ニンニク カビ
ニンニクのカビ
ニンニクをよく吟味して購入したけれど、
少し置いていたら、カビがはえていることがあります。
ニンニクは長期間保存できる食品で、
しかも使える料理も色々とあるので、常備していると安心ですよね。
だからといって、ニンニクをいつまでも、良い状態では保存できません。
もしニンニクにカビがはえているのをみつけたら、どうすれば良いのでしょうか。
[ニンニク カビ]
■ニンニクにカビがはえる原因
ニンニクは、収穫した後に乾燥させ、水分を飛ばします。
そのため、市販されているニンニクのほとんどが、
表面の皮がパリパリと乾いている状態となっています。
ところが、この乾燥が不十分な時や、保存状態が悪い時などは、
湿気がこもってしまい、ニンニクにカビがはえてしまうのです。
スーパーなど、店頭に並んだときから、カビがはえていることもあるので、
購入する時には、よく見て選びます。
カビの原因となる菌自体は、いつでも空気中に漂っていますが、
繁殖しやすい気温や湿度になると、エサとなるものにくっついて増え、
人の目に見えるような状態となります。
ニンニクにカビがはえないようにするためには、
できるだけ通気性が良く、涼しい状態を維持することです。
ニンニクは、風通しの良いところに置き、早めに使いましょう
■カビのはえたニンニクは食べられる?
お店に並んでいる時からカビがはえていた、
あるいは料理に使おうと皮をむくとカビがはえていたことが、ありませんか?
ニンニクにカビがはえる時、表面の皮にだけカビがついている時と、
中の鱗片にまでカビがはえている場合とがあります。
カビがはえてしまったニンニクは、食べることができるのでしょうか。
ニンニクを食べる時、たいていの場合は皮をむいて、
中の白い鱗片部分のみを食べます。
この部分にカビがついていなければ、外見は大丈夫なように思えます。
ところが、カビは目に見えない状態で広がっている可能性があります。
目に見えるのは表面の皮の部分だけであったとしても、
カビは根を深く張り、鱗片付近まで達していることがあるのです。
火を通せば大丈夫と思いがちですが、これもいけません。
火を通した場合でも、カビに含まれる毒素が残るためです。
目に見えないていどのカビであれば、毒素自体もごく微量にはなります。
ところが、寝不足や疲れている時など、体調が万全でない時に、
毒素を含んだニンニクを食べると、腹痛や下痢などの症状が出ることがあります。
特に生で食べる場合は、カビのはえたニンニクは、使わない方が安全でしょう。
火を通す場合も、毒素はどうしても残るので、
体調が悪い時は食べるのを避けた方が良いでしょう。
カビのはえたニンニクを見つけたら、早めに取り除きましょう
■カビがはえた時の対処法
カビがはえていても、そのまま捨てるのはもったいない! という場合は、
カビのはえている部分を取り除いてから食べる、という方法があります。
ただ、体調や体質によっては、微量でもカビが付着していると、
腹痛や下痢などを引き起こすことがあるので、あまりお勧めしません。
また、生で食べるのは一番危険なので、やめておいた方がよいでしょう。
・表面のカビ
表面の皮に、白いふわふわとしたカビや、
黒っぽいカビがついている場合があります。
皮を剥いてみて、中にはカビがないのであれば、
よく洗った後に調理して食べます。
たくさんのニンニクにカビがついているのを見つけた場合は、
皮をむいて鱗片をよく洗った後、水気をしっかりとふきとり冷凍します。
常温で置いておくと、わずかに残っていた菌が繁殖し、
またカビがはえてしまいます。
冷蔵庫の中は、袋や容器の中で湿気が高くなり、
これもカビが繁殖する原因となります。
ニンニクを一度で使い切れない場合は、冷凍をうまく使いましょう。
・内側のカビ
皮をむいた鱗片の状態でカビがはえている場合は、
できれば食べずに処分した方が安心です。
どうしても食べたいという場合は、カビが見えているところや、
変色している部分を取り除き、よく洗ってから調理します。
もしカビが部分的にはえているだけでなく、全体的に茶色く変色していたり、
ぶよぶよと柔らかくなっていたり、反対にやたら硬くなっている場合は、
すぐに諦めて処分しましょう。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培