生ニンニクのおいしい食べ方
収穫したての生ニンニクは最高です!
生ニンニクと聞くと、火を通していないニンニクを思い浮かべますか?
実はスーパーなどで売られているニンニクは、
畑で収穫された後に乾燥したものです。
収穫した時よりも30%近くも水分を抜くため、長期の保存ができるのです。
収穫してから間もない、乾燥させていないニンニクも、生ニンニクと呼ばれます。
生ニンニクは乾燥されたニンニクと違い、味も香りも特別です。
家庭菜園でニンニクを育てれば、収穫してすぐの生ニンニクを味わえます。
また、ニンニク農家が運営している直販サイトでは、
収穫時期限定で生ニンニクを販売していることもあるので要チェックです。
乾燥させたニンニクとは違う風味をあますことなく味わうため、
生ニンニクのおいしい食べ方をご紹介します。
[生ニンニクのおいしい食べ方]
■生ニンニクを生で食べる
生ニンニクは、市販されているような乾燥済みのニンニクに比べると、
見るからに水分が多いのが分かります。
皮を剥いて中を割ってみると、水分がしたたってくることもあるほどです。
市販されている乾燥したニンニクでは、水分がしたたることはまずありません。
生ニンニクからしたたるほどたっぷり含まれた水分には、
ニンニクの旨みや香りが染み込んでいます。
生ニンニクを生で食べる場合、
一般的なニンニクを生で食べる時と同じように食べて問題ありません。
スライスして刺身などと一緒に薬味として食べたり、
すりおろしてドレッシングなどに使うこともできます。
乾燥させたニンニクに比べ、フレッシュな食感と風味を楽しめます。
ホイル焼きが手軽でおいしいです
■生ニンニクに火を通して食べる
生ニンニクを食べる時に一番お勧めしたいのが、丸ごと火を通した調理法です。
生ニンニクをアルミホイルで包み、オーブントースターで20分ほど焼きます。
こうすることで、アルミホイルの中のニンニクが蒸し焼き状態になります。
皮を取り除くと、柔らかくなった鱗片が顔を出します。
この部分を食べるのですが、ニンニクとは思えないホクホクとした食感と、
濃厚な香りと旨み、それから想像以上の甘さがたまらなくおいしいのです。
トースターのみで火を通そうとすると少し時間がかかるので、
あらかじめ2分~3分ほどレンジにかけてから、トースターで焼く方法もあります。
また、焼くだけではなく揚げるのもお勧めです。
薄皮がついた状態で、じっくりと丸揚げにすると、ニンニクの甘みが強くなります。
火をしっかりと通したニンニクは、香りはするのですが、
生で食べる時ほど強くありません。
また、生食するよりも刺激が減るので、
たくさん食べても胃を傷めたりするリスクが減ります。
とはいえ、たくさん食べすぎるのはよくないので、加減をするのを忘れずに。
ニンニクと一緒に、マヨネーズや味噌などを少しつけて食べるのもおいしいです。
中の可食部はとても柔らかくなっているので、スプーンなどで簡単につぶせます。
これを利用して、味噌などと混ぜておかず味噌にし、
温かいご飯と一緒に食べると、もう箸が止まりません。
ニンニク風味のナス田楽
さらにニンニクを混ぜた味噌をナスなどに塗って焼けば、
ニンニク風味のナス田楽が出来上がります。
ニンニクの香りは食欲をそそるので、ご飯もすすみます。
さらにはお酒の肴としても優秀です。
本格的なガーリックトースト
火を通した生ニンニクを潰し、
バターと混ぜたものをパンに塗ってトースターで焼けば、
香り高いガーリックトーストが作れます。
生ニンニクを使うことで甘みと旨みが増幅され、
乾燥させたニンニクを使ったものよりも味わい深く仕上がります。
アヒージョにもピッタリ
■生ニンニクに合わない調理法
生ニンニクはとても水分が多いので、スライスするとよく分かりますが、
断面から水分がにじんでくるくらいです。
にじんでくる水分には、ニンニクの成分がたっぷり含まれているので、
ただの水と違って少しべたべたしています。
包丁で切ると、切ったニンニクが包丁にくっつくことも少なくありません。
水分が多いので、カリカリの食感にするニンニクチップにするのは合いません。
生ニンニクでは、ニンニクチップは作りにくいです
ニンニクチップのカリカリの食感になるまでに時間がかかりすぎるため、
生ニンニクのせっかくの香りや味が損なわれます。
また、水分が多いことが生ニンニクの良いところなのに、
カリカリになっているということは、水分が抜けているということになります。
ニンニクはとても焦げやすいため、
焦げずに生ニンニクをカリカリにするのは難しいものです。
焦げないようにと早めに油から上げると、
中途半端に水分が抜けておらずカリカリにならず、
しっとりと水分が残ったままになってしまいます。
同じ理由で、パスタや炒めものの香り付けのために、
炒めるのもあまり合いません。
焦げやすいので扱いにくいですし、
生ニンニク特有の風味を生かすことができません。
できるだけ生ニンニクのみずみずしさと、
特有の風味を生かして食べると、堪能できるのでお勧めです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培