ニンニク 収穫間近 葉が黄色い
ニンニク、収穫直前です
Q:ニンニクを育て、すぐ近くでタマネギもを育てています。
よく見るとニンニクの葉が黄色いので、何かの病気かと思い、
タマネギを育てているエリアとの境目部分のニンニクを引き抜きました。
4月なので収穫には早く、黄変するのも早いと思うのですが、何かの病気でしょうか。
A:病気の可能性は低いと思われます。
[ニンニク 収穫間近 葉が黄色い]
ニンニクは栽培期間が長く、収穫するその時までドキドキします。
もうすぐ収穫という時期になると、何か異常が起きないか心配になります。
ただここで注意したいのが、気を張りすぎて心配性になっていないかどうかです。
ニンニクの葉が黄色いと感じたとのことですが、
隣で栽培しているタマネギの葉と色を比べていませんか?
ニンニクとタマネギはとても似ているように感じますが、
実際は色々と異なる点があります。
特に葉色は、どのニンニク品種でもタマネギよりも色が薄めです。
ニンニクの葉色も、単体で見れば緑色ですが、タマネギと比べると薄いのです。
タマネギと比べて色が薄い、黄色っぽく感じたということであれば、
特に問題ない場合がほとんどです。
また、この時期は病気にかかることが多い時期ではありますが、
一般的に発生しやすい病気の兆候と、現在起きている黄変症状は少し違っています。
春に起こりやすい病気には、春腐病や葉枯病、黒腐菌核病などがあります。
いずれの病気も葉に特徴的な症状が出ますが、全体的に色が薄くなる、
黄変するといった症状はあまり出ません。
どちらかというと、葉先が枯れたようになったり、白く色が抜けたようになったり、
病斑が出たり、ひどいものは軟化してとろけるような症状が出ます。
この点から考えても、病気であることは考えにくいです。
一般的なニンニクの葉と比べて、育てているニンニクの葉色が薄い、
黄色っぽいのか、それとも同じくらいなのかによって、診断は変わってきます。
葉色が本当に薄いのであれば肥料不足の可能性もありますが、
この時期の追肥はお勧めできません。
すでに最後の追肥を終えている時期に入っているため、今から追肥したのでは、
葉色の改善ができても、今度は腐りやすいニンニクに育ちます。
今できることは、とにかく様子をよく見て、これ以上の病気の兆候が見られないか、
葉色の変化が見られないかを観察することです。
心配されている通り、ニンニクにかかる病気はタマネギでもかかることがあるため、
ニンニクで発症した後はタマネギも発症する可能性は否めません。
かかりやすい病気の症状が出ていないか、こまめに見回りを行いましょう。
収穫適期まで症状が特に出ずに済んだのであれば、
試し掘りをして球の育ち具合を確認し、問題なければ全体を収穫しましょう。
おそらくその頃には、本来の収穫のサインである、葉の黄変が出ているはずです。
この時の黄変の具合や、今感じている黄変や色の薄さが問題かどうか、
写真に撮っておくなどして記録しておくと、後で参考になります。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培