茎ニンニク 栽培 コツ

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茎ニンニク 栽培のコツ

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茎ニンニク=ニンニクの芽の収穫を目的として栽培する場合、
基本の栽培管理は球ニンニクを育てる時と同じです

 

 

球ニンニクを育てる場合、球を肥らせることに目的にしますが、
茎ニンニクの場合は良質のトウ(花茎)を伸ばすことに重点を置きます。
良い茎ニンニクを収穫するためのコツをご紹介します。

 

[茎ニンニク 栽培のコツ]

 

 

■品種

 

ニンニクは品種によって、トウが長く伸びるタイプと伸びないタイプに分かれます。

球ニンニク栽培で人気のあるホワイト六片は、トウが伸びるタイプですが、
環境や生育状況によっては、トウが出ない、伸びないことがあいます。

ホワイト六片は、茎ニンニク栽培にはあまり向きません。

 

球ニンニク栽培の副産物として、茎ニンニクを収穫するのであれば、
ホワイト六片でも構いません。

 

けれど、茎ニンニクを収穫のメインと考えるのであれば、
できるだけトウが長く伸びる品種を選びましょう。

 

寒冷地であれば「富良野」など、
暖地であれば「上海早生」や「遠州極早生」などがお勧めです。

 

 

茎ニンニクは、メインの料理になる美味しさです

 

 

■トウを育てる

 

・株を充実させる
ニンニクのトウを充実させるためには、株の充実が欠かせません。
株を充実させるには、冬越し前から肥料切れに注意し、コントロールします。

 

植え付けてから1ヶ月後くらいに追肥を行いますが、
この追肥を忘れると、冬越し後の株の充実が不十分になってしまいます。

 

また、追肥の時期が遅れてしまうのも問題です。
1回目の追肥は、植え付けを行ってから1ヶ月後くらいとなるため、
追肥の後はすぐに寒くなり、休眠に入ってしまいます。

 

休眠してしまうと、生育が緩慢になるだけでなく、
養分や水分を吸収する力もほぼなくなります。

 

休眠状態に入る前に、しっかりと養分を吸収させるためにも、
追肥の時期を忘れないようににします。

 

・除草をする
ニンニクを植え付けた周りに雑草が生えると、
ニンニクが吸収する養分が雑草にとられて、肥料不足になることがあります。

 

また、風通しが悪くなったり、雑草が害虫の住処になることもあるため、
こまめに除草しておくことが大切です。

 

規模の小さい家庭菜園では、除草剤を使わず、雑草をその都度摘むだけで済みます。
また、黒マルチを利用することにより、雑草がはえるのを予防できます。

 

・乾燥に注意する
植え付け後~休眠までと、冬越し後~トウ立ちまでは、乾燥に注意します。
この時期に乾燥し過ぎると、トウが出てこなかったり、品質が悪くなります。 

 

特に冬越し後は、ニンニクが生育を開始して水を吸収するようになる上に、
気温も高くなってくるので要注意です。

 

マルチをしておくことで、過乾燥になるのを防ぐことができるので、
黒マルチだけでなく、小規模であればワラなどのマルチもお勧めです。

 

地植えにしている場合でも、容器で育てている場合でも、
土が乾いていたら、適宜水やりをしておきましょう。

 

 

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たくさん収穫できたら冷凍しておくと便利です

 

 

■トウの収穫

 

茎ニンニクが伸びてきたら、いよいよ収穫です。
スーパーに並んでいる茎ニンニク(ニンニクの芽)は、まっすぐなものが多いですが、
国産の茎ニンニクは、曲がってしまうことが多いのが特徴です。

 

トウの長さが30cmを越えたら、一番上の葉の葉鞘の際で折りとります。
ハサミを使って収穫することもできますが、ポキッと折りとった方が、
ハサミから病気に感染するリスクが減るので良いのです。

 

ハサミを使って収穫する場合は、収穫前に必ずハサミを消毒しておきましょう。
トウを収穫した部分は、どうしても傷となり、雑菌が入り込みやすくなります。

 

傷口が乾きやすいよう、晴れた日の午前中に収穫するようにしましょう。
トウの先端の三角形の袋状のものが、まだ柔らかいうちに収穫するのがコツです。 

 

この部分が硬かったり、袋が破れ始めているものは、収穫するには遅すぎます。
また、植え付け時期が同じでも、トウが伸びてくるタイミングは株によって異なります。

 

すべてがいっせいに収穫できるわけではないので、
収穫目安の長さまで育ったものから、順番に収穫していきましょう。

 

 

■球を育てる

 

茎ニンニクの収穫が終わった後は、次のシーズンの茎ニンニク用の種球を育てます。
ここからは球ニンニクを育てる要領と同じです。

 

茎ニンニクが収穫のメインですが、伸びてきたトウを放っておくと、
球が肥りにくくなるので、収穫目安に到達したものは、
できるだけ早いうちに収穫してしまいましょう。

 

茎ニンニクの収穫が終わったら、乾燥しないように水やりを行い、
全体の半分くらいが枯れてきたら試し掘りをして、
十分に肥っているようであれば、掘り起こします。

 

掘り起こしたニンニクも、通常の球ニンニクと同じように食べられます。
乾燥が終わった後、次のシーズンの種球に使う分をよけておき、
あとは料理に使っておいしくいただけます。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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ニンニク栽培 Q&A

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