ニンニク スープ
シニガン フィリピンの豚のニンニクスープ
ニンニクは特有の香りが強く、料理に使うとパンチが出てとてもおいしいです。
炒め物や揚げ物でよく使われますが、スープ料理にも使うことができます。
スープでの使い方によって、ニンニクの新しい魅力が発見できるかもしれません。
[ニンニク スープ]
■形状ごとのお勧めの使い方
ニンニクをスープに使う時、ニンニクの形状は様々です。
一番シンプルなのが、皮を剥いたままの丸ごとの状態です。
他にも、薄くスライスしたものやみじん切り、すりおろした場合などがあります。
いずれの状態でもおいしいですが、さらに風味を引き出すためのコツをご紹介します。
・丸ごと
丸ごと使う場合は、じっくりと煮込んだ方がおいしくなります。
一度油に香りを移し、他の具材を一緒に炒め、スープに使うのも良いのですが、
ニンニクは他の具材よりも長く煮込んだ方が、
とろけるような食感になっておいしくなります。
油に香りを移さなくても、じっくりと煮込むことで、
スープにもニンニクの旨みや風味が溶け出てくるので、
炒めなくてもニンニクの風味を楽しむことができます。
また、じっくり火を通しておくことで、食べた後のニンニク臭も少しマシになります。
ポトフなど、煮込み系のスープに入れて煮込めば、
ニンニクのパンチが効いたスープになります。
・スライス、みじん切り、潰す
ニンニクをスライスやみじん切りといった状態に切ったり、
潰したものを使いたい場合は、やはり油と一緒に使うのがお勧めです。
炒め物やパスタを作る時のように、
冷えた状態でニンニクと油をフライパンや鍋に入れ、
火をつけてニンニクの香りを油に移します。
そのうちニンニクの方もフライ状態となり、香ばしさが生まれます。
この時に必ず注意したいのが、焦げです。
ニンニクは焦げ始めると全体が焦げるスピードがかなり早く、
しかも苦みや雑味が出るので、せっかくの風味が台無しになります。
ニンニクは油との相性も良いので、うまく使うことができれば、
油によってスープにコクや旨みがプラスされますし、
ニンニクの風味も強くなり、さらに香ばしさも加わります。
・すりおろし
すりおろしたニンニクをスープに使う時は、あまり煮込まない方がお勧めです。
スープが出来上がった後、器に盛ってからすりおろしたニンニクを個別に加えると、
フレッシュなニンニクの風味を楽しめます。
生に近い状態で加えるので、ニンニクの辛味を感じることができます。
■同じ具材でスープをかえる
スープはとても汎用性の高い料理です。
同じ具材で作っていても、スープ(ダシ)の種類を変えるだけで、
風味がかなり変わります。
ここにニンニクを加えることで、またさらに違った一面を見ることができます。
ここでは、ニンニク・トマト・卵を使ったスープをご紹介します。
・和風のにんにくスープ
魚介系の和風ダシと、トマトの酸味と卵の優しさ、
そこに加えられたニンニクのパンチがよく合います。
和風のスープといえば味噌汁ですが、
味噌を溶き入れずに醤油と塩だけで味付けすると、
シンプルながら奥の深い味わいを楽しめます。
みじん切りやスライスにしたニンニクと油を始めに炒めてから、
ざく切りにしたトマトを加えて全体を炒めます。
トマトの角が少しとろけたようになったら、ダシ汁を加えて一煮立ちさせ、
醤油や塩を加えて味を調えます。
最後に溶き卵を流しいれたら、一煮立ちさせて火を消します。
器に盛りつけた後、小口切りにしたネギを散らすと彩りが良くなります。
・中華風のにんにくスープ
中華スープを使ったスープなら、
ニンニクのパンチを強めに生かしてもおいしくできます。
中華スープの素は種類がたくさんありますが、
どれを使ってもニンニクとの相性は良いです。
ただ、メーカーや種類によって、適量が異なるので、
それぞれに合わせた量を使うようにします。
300ccほどの中華スープの入った鍋を火にかけ、
沸騰したらざく切りにしたトマトを加えて煮ます。
トマトが温まったら溶き卵を流しいれ、卵に火が入ったら火を止めます。
器に盛りつけた後、すりおろしたニンニクを加えれば、
パンチの効いた中華スープが出来上がります。
マイルドなトマトと卵のスープにすりおろしのニンニクを加えることで、
辛みや強い風味がプラスされます。
・洋風のにんにくスープ
洋風のスープといえば、コンソメがメジャーです。
顆粒タイプや粉タイプ、ブロックタイプなど、好みによってタイプを選べるのも嬉しいです。
あっさりとした中にもコクがあるスープなので、使い勝手も良いです。
具もシンプルな野菜だけのものもおいしいですし、
ベーコンやウィンナーなどの肉が入ったものもおいしいですよね。
洋風のスープには、マイルドな風味と、
とろっとした食感のニンニクを合わせるのがお勧めです。
コンソメスープに皮を剥いたニンニクを入れて、フタをして煮込みます。
ニンニクが柔らかくなったら、ざく切りにしたトマトを加えてさらに煮込み、
トマトが少し溶けたようになったら、溶き卵を加えて火を通します。
ニンニクの風味がスープに溶け込み、優しいのに深みのある味わいになります。
ニンニクも立派な具材の1つとなるので、ボリュームもアップします。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培