ニンニク 除草剤
ニンニク栽培をしていると、畝やその周りに雑草が生えます
規模が小さければ手で抜くだけで済みますが、
範囲が広ければ広いほど、手間も時間もかかるので厄介です。
一度抜いた場所も、根が残っていると再び伸びてきて、きりがありません。
雑草を生えたままにしておく自然農法もありますが、雑草を放置すると、
ニンニクが吸いあげる養分を雑草が吸ってしまうことになるため、
雑草は生えてきたら取り除いておくのが基本です。
また雑草が周りにあると病害虫の原因となるので注意が必要です。
雑草を取り除く方法はいくつかありますが、
範囲が広く雑草の量が多い場合は、薬剤を使うという方法もあります。
[ニンニク 除草剤]
■除草剤を使う前に
除草剤を使う前に、雑草が生えにくい環境を作っておくことも大切です。
雑草の量が軽減できれば、手で取り除くだけで事足りるかもしれません。
必ずしも薬剤が悪いわけではありませんが、できれば使いたくないものです。
雑草を予防するために一番簡単なのは、地面を覆って暗くしてしまうことです。
黒ビニールのマルチや、ワラなどを敷き詰めることによって、地面に陰ができます。
雑草といえども植物で、日の当たらない場所では育てないものも多いものです。
完全に予防することは難しいですが、
陰を作って生えてくる量を減らすと、作業量を減らすことにもつながります。
マルチは泥はねや雑草を防ぎます
■ニンニクに使える除草剤
薬剤にはそれぞれ使える植物と使えない植物があります。
また、使える時期も限られているため、今どういう状態になっていて、
それをどうしたいのかで薬剤の種類を変える必要があります。
また、登録されている植物にニンニクが含まれていないものは、
ニンニク栽培では使えない薬剤なので、使用しないよう注意します。
・キルパー
哺乳類などへの影響が少なく、安全性が高い薬剤です。
土の深いところまでよく効きます。
イネ科・非イネ科に限らず使える上、センチュウ予防の効果もあります。
臭いが少なく、作業中の不快感が軽減できます。
散布には専用の器具が必要となります。
植え付けの15日前まで使用可能です。
・ロロックス
一年生の雑草のほとんどを予防することができます。
特に広葉雑草に高い効果があります。
効果が長期間続くため、栽培前に散布しても収穫まで安心できます。
ニンニクに使用する場合は、
植え付け前から植え付け後に芽が出てくるまでの間に散布します。
・トレファノサイド乳剤
ツユクサ科、カヤツリグサ科、キク科、アブラナ科以外の雑草、
特にイネ科の雑草に効果があります。
この薬剤は、散布後に発生したガスが地表近くに集まります。
水に溶けにくく、土壌が吸着しやすいという特徴があるため、表層近くにとどまります。
表層近くに残ることで、雑草を効率よく防ぎ、ニンニクの根を傷めることもありません。
植え付け前か植え付け直後、さらに春の追肥後に散布することができます。
ただし、収穫の90日前までに散布を済ませておくようにします。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培