ニンニク 早く収穫するには
ニンニク、大収穫!
ニンニクは、9月頃に植え付けを行い、そのまま冬を越して春を迎え、
初夏頃に収穫を行うのが一般的です。
トマトやキュウリなどの夏野菜に比べ、栽培期間中の収穫は最後の1回だけ、
しかも栽培期間がとても長いのが特徴です。
栽培期間中の手間がそれほどかからないとはいえ、
栽培期間がとても長い分、収穫の時期が待ち遠しくなります。
また、収穫時期と夏野菜の苗を植え付ける時期が重複しやすいこともあり、
栽培スペースが限られている家庭菜園では、栽培が難しくなることも多いです。
そんなニンニクですが、早くに収穫することはできるのでしょうか。
[ニンニク 早く収穫するには]
■ニンニク 早く収穫するには?
ニンニクを育てていると、早く収穫したいなと感じることは多いです。
長い栽培期間を経てこそ、収穫の時の喜びも大きくなるものの、
やはり待ちきれなくなることもあります。
また、一般的な収穫時期が5月下旬以降となるため、
夏野菜の栽培スペースを確保するのが難しくなる、ということもあります。
それぞれの事情で早く収穫したくなるものの、
収穫適期よりも前にニンニクを収穫すると、
球が十分に肥大できないため、収量が極端に減ります。
品種選びで、収穫を早くすることもできます
・早生品種を選ぶ
ニンニクにも品種が色々とあり、その中でも上海早生などの暖地系品種であれば、
早生種となるため、少しばかり収穫時期を早まります。
けれど、寒冷地などでは、暖地系の品種がそもそも育てにくいため、
寒冷地では通用しない方法です。
・低温処理を行う
そこで期待できそうなのが、低温処理を行う方法です。
植え付け前のニンニクの種球を、一定期間低温に当てることによって、
発芽を促す方法です。
植え付け後の発芽が早く、揃いも良いので、生育自体が揃いやすくなります。
栽培中期頃までは、普通の栽培法とさほど変わりありませんが、
後期に入って球の肥大が始まると、普通栽培に比べて肥大や球が熟すの早いのが、
低温処理をして植え付けたニンニクです。
ある実験では、低温処理をしていない普通栽培に比べ、
同品種同地域での栽培で、30日~40日ほど収穫が早まったそうです。
普通栽培に比べ、極端に収穫が早まるわけではありませんが、
30日ほど早くなってくれれば、夏野菜の栽培スペースも確保しやすくなりそうです。
品種を選んで低温処理をすれば、1か月以上は早く収穫できるはずです
・低温処理の注意点
低温処理が収穫を早めてくれることは分かっていますが、
一般家庭では低温処理を行うことはほとんどありません。
低温処理を行う時は、一定の温度に一定期間あてる必要があります。
常に同じくらいの温度帯で、かつ暗い場所に置いておけるかどうかが、
低温処理を成功させるかどうかのポイントになります。
低温処理を行う温度帯は、10度が目安となります。
10度の低温処理であれば、収穫が適度に早まり、かつ球の肥大も期待できます。
5度の低温処理では、収穫は早まるものの、収量が極端に落ちることがあります。
低温に当てる期間は、30日~40日となります。
この期間、10度前後の温度に置いておくことで、
発芽が早くなって揃いやすくなり、球の肥大も早まります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培