ニンニク 雨の収穫は?
ニンニクを前年の秋に植え付け、ようやく収穫するところまで来ました!
けれど収穫は、ニンニクの状態だけで判断しても良いのか迷いますね。
ニンニクを収穫する時、注意したいのはニンニクの生育状態だけではありません。
収穫する時の天気によって、ニンニクの保存性も変わってきます。
晴れた日の収穫が望ましいけれど、収穫する日だけ晴れていれば良いのか、
また雨が続いた時にはどうすれば良いのでしょうか?
[ニンニク 雨の収穫は?]
■晴れたら収穫
ニンニクの収穫目安は、葉や茎が黄色くなってきた頃です。
あるいは、試し掘りをして球の肥り具合や、
根本の凹み具合を実際に見て、収穫を決めるようにします。
数日前から雨が降っておらず、
収穫当日から数日後くらいまで晴れているのが一番の理想です。
数日前から雨が降っていないことで、土が乾燥するので、
収穫したニンニクに湿った土がつかず、傷みにくくなります。
また、収穫日~数日後まで晴れていることで、
収穫したニンニクを畑で天日干しすることができます。
表面をしっかりと乾かすことで、その後の傷み具合が変わってくるので、
できるだけ晴れた日を狙うのが、ニンニクを収穫する時のポイントになります。
■晴れない時は?
できれば数日前~収穫後数日まで雨が降らない日を狙いたいのですが、
そうもいかないのが自然であり現実です。
特にニンニクは、地域やその年の天候によっては、
梅雨入りするかどうかという時期に収穫となることもあります。
春以降は雨が多い年もあるので、
晴れが続いた日に収穫が難しくなることもあります。
しかし、晴れるまで待っていると、とり遅れることもあるので、難しいところです。
数日前から数日後まで晴れの日が望めない場合は、
前日~翌日まで晴れの日を狙います。
つまり、三日間は晴れている日であれば、
なんとか湿気が少ない状態で収穫することができます。
それも難しい場合は、前日に晴れていて、
収穫当日と翌日が晴れか曇りの日が良いでしょう。
前日に晴れていれば、土に残った余分な水分がなんとかはけ、
収穫時にニンニクに付着する土が少なくなります。
当日と翌日が晴れか曇りくらいであれば、干すことで乾燥させることができます。
それもできない時は、前日と収穫当日に雨が降らない日を狙います。
このように、できるだけ土が乾いた状態にして収穫し、
収穫後に乾燥できる日を選ぶようにします。
すでにとり遅れ気味になっている場合は、
完全なとり遅れになってニンニクが土の中で傷んでしまうよりも、
収穫をして乾燥させ、できるだけ長持ちするように工夫する方が得策です。
前日に雨が降っていたとしても、
当日にやんでいる、あるいは晴れているのであれば、
その日に収穫した方が結果的に良い収穫になります。
■収穫後のポイント
ニンニクを収穫する時、天気の都合で土がまだ湿っていることがあります。
この時、湿った土がニンニクの表面に固まってついてきます。
この土をそのままにすると、土にたっぷり水分が含まれている状態なので、
くっついているニンニクまで乾燥しにくくなり、傷みやすくなります。
収穫した後、できれば天日干しをして表面を乾かしますが、
湿った土がついていると乾きにくくなるので、一工夫しておきます。
収穫後、根や茎がついたまま干すこともあり、根や茎を切って干すこともあります。
どちらでも構わないのですが、それよりも皮を一枚むいておくことが大切です。
本来は土が乾燥している時に収穫するので、ニンニクに土はほとんどついてきません。
少しついていても、乾燥した土なので、ついていても問題はありません。
ところが、天気の都合がつかずに収穫した場合は、湿った土がつきてきます。
これを1株ずつ手ではらっても良いのですが、
粘土質が強いと伸びるだけでうまく取り除けない場合もあります。
そんな時は、思い切って皮を1枚剥くことで、
表面についた土を簡単に取り除くことができます。
ニンニクの表面の薄皮は何枚もあるので、1枚剥いても支障はありません。
ただし、皮を剥いたニンニクを、湿った畑に直接載せてしまうと、
土から湿気が伝わってしまうので意味がありません。
雨が降った翌日などに収穫して、まだ土が濡れている場合は、
ワラやビニールなどを土の上に敷いてから、ニンニクを並べて干すようにします。
ビニールなどを土の上に敷いてから、ニンニクを並べて干します
■容器は移動する
鉢やプランターなどの容器を使ってニンニクを育てている場合、
収穫時期に雨が続いてなかなか収穫に踏み切れない時は、
容器ごと移動させてしまいましょう。
容器ごと雨の当たらない軒下などに移動させ、
水気に触れさせないことで、土を乾燥させる方法です。
ただ、できれば収穫当日と翌日は晴れた日を選ぶようにします。
収穫してから干す時に雨が降っていると、
空気中の湿気を吸ってしまって、うまく乾燥できない場合があります。
晴れた日に天日干しをするのは、地植えか容器栽培かは関係なく、
ニンニクの保存性を高めるためにとても大切なことです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培