ニンニク 収穫後 腐る理由は?

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ニンニク 収穫後に腐る理由は?

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土が乾燥しているうちに収穫を済ませ、その後は天日干しをしをしましょう

 

 

Q:ニンニクを栽培して収穫まではできたのですが、
その後にほとんどニンニクが腐ってしまい、ほとんど食べることができませんでした。

収穫までは問題がないように感じたのですが、何が原因でしょうか。

 

A:害虫被害、遅い追肥、乾燥不足の可能性があります。

 

[ニンニク 収穫後に腐る理由は?]

 

 

ニンニクは、栽培に必要な時間は長いものの、丈夫で育てやすいので人気があります。
収穫した後も、きちんと保存すれば長い間貯蔵しておけるので、とても便利です。

 

そんなニンニクが、収穫して間もないうちに腐ってしまったとなると、
原因はいくつか考えられます。

 

1. イモグサレセンチュウの被害
イモグサレセンチュウは、ニンニクなどに寄生する害虫です。
栽培中は主に根に寄生していますが、収穫後に根から鱗片内部へと侵入していきます。

 

そのため、栽培中はあまり腐ったような症状が出ず、
収穫してから腐敗の症状が出ることが多いのが特徴です。

 

腐敗した鱗片を切った時、中がスポンジ状になっているかどうか、
また水に浸けて数分待ってみましょう。

 

もし糸くずのようなものが出てくれば、それがセンチュウです。

 

2. 最後の追肥が遅かった
ニンニクの栽培期間は長いですが、追肥のタイミングはそれほど多くありません。
最後の追肥は、球が太る直前に与えるのが基本となっています。

 

土の中の様子が分からないため、いつがそのタイミングなのか分かりにくいですが、
時期として覚えておくと良いでしょう。

 

この最後の追肥が遅いと、収穫後に腐りやすくなります。

 

ニンニク栽培では、最後に与える追肥を「止肥」と呼びます。

 

この止肥が遅いと、食べた時にえぐみを感じる食味の悪いニンニクに育ったり、
良い環境で保存していても腐りやすいニンニクに育ちます。

 

ニンニクの止肥は、3月中に済ませておくのがお勧めです。

 

最後の肥大を促そうと、収穫直前に追肥を行うと、
収穫後に腐敗症状が増えるので注意します。

 

3. 収穫後の乾燥が不十分
ニンニクを収穫した後、きちんと乾燥させることによって、貯蔵期間が長くなります。
市販されているニンニクは、すでに乾燥されているものがほとんどです。

 

そのため、長く置いていても腐ることはほとんどないのです。

 

家庭菜園では、収穫後の乾燥が不十分な状態で貯蔵していることが原因で、
カビや腐敗が発生することが多いです。

 

また、収穫時に湿気が多いことも、原因としては多いです。

 

まず、収穫する時は、土が乾燥している時を狙います。
畑栽培なら、雨が何日も降っていない日を狙い、水やりも控えます。

 

プランターなどの容器栽培なら、軒下などに置いておくのも良いでしょう。

土が乾燥しているうちに収穫を済ませ、その後は天日干しをします。

 

新ニンニクとして食べる分は、1日だけ天日干しをして、
中がまだしっとりしているうちに引き上げます。

 

乾燥後も、風通しの良い涼しい場所に吊るすなどして保存し、
湿気や空気がこもらないように管理します。

 

収穫後のニンニクが腐る症状の原因は、1つではありません。

 

複合的に発生している可能性もあるので、
ニンニクの状態や症状が出る以前の管理など、色々な面から調査して、
原因を突き止めましょう。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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ニンニク栽培 Q&A

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