ニンニク栽培雪
ニンニク栽培が、どの地域でも可能なのかは気になるところです
日本国内でも、北海道と沖縄では、気候が全く違います。
ニンニク栽培は、どの地域でもできますが、各地に栽培のコツがあります。
毎年雪が降り積もる地域で、栽培する場合のコツをご紹介します。
[ニンニク栽培雪]
■品種選び
ニンニクには、品種が多く気候に合う品種が異なります。
気候に合わない品種を選ぶと、大きく育たず、
球肥りが悪く、生育途中で枯れてしまうこともあります。
雪が降る寒冷地であれば、
ニンニクの代表品種である「福地ホワイト」が育てやすいです。
さらに「富良野」「岩木」「八幡平」「ホワイト山形」などが、
寒冷地向きで育てやすい品種です。
■マルチ栽培
ニンニクの種球を植え付ける前に、
畝に黒いビニールをかぶせて栽培する方法をマルチ栽培といいます。
マルチには種類があり、色や、穴があきのものなどタイプがあります。
穴の径や穴と穴の間のサイズにも種類があるので、
育てる品種に合ったものを選ぶようにします。
できれば、プランターなど容器栽培をする場合も、
腐葉土、ワラなどでマルチをかけておくようにしましょう。
マルチをすることにより、地温を上げることができます。
雪が降る地域は、春先に気温が上がり始めるのも遅くなりがちです。
マルチをしていると、早く地温を上げることができ、
ニンニクを休眠から早く目覚めさせることができます。
他にも、必要以上に土が乾燥するのを防いだり、
余計な雑草が生えるのを予防する効果もあります。
地温を上げることができるため、
生育が早くなり。収穫も早まることがあります。
◎マルチ栽培も植え付け適期を守る
収穫時期を他よりも早めるためにマルチを用いる場合もあるため、
さらに収穫を早めようと、植え付け時期まで早めようとする方がいます。
ところが、植え付け時期を早めたところで、
収穫時期まではあまり早まることはありません。
それどころか、植え付けの時期を早めたことで、
植え付けた鱗片が土中で腐ることがあります。
冬になるまでに大きく育ちすぎ、
凍害に葉が凍害にあいやすくなるのも問題です。
マルチ栽培をする場合に限らず、
植え付け適期を守って植え付けるようにしましょう。
■雪が降ったら
土を作り、マルチを張り、植え付けが終わって芽が出てくると、
地域によっては雪が降り始めることもあるでしょう。
ニンニクは耐寒性の強い植物です。
雪が降ってきたからといって、何かする必要はありません。
冬の間、冷たい風に吹かれたり、雪が積もったりして、
葉が少々傷むことがありますが、特に問題はありません。
また、寒さに当たると、ニンニクの葉が寝ることがあります。
自然に葉が寝る場合は、ニンニクが自分で葉を倒しているので、
気にする必要はありません。
春になり、雪が溶けて気温が上がってくれば、
また元のように立ち上がってきます。
■追肥のタイミング
年を越してからの追肥は、だいたい2月中旬からが目安です。
ただし、寒冷地は、この時期にまだ雪が残っている場合があります。
雪が降り、晴れた日の午後に溶ければ問題ないのですが、
常に雪が積もる状態だと、まだ生育を再開していないことが多いです。
ニンニクが生育していないのに、無理に追肥をしても、
ニンニクは肥料分を吸い上げられず、無駄になります。
そもそも、2月中旬の時期に追肥が必要な理由は、
球が肥大するまで肥料が効いていると、苦みが出やすくなるためです。
そのため、雪が積もって追肥が難しい場合は、
3月中に追肥をするようにしましょう。
追肥を行うにはギリギリな時期に思えるかもしれませんが、
3月の終わり頃に追肥しても、まだ間に合います。
雪が溶けして作業ができるようになったら、
すぐに追肥をして、生育を促します。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培