ニンニク 白色疫病

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ニンニク 白色疫病

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自然な葉の枯れこみ

 

 

ニンニクの葉先が冬のうちに枯れたようになることがあります。
たいていは栄養素の不足や、寒さによる葉先の枯れであることが多いのですが、
病気の症状の1つである可能性があります。

 

ニンニクがかかる病気の中に、白色疫病というものがあります。
栄養素の不足などで起こる葉先枯れと似たような症状が出ることがあるので、
白色疫病に感染した時に出る他の症状や、予防法を知っておきましょう。

 

 

[ニンニク 白色疫病]

 

 

■症状

 

最初、葉先が白っぽく枯れたようになったり、小さな白い病斑が出ます。
症状が進むと、葉全体の色が抜けたように白くなり、徐々に枯れていきます。

 

葉には病斑以外にも、下垂したりよじれたりといった症状が出ます。
白色疫病は、症状が出始めると急速に広がるという特徴があります。

 

これは、感染しても、条件がそろうまでは症状が目立つことがないためです。
白色疫病の原因菌は、土中に含まれているため、雨などによって広がっていきます。

 

それが菌にとって好条件が整うと、いっせいに症状が出るようになります。
白色疫病の菌は冷涼な気候を好み、感染は晩秋~早春が多くなります。

 

けれど実際に症状が出るようになるのは、早春以降が多いのが特徴です。
温暖地であれば、春以降は気温が高くなりますが、
関東以北では春も涼しい日が続くため、4月~5月にも症状が見られる場合があります。

 

 

■原因

 

白色疫病は、土の中に潜む原因菌が、ニンニクに侵入することで感染します。
水はけの悪い、湿気の高い土を好む上、雨などで泥が跳ねあがると、
泥が付着した葉などから感染します。

 

他にも、畝が低すぎると、大雨が降った時に浸水してしまってそこから感染したり、
すでに感染した株付近の土が雨で流れ、他の株へと感染が広がることもあるなど、
水関係で感染することが多いです。

 

雨が多く暖かかった冬は発生が多くなります。
また、田んぼから転用した畑では、
水はけが悪くなりやすいため、感染が多くなることがあります。

感染した株をそのまま放っておくと、そこから広がってしまいます。

 

 

泥はね防止のマルチが効果的です

 

 

■対策

 

水はけの悪さや泥跳ねが感染原因となることが多いので、
ニンニクを育てる時の土は、水はけが良い状態に調整しておきます。

 

また、泥跳ね防止にマルチを利用するのも有効です。
窒素過多の状態になると、株が軟弱になって感染率も高くなるので、
多くならないように注意します。

 

ニンニクは連作に強いですが、白色疫病はニンニク以外のユリ科の植物にも感染します。
それらの植物を連作していると、土中の菌の数が増えてしまうので、
できるだけ連作しないようにするのが賢明です。

 

以前に白色疫病が出た場所は、確実に菌が土の中にいるため、避けて栽培します。
また、白色疫病の症状が出た株は、感染源となってしまうため、
土ごと掘り上げて処分しましょう。

 

そのまま放っておいたり、抜いた残渣を土にすきこんでしまうと、
そこが菌の温床となり、感染が広がってしまいます。

 

白色疫病は、ネギ、タマネギ、ワケギにも発生しやすいです。

 

◎感染してしまったら
マルチ栽培を採用したり、水はけを良くしておくなどに注意するだけでも、
十分避けることのできる病気です。
まずは予防に徹しましょう。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培



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タグ : 

ニンニク 病害虫 生理障害

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