発芽ニンニク
発芽ニンニク
発芽ニンニクという言葉を聞いたことはありますか?
最近は、発芽玄米や発芽大麦、発芽大豆など、
穀物を少しだけ発芽させた状態にして食べるのも人気です。
普通の玄米や大豆の状態で調理して食べるのに比べ、
発芽させることで、ギャバなどの特別な成分が発生し、
それが健康維持に役立つとして注目されています。
発芽ニンニクと呼ばれるものには、実は2種類あります。
1つは、ニンニクの芽を出させて育て、その柔らかい葉の部分を食べるもの。
そしてもう1つは、ニンニクを水耕栽培で芽を出させて食べるものです。
この2つの発芽ニンニクとは、どのようなものなのでしょうか。
[発芽ニンニク]
■ガーリックスプラウト
・特徴
ガーリックスプラウトタイプの発芽ニンニクは、その名の通りスプラウトで、
発芽させた芽を育て、その部分を収穫して食べます。
見た目はニラを軟白処理した黄ニラに似ていますが、
サクサクとした歯触りが楽しい、新しい野菜です。
根本は白っぽく、先端ほど淡い黄色になっていき、全体的に色素が薄いです。
あの力強いニンニクから出た芽とは思えない、繊細な見た目をしています。
栽培方法は、土栽培と水耕栽培の両方でも可能なようです。
ブロッコリーやダイコンなどのスプラウトを育てる時と同じように、
暗室で育てられるため、自然と軟白処理されています。
・食味
鱗片を主に食べる球ニンニクとは全く違います。
かといって、緑色をしている葉ニンニクとも違い、とても面白い食感です。
風味は葉ニンニクよりもさらにマイルドで、食べた時も、
球ニンニクを食べた時のような、強烈な香りはほとんどありません。
けれど、ニンニクの食欲をそそる香りがほんのりして、とてもおいしいです。
ニラのように炒め物や鍋の具材にしたり、束の状態で肉巻きにしたりと、
使い道がたくさんあります。
ガーリックスプラウト C)サンキ植物工場株式会社
・販売店
残念ながら、現在インターネット通販で購入できる場所が少ないようです。
ただ、過去にはオイシックスで「にんにくむすめ」とう名前で、
販売されたことがあるようで、もしかするとまた再販されるかもしれません。
また、生産しているサンキ植物工場株式会社では、
引き続き生産されているようなので、
スーパーなどで見かけることがあるかもしれません。
いつ入荷されるか分からないので、
オイシックスのサイトやスーパーの野菜売り場を、
こまめにチェックしておくと良いでしょう。
■芽出しニンニク(姫にんにく)
・特徴
芽出しニンニク、姫にんにく、発芽にんにく、
という名前で販売されているものもあります。
こちらはスプラウトタイプと違い、
鱗片・根・芽すべてを食べる野菜となっています。
皮を剥いた鱗片を水耕栽培することで、根と芽を出させます。
ある程度まで芽が伸びるまで育てたら、
根ごと収穫して出荷されるのが、こちらのタイプの発芽ニンニクです。
野菜についている根は、基本的には取り除くものが多い中、
こちらは根も丸ごと食べられるというのですから、驚きです。
根にも栄養が詰まっているので、丸ごと食べられるのはありがたいです。
・食味
こちらもスプラウトタイプほどではありませんが、
ニンニクの香りや辛みがマイルドなので、とても食べやすくなっています。
葉・根・鱗片それぞれに食感が異なるので、食感も楽しめます。
葉はサクサクとしていて、鱗片部分はほっくり、
根の部分はパリパリとしています。
部位それぞれを食べるよりも、葉・根・鱗片をあわせた丸ごとの状態を、
1つのものとして使った方がおいしく食べられます。
一番お勧めなのは天ぷら、次にオーブン焼きやオイル焼き、
縦半分に切った状態で、野菜炒めやパスタの具にするのもお勧めです。
・販売店
こちらは比較的たくさんの販売店で取り扱われています。
ニンニクの通販といえば、にんにくのよしだ家がとても有名です。
こちらの方が姫にんにくの生みの親といっても過言ではありません。
サイト内の動画で、姫にんにくを栽培している様子も見られるので、安心して購入することができます。
スプラウトにんにく鉄子 C)vege mercato
◎VEGE MERCATO
「スプラウトにんにく」となっていますが、
姫にんにくと同じタイプの発芽ニンニクです。
発芽ニンニクは鉄分がホウレンソウよりも多いということで、
鉄子というブランドで生産されているようです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培