ハーリック
ハーリック C)日光種苗
ハーリックは、葉ニンニクとして育てて収穫する、ニンニク品種です。
一般的に球ニンニクが主流ですが、
葉を食用とする葉ニンニクも、注目を集めています。
葉ニンニク用の品種であるハーリックの、
特徴と栽培のコツをご紹介します。
[ハーリック]
■ハーリックの特徴
・色・形
ハーリックは、球部分の見た目は一般的な球ニンニクとあまり変わりません。
表皮に薄く紫が入るので、美しい姿をしています。
実際に食用とするのは、球部分ではなく、鱗片から伸びてくる葉の部分です。
ニンニクの鱗片を植え、伸びてきた葉を収穫したものを葉ニンニクと呼びます。
ハーリックはこの葉ニンニク用の品種なのです。
葉ニンニク用の品種といっても、外見は普通のニンニクと何も変わりません。
市販されている種球も、通常の球ニンニク栽培用の種球と同様です。
葉ニンニク用であることから、鱗片がホワイト六片などに比べると小さく、
鱗片を調理して食べるのは、少し手間がかかります。
また、やはり葉の部分を食べるための品種のため、
葉ニンニクとして育てて収穫した方が、おいしさを堪能できます。
ニンニクは春になると、花茎を伸ばし始めます。
花茎が伸びた場合には、摘んでニンニクの芽として食べられるのですが、
ニンニクの中には、花茎があまり伸びない品種があります。
ハーリックは、花茎も長く伸びるタイプの品種です。
そのため、晩秋から春にかけて葉ニンニクを楽しんだ後は、
伸びてきた花茎を収穫し、ニンニクの芽として楽しむこともできます。
もつ鍋やすき焼きに美味しいです
・香りと味
葉ニンニクは、ニンニク特有の香りは持っているものの、
球ニンニクを食べた時ほどの強さはありません。
ニンニクの香りが少し苦手な方や、翌日の口臭や体臭が気になる方には、
お勧めのスタミナ食材です。
葉ニンニクはニラと似ていますが、ニラよりも葉の幅が広いのが特徴です。
また、香りもニンニクらしい香りがするので、ニラの香りとは異なります。
ハーリックは、葉ニンニクの中でも葉が肉厚で幅が広く、
シャキシャキとした食感が良い品種です。
葉ニンニクは、さっと茹でて刻んだものを和え物にするだけでも、
マイルドなニンニクの香りが食欲をそそります。
また、スープや炒め物の具としても使えるので、
いろいろな料理に活躍してくれて便利です。
麻婆豆腐やチャーハンの旨みを引き出します
■ハーリックの栽培のコツ
収穫して食用とするのが葉の部分ですが、
植え付け時期は球ニンニクの栽培と同じです。
球を肥らせる目的ではないため、株間は4cm~6cmほどで問題ありません。
深さは3cm~5cmほどです。
葉の長さが25cm~40cmほどになったら、収穫が可能になります。
だいたい早ければ11月頃から収穫を開始できます。
その後、伸びてきた葉をその都度葉ニンニクとして利用し、3月頃まで収穫ができます。
3月以降は、葉が硬くなるため、葉ニンニクとして利用するのはお勧めできません。
その代わり、4月以降に伸びてくる花茎を収穫し、ニンニクの芽として利用ができます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培