ニンニク 紫色
紫々丸の種球
日本でニンニクといえば、皮が白いものが主流です。
国産ニンニクで一番人気なのは、
やはり青森県で多く栽培されているホワイト六片種です。
そういうわけで、日本人のイメージするニンニクといえば、白色なのです。
他の品種の栽培もありますし、中国から輸入しているニンニクも多いです。
では紫色のニンニクは、なぜ紫色をしているのでしょうか。
[ニンニク 紫色]
■品種
スーパーなどで見かけるニンニクは、皮が白いものがほとんどです。
ニンニクには色々な品種があり、その中には皮が紫色になるものもあります。
輸入ニンニクの中でも、イタリアやスペインから輸入されているものには、
「紫ニンニク」という名称で販売されているものもあります。
国産の在来種にも、皮が薄い紫色になるものがあります。
これは、その品種特有のものなので、品質が悪いというわけではありません。
ほとんどのものは、紫色の皮をむくと、中は白いニンニクが入っています。
品種によっては、香りや味がマイルドなこともありますが、
紫色になる品種は、在来種であることも多く、香りや辛みが強いです。
紫ニンニク C)楽天市場
■鉄と反応した
同じ品種で、皮が白と紫色に変色しているものが混ざっていることもあります。
これはニンニクに含まれている成分が鉄分と反応することで、変色したものです。
収穫後、水分の多い状態が続くと、反応して紫色になるようです。
そのため、新ニンニクとして販売されている、乾燥していないニンニクが多いです。
変色していても味や香りは変わりませんし、
傷んでいないので、安心して食べられます。
朝鮮のニンニク
■低温に当たった
購入したニンニクや、収穫したニンニクの球部分が紫色になることもありますが、
栽培中のニンニクの葉が紫色っぽくなることもあります。
本来は緑色をしているはずの葉が、紫色になると病気かと思いそうです。
しかし、たいていの場合は、低温に当たったために出る症状です。
ニンニクは寒さに強いですが、葉は地上に出ているため、
寒風にさらされたりして、傷むことがあります。
土が極度に凍ったりしていなければ、
暖かくなれば、新しい葉を伸ばすので、あまり心配はいりません。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培