ニンニク 株間
ニンニク栽培と一口に言っても、品種は様々です
寒冷地向きの代表であるホワイト六片と、
沖縄で古くから育てられている島ニンニクでは、
ニンニクの球部分の大きさがまったく違います。
小さな球になる品種であれば、株間が多少狭くても育ちますが、
球が大きくなる品種は、株間も広めにとっておかないと、
育つスペースが狭くなってしまいます。
また、ニンニクは、葉ニンニクや茎ニンニクを収穫することもあり、
収穫する部位によっても、株間が変わってきます。
品種や収穫部位により、株間の違いがどれくらいあるのでしょうか。
[ニンニク 株間]
ホワイト六片
■球ニンニク
地下にある球部分を肥大させて収穫する栽培方法です。
一般的なニンニクといえば、この球ニンニクのことをイメージするでしょう。
育てる地域が暖地か寒冷地かによって、育てる品種が異なりますが、
品種によって球の大きさも異なります。
寒冷地向きの品種には大玉になるものが多く、
暖地向きの品種は小粒で香りが強いものが多いです。
品種に合わせた株間をとることで、
最終的に収穫した時の球のサイズが、
満足できるものになるかどうかが変わります。
・大きい球ニンニク
青森県などで栽培される国産ニンニクの代表であるホワイト六片などは、
鱗片1つ1つも大きいため、球自体も少し大きいのが特徴です。
基本のニンニクの育て方では、
15cmほどの株間をとると書かれていることが多いです。
さらに立派なニンニクに育てたいのであれば、
15cmよりも少し広めにとるのがポイントです。
15cmでも構いませんが、
少し広めの15cm~20cmほどの株間をとれば十分です。
深さは、鱗片のとがっている方を上にして、
5cm~6cmの深さに植え付けます。
紫々丸はやや小さ目です
・小さめの球ニンニク
島ニンニクなど、小ぶりな球ニンニクを育てる場合、
球が肥大するスペースはホワイト六片よりも狭くて構いません。
基本の株間である15cmで植え付けても良いですが、
球が小さい分、株数を多く育てたい場合は、
12cm~15cmの幅で株間をとるとうまく育てることができます。
ジャンボニンニクは、鱗片も大きい!
・ジャンボニンニク
1玉がかなり大きいジャンボニンニクや無臭ニンニクは、
普通のニンニクよりも株間も広くとる必要があります。
株間が狭いと、せっかく大きくなる品種なのに小さく育ち、
ジャンボ感を楽しめません。
一般的なニンニクの株間が15cmほどとすると、
ジャンボニンニクなどの大きくなる品種は、
20cm~25cmほど株間をとるようにします。
露地栽培であれば、広々と25cmの株間をとって、
球が大きくなるスペースを十分にとっておきます。
プランターなどの容器栽培だと、25cmの株間では、
育てられる株数があまりにも少なくなります。
種球を購入しても、ほとんど余らせてしまうということにもなるので、
少し狭くして20cmほどにしておくのがお勧めです。
ベランダ栽培でも、プランターなどを置けるスペースが確保できる場合は、
プランターも大型を使い、株間もしっかり25cmとって育ててみるのも楽しそうです。
深さ5cm~7cmほどになるように植え付けます。
葉ニンニクも美味しいですね
■葉ニンニク
ニンニクといえば、主に球部分のことがイメージされますが、
ニンニクの葉も人気があります。
葉ニンニクは名前の通り、
ニンニクの葉を目的として収穫し、料理に使います。
球ニンニクのように、球が肥大するまで育てるわけではないので、
株間はかなり狭くて済みます。
植え付けるのは球ニンニクと同じように、
球からばらした鱗片ですが、球が肥大しないので、
鱗片同士が触れず、根がある程度広がる程度の株間をとります。
だいたい6cmくらいが適正とされていますが、
鱗片自体が小さい品種を利用する場合は、
5cmほどまで狭めても構いません。
深さは、3~5㎝ほどで良いでしょう。
家庭菜園の茎ニンニクは無農薬で新鮮!
■茎ニンニク(ニンニクの芽)
茎ニンニクは、いわゆるニンニクの芽です。
ニンニクが生長していく段階で、トウ立ちをした時、花茎が伸びてきます。
その花茎を収穫したものが、茎ニンニク(ニンニクの芽)となります。
茎ニンニクを収穫するといっても、たいていは茎ニンニクを収穫した後、
球が肥大するまで株を育てます。
肥大した球を収穫した後は、普通の球ニンニクとして料理に使うこともでき、
次のシーズンの茎ニンニクの種球として利用することもできます。
そのため、茎ニンニクを育てる時の株間は、球ニンニクを育てる時と同じです。
深さは、鱗片のとがっている方を上にして、5cm~6cmの深さに植えます。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培