ニンニク 冬 水やり
ニンニク、冬の畑
ニンニクに限らず、植物を育てる時には、土の状態や日照時間も大切ですが、
水やりや追肥などの管理もとても大切です。
その植物に合った水やりの仕方をしないと、途中で調子を崩したり、
思ったような収量を得ることができません。
ニンニクは、秋に植え付けをして翌年の初夏までという、
とても長い栽培期間を経て、ようやく収穫となります。
冬という厳しい季節を越す時には、どのような水やりを行えば良いのでしょうか。
[ニンニク 冬 水やり]
■ニンニク栽培での水やりポイント
ニンニク栽培では、生育段階によって水やりの仕方を変えるのが、
もっとも大きなポイントです。
ニンニクは、栽培期間が秋から初夏と長いです。
そのため、季節が変わるごとに気温や生育状況が変わるため、
ニンニクが欲しがる水の量や、蒸散する水の量も変わります。
秋や春は、ニンニクの栽培期間の中では比較的気温が高く、
生育期間中ということもあるため、水は切れないように注意します。
特に春は、球部分が肥大する時期でもあるので、水切れには要注意です。
収獲間際の初夏は、あまりたくさん水を与えると、
今度は腐敗や貯蔵性の低下の原因になります。
やや乾燥気味に管理すると良いでしょう。
大分、2月のニンニク畑
■ニンニク 冬 水やり
ニンニクの生育期間中には、冬があります。
冬の間のニンニクは、地上部が枯れることはありませんが、生育はほとんどしていません。
特に寒冷地向きの品種は、休眠が深い傾向にあるため、ほとんど動きがなくなります。
暖地向き品種を暖地で育てている場合は、
気温によって緩やかに生長していることもあります。
寒冷地、暖地とも、秋や春に比べれば、あまり目立った動きはありません。
ということは、ニンニク自身もあまり水を欲しがっていないということになります。
冬は気温も低いため、秋や春に比べると土が乾きにくい印象です。
では、ニンニクは冬の間水なしでも良いのでしょうか。
答えはノーです。
ニンニクの中にも、水分は含まれています。
根は生長するための動きをしていませんが、
株に含まれている水分を保持しようとはします。
なので、冬の間であっても、ある程度の水分は必要ということになります。
初心者にとっては、この「ある程度」というのがとても難しく感じます。
地植え栽培と容器栽培とでも、乾燥に差が出ることが多いので、
一概にこれくらい与えると良い、とは言い切れません。
冬のニンニク栽培では、どれくらいを目安に水やりを行うと、
失敗が減らせるのでしょうか。
土がとても乾燥するようであれば、水やりを行います
・地植え栽培
地植え栽培をしていて、かつ雨が当たるような場所であれば、
水やりはほぼ行わなくても構いません。
乾いた風が当たりやすい場所や、水はけが極端に良い土、雨が長い間降っていないなど、
土が過度に乾燥するようであれば、水やりを行います。
表面の土が乾いていても、内側は湿っていることがあるので、
5cmほど掘ってみた位置が乾いたら、水を与えましょう。
雨よけ栽培をしている場合は、降雨の恩恵を受けることができないので、
水やりの頻度が増えます。
土が乾いていないかをこまめにチェックし、乾いたら与えます。
・容器栽培
容器栽培も、基本は地植え栽培と同じです。
ただ、容器栽培は地植えよりも土の量が少ないので、
早いタイミングで乾燥することが多いです。
生育期である秋や春は、土の表面が乾いたら水を与えますが、
冬はそれほど旺盛に生育していないので、表面だけが乾いているうちは、水やりはしません。
表面が乾いた段階で水やりをすると、中に湿気が残ったままとなり、過湿になります。
冬の間、湿気の残った土は凍ることもあるため、過度な水やりは禁物です。
地植え栽培と同じように、少し土を掘ってみて、
乾いているようであれば水やりをしましょう。
あるいは、土に割り箸を挿してみて、割り箸が濡れていなければ、
中が乾燥しているので水を与えます。
同じ容器栽培でも、標準プランターと深型プランターでは土の量がまったく違うため、
乾くタイミングが変わります。
すべて同じタイミングで与えるのではなく、
容器ごとに土をチェックしてから、水を与えるようにしましょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培