国産ニンニクの長所と欠点
ニンニクを購入する時、値段や産地を気にしたことはありますか?
ニンニクは国産と輸入品があり、たいてい値段が安いのが輸入品です。
輸入先は、中国をはじめとしてアメリカやスペインなど様々です。
中でももっとも割合を占めているのは、中国でしょう。
スーパーのニンニクが売られているエリアを見ると、
今は国産と中国産が並んでいることがほとんどです。
値段を比べてみると、国産の方が高いことが多いのですが、
国産の長所と短所を調べてみました。
[国産ニンニクの長所と欠点]
■国産ニンニクの長所
国産ニンニクの良いところは、球が全体的に大きいことです。
もちろん品種によっては、鱗片が小さく、球自体も小さいものもありますが、
現在日本で多く栽培されているホワイト六片であれば、
球が大きく鱗片も大きいのが特徴となります。
ホワイト六片が人気があるのは、大きさだけではなく、風味も関係しています。
ニンニク特有の食欲をそそる香りは濃厚で、ニンニク好きの方でも満足できます。
さらには生食した時の味わいと、火を通した時の味わいの違いです。
ホワイト六片は、生食でも加熱調理でも食べることができます。
生のままなら、ニンニクの刺激的な風味を楽しむことができ、
醤油漬けなどにして食べてもとてもおいしいです。
加熱調理をすると、濃厚な甘みがかなり強くなります。
食感もほくほくとしていて、鱗片1粒が大きいので、食べ応えもあります。
そのため、鱗片をバラしてスライスやみじん切りで料理の風味づけとしても使え、
ニンニクを主役にした丸揚げやホイル焼きにも適しています。
国産ニンニクは鱗片が大きく、しかも粒がほぼそろっているのも長所といえます。
ホワイト六片など日本ニンニクは、高いですがおいしいです
後姿は、こんな感じです
輸入品のニンニクをばらしてみると、鱗片の大きさがばらばらで、
しかも国産に比べると小さいことが多いです。
球自体がほぼ同じ大きさであっても、鱗片の大きさが小さいため、
輸入品は1球に入っている鱗片数が国産の倍以上であることも多いです。
鱗片の数が多ければ、多く使えて良いように思えますが、実際は違います。
鱗片の数が多くてもサイズが小さいので、丸ごと調理には向きません。
また、鱗片数が多いと皮を剥く手間がとっても増える上に、
鱗片が小さいと皮が剥きにくいということもあります。
国産のニンニクの場合、生産者の顔が分かるようになっているケースも多く、
生産者に対する品質の責任が強いのも特徴です。
栽培中の管理から出荷時の管理までを生産者が担っているため、
品質管理の高さが期待できます。
ニンニクは収穫後に乾燥をしてから出荷することがほとんどです。
乾燥して水分を抜くことで、貯蔵性を高めているのです。
この乾燥の技術や管理も、日本ではかなり精度が高いのですが、
輸入品の場合は管理が甘いことがあります。
乾燥がうまくできていない球は、お店の棚に並んでいる間に傷むことがあります。
見た目は特に問題がなさそうでも、
買って帰って皮を剥いたら傷んでいたということもあります。
そういったものは、見た目よりも持ってみると軽い感じがします。
国産ニンニクの場合、管理がしっかりされているため、
安心して購入・調理することができます。
中国産ニンニク、鱗片が多く味わいに欠けることもあります
■国産ニンニクの短所
国産ニンニクには良いところが多いのですが、欠点がないわけではありません。
一番大きな欠点といえば、やはり価格でしょう。
国産ニンニクは中国産のニンニク比べると高いことがほとんどです。
中国産のニンニクが1球100円以下で売られているかと思えば、
隣の国産ニンニクは1球で300円ほどすることもあります。
単純に計算すると3倍の値段ですが、
この値段を払うかどうかは個人の考えで違ってきます。
どんなものでも安い方が良い場合は中国産で構いませんし、
できるだけ鱗片が大きく、粒がそろって、
甘みの強いものをと思うのであれば国産が良いでしょう。
輸入品のニンニクも、生産している国が違うと、
栽培している品種が違うためか、風味が異なります。
まずは自分の好みのニンニクを探すべく、
食べ比べをしてみると、料理による使い分けができるでしょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培