ニンニク 収穫 早すぎ
ニンニク収穫、球は揃っていますが少し収穫が早かったようです
ニンニクは、秋に植え付けを行った後、
冬を越してさらに生長し、初夏になってようやく収穫できます。
野菜の中でも、収穫までにかかる期間がトップクラスに長いです。
ニンニクの収穫は、5月下旬~6月頃で、
早生や極早生品種の場合、もっと早くなります。
そんなニンニクだからこそ、いつ収穫できるかと楽しみになります。
収穫時期になったら、さっそく収穫したくなりますが、
実はニンニクにも収穫の適期があります。
ニンニクの収穫が早すぎると、どうなるのでしょうか。
[ニンニク 収穫 早すぎ]
■ニンニク 収穫 早すぎ
ニンニクは栽培期間が長い分、いつ収穫できるのかとワクワクします。
その反面、いつが収穫のタイミングなのかが分かりにくく、
ついつい早めに収穫してしまうこともあります。
また、収穫の時期が夏野菜の植え付け時期とかぶるため、
早めに収穫してスペースを空けたい、という方もいるでしょう。
けれど、収穫が早すぎると、良いニンニクがとれません。
半年以上も育てたニンニクが、いざ収穫してみたらスカスカだった、
なんてことになったら、とても残念です。
ニンニクは、栽培後半になってから、分球して鱗片が分かれ、
その鱗片がそれぞれ肥大を始めます。
肥大を待たず、早くに収穫を行うと、十分に肥大していない、
あるいはまだ分球すらできていない状態となります。
もちろん、多少鱗片が小さくても、料理に使うことはできます。
けれど、あまりにも小さすぎるものは、皮を剥くのが面倒ですし、
乾燥中に縮みすぎてしまい、使える部分がほとんどない状態になることもあります。
ニンニクのお尻部分を観察して、丸いようだと収穫には早いです
■ニンニクの収穫の目安
ニンニクを早く収穫したくなる気持ちが分かりますが、やはりできることなら、
きちんと鱗片が肥大した頃をみはからって、収穫しましょう。
十分に肥大して熟したニンニクは、香りも味も良いですし、
乾燥した後にスカスカになることもありません。
ニンニク栽培初心者の方は、いつが収穫のタイミングか分からない、
ということもあるでしょう。
収穫の目安をまとめたので、参考にしてください。
・葉の色が変わる
ニンニクは、生育温度を超える暑い時期になると、地上部を枯らして休眠に入ります。
この時が、収穫のタイミングです。
休眠するために地上部を枯らす段階に入ると、
地上でそれまで青々としていた葉が枯れてきます。
全体の半分くらいの葉が黄変してきたら、収穫のタイミングです。
・試し掘りしてみる
地上部の黄変だけでは不安、という方は、試し掘りもお勧めです。
地上部が黄変して枯れてきた頃に、1株だけ掘り上げてみましょう。
ニンニクは、お尻(根が出ている部分)を見ることによって、
収穫適期かどうかが分かります。
もしニンニクのお尻の部分が、少し出っ張っている(丸みを帯びている)ようであれば、
まだ収穫には早いので、少し日数が経ってから、再び試し掘りを行います。
ニンニクのお尻が強く凹んでいる場合は、適期を過ぎている状態です。
早いうちにすべてのニンニクを収穫しましょう。
お尻の部分が平らな状態か、やや凹み気味くらいのものが、ちょうど収穫の適期です。
すべてのニンニクを収穫し、乾燥させるか、生ニンニクとして楽しんでください。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培