所がない場合は、穴のない箱ではなく、
カゴなどの空気の通りやすいものに入れて、
できる限り風通しの良い涼しい場所に置いておくようにします。
収穫して乾燥させた後、種球にする分と、料理に使う分とで分けておきます。
料理に使う分は冷蔵や冷凍などして、
種球にする分と置き場所を分けておくと、混ざる心配がありません。
大きいもの、形のよいもの、病気のないものを選り分けます
■種球に適したニンニク
種球用として貯蔵するものは、大きく健全なものを選びます。
大きく健全に育った鱗片からは、太く立派な芽が出て、
地中の球も大きくなる可能性が高いものです。
反対に、小さい鱗片からは細く貧弱な芽が出て、
地中の球も思ったより大きくならない場合が多いです。
また、変色、傷み、病変がなく、
何かの喰い痕が残っているものも避けるようにします。
*葉ニンニクの種球として使う場合は、小さい鱗片でもかまいません。
■種球として残す量
次のシーズンの栽培用に残すニンニクの量は、
植え付けるスペースなどによって変わります。
育てたい株数にいくらか予備を足した分だけ、貯蔵しておきます。
予備を足しておくことで、鱗片ごとに分けて仕分けをした際、
植え付けに使えないものが出てきた場合も、補填することができます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ニンニクの収穫時期
・ニンニク 収穫方法