ニンニク栽培 ph
ニンニクを栽培する時、土作りの段階で苦土石灰をまき、
土の酸度を調整するように書かれていることが多いかと思います
植物によって、育ちやすい酸度が異なるのですが、
だいたいは弱酸性を好みます。ニンニクも弱酸性を好む植物の1つです。
酸度が高い土やアルカリ性の強い土はどのように見分けるのでしょうか。
また酸度を調整する方法をご紹介していきます。
[ニンニク栽培 ph]
■ニンニク栽培のph
ニンニクが好む土の酸度は、だいたい5.5~6.5の弱酸性とされています。
日本は雨がよく降る国なので、土が酸性に傾きやすい環境です。
そのため、酸性に傾いている土を弱酸性に整えるため、
ニンニクを植え付ける前に苦土石灰を施し、酸度を調整してあげます。
雨のあたる場所では酸性に傾きがちになりますが、
ハウスなど雨が当たらない場所では、アルカリ性に傾くことがあります。
他にも、肥料として鶏ふんを多用している場所も、アルカリ性になる傾向があります。
ニンニクが好む土の酸度よりも、酸性やアルカリ性に傾いた土で育てると、
ニンニクの生育が悪くなります。
特に酸性に傾いている場合は、根の育ちが悪くなり、枯れるほどではなくても、
小さなニンニクしか収穫できないといった状態になります。
菜園やプランターのphを調べると土づくりの大きな判断材料となります
■phの調べ方と調整方法
土のphを調べるのは、道具があれば案外簡単にできます。
道具もホームセンターや薬局などで販売されているので、入手しやすいです。
まずはphを調べるための道具ですが、安価なものであればリトマス試験紙がお勧めです。
500円未満で購入することができますし、薬局でも売られています。
ただ、調べる時に土を水にといたりする作業があるため、少し手間がかかります。
年に何度もphを調べたり、何か所も調べるのであれば、
土に挿すだけで数値が確認できる、土壌ph測定器を購入すると便利です。
簡易型土壌用酸度計 2500円 C)Nicoco プランター菜園EnjoyShop
土壌ph測定器は、リトマス試験紙よりも高価で、3000円前後が基本となります。
それよりも安い計測器もありますが、精度が甘い場合があるので、
メーカーがしっかりしているところか、口コミを一度調べてから購入しましょう。
値段が高い測定器ももちろんありますが、家庭菜園で使うのであれば、
精度の高いものは、あまり必要ではないので、
初心者向きの機種を購入するのがお勧めです。
実際にphを計測すると、酸性に強く傾いていたりアルカリ性に傾いていたりもします。
それぞれに傾いていた場合、どうやって改善すれば良いのかご紹介します。
・酸性に傾いている
土が酸性に傾いている場合は、比較的簡単に調整することができます。
苦土石灰などのアルカリ性のものを混ぜて、酸性を和らげることができます。
苦土石灰自体は、ホームセンターや園芸店で簡単に入手できます。
石灰の種類によっては、土と混ぜた後すぐに植え付けができるものもあるので、
購入する時に比べてみましょう。
苦土石灰は、1㎡あたり約100g~200gほど加えます。
一度苦土石灰を加えて土と混ぜた後、もう1度酸度を計測して様子をみます。
酸性を弱酸性にする方が、アルカリ性を弱酸性にするよりも簡単なので、
最初からあまり多くの苦土石灰を混ぜないようにします。
・アルカリ性に傾いている
土がアルカリ性に傾いている場合は、
酸性の強い土を混ぜて酸度を上げるか、
硫安(りゅうあん)=硫酸アンモニウムなどを混ぜるようにします。
硫安もホームセンターで購入しやすいものですが、
窒素単体の肥料でもあるので、多量に使用すると窒素過多の状態になります。
できるだけ窒素を使いたくない場合は、やはり酸度の高い土を混ぜるのが良いです。
ピートモス C)ガーデニングどっとコム
ピートモスや鹿沼土などは、酸度が高めの土です。
一定量を混ぜ込むことでアルカリ性を和らげることができます。
ただ、ピートモスは水もちが良くなり、鹿沼土は水はけが良くなります。
どちらか片方だけを混ぜると、水はけや水もちが良すぎて、
ニンニク栽培には適さない土壌になることがあるので注意します。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培