ニンニク栽培 腐る
ニンニクを育てていたら、なぜか腐ることがあります
栽培途中で腐ることもありますし、芽も出ずに腐って終わることもあります。
原因は1つではないので、なぜ腐ってしまったのかを突き止めておきましょう。
ニンニクが腐る原因を知っておくことで、同じ失敗を繰り返すのを予防できます。
[ニンニク栽培 腐る]
■植え付けが早い
ニンニクは暑さが苦手です。
植え付けは夏の暑さが和らぎ、秋の気配を感じる9月中旬以降が適期です。
寒冷地であれば9月中旬~10月中旬まで、
中間地であれば9月下旬~10月いっぱい、
暖地であれば10月中旬~11月中旬といった具合です。
適期よりも早く植えたり、例年よりも暑さが続く時に植え付けをすると、
暑さと蒸れで、土の中の鱗片が腐ってしまいます。
ニンニクを植え付ける時は、必ず適期を守るようにし、
気温が高いうちは植え付けを控えるようにしましょう。
特に暖地は、いつまでも暑い年もあるので、
植え付け時期は慎重に選ぶようにします。
少し高畝にすると良いです
■水はけが悪い
ニンニクを育てている土の水はけが悪いと、
土の中のニンニクが腐ってしまうことがあります。
ニンニクは水はけと水もちの両方が良い土を好みます。
多少、粘土質の土であっても育ちます。
しかし初心者の方やニンニク栽培にまだ慣れていない人は、
水はけの良い土で育てた方が育てやすいのでお勧めです。
ただし、砂地のような水はけが良すぎる場所では、ニンニクがうまく育ちません。
砂地では水はけが良すぎて、水分をとどめておくことができないのです。
そうなると、ニンニクが生長する時に、
必要な水分を吸い上げることができず、生育不良になります。
水を与えた後、いつまでも水溜まりができている土では、水もちが良すぎます。
反対に、水を与えた後すぐに乾いているような土では、水はけが良すぎます。
ふかふかとしていて柔らかく、ニンニクの根が伸びやすい硬さで、
水はけが良く、適度な湿度を保てる土が理想的です。
容器栽培をしている場合、市販の培養土を使うことが多いですが、
市販の培養土の中にも、水はけが悪い場合があります。
培養土には、ピートモスや赤玉土など、様々なものが含まれていますが、
中でもピートモスを主体にした培養土は注意します。
ピートモスはとても細かく、しかも水もちがとても良いのです。
ただ、乾いている状態では水を含みにくく、
最初に水を与える時は、どうしてもピートモスだけが浮いてきてしまいます。
しかもピートモスがフタとなってしまい、
中まで水がうまく染み込まず、いつまでも水が溜まった状態になります。
なんとか水が抜けたとしても、水の抜け道ができてしまい、
土全体が湿らないことがあります。
培養土を使う場合も、一度、排水性のテストをしてみるのがお勧めです。
水はけが悪ければ、腐葉土や赤玉土などを加え、水はけを改良しておきましょう。
病気にかかったと思われるニンニク
■病気
ニンニクがかかりやすい病気の中に、春腐病や乾腐病というものがあります。
これらの病気は、腐ったようになるという、特徴的な症状が出ます。
最初は地上部の葉や葉鞘部分に病斑やとろけたような症状が出て、
進行すると土中の球も腐ったようになっていきます。
これらの病気にかかると、収量が激減してしまうため、注意が必要です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培