ジャンボニンニク 栽培

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ジャンボニンニクの栽培

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ジャンボニンニク種球!

 

 

■ジャンボニンニク 栽培スケジュール

 

jumboninniku (4)

 

 

■ジャンボニンニク 栽培データ

 

英名・学名 elephant garlic・allium ampeloprasum L. var. ampeloprasum
形態 多年草
原産地 地中海東部
草丈/樹高  100cm~200cm
収穫期 5月~6月
栽培難易度(1~5)  2
耐寒性 普通
耐暑性 普通
特性・用途  初心者向き

 

 

ジャンボニンニク、地植えはもちろんプランターでも立派に育ちます!

 

ジャンボニンニクは、その名の通り、
一般的なニンニクに比べてとても大きい品種です。
収穫時の重さは、約1キロです!

 

普通のニンニクに比べると、香りと辛みがマイルドなので、
ニンニク特有の香りが苦手な方には嬉しい特徴です。

 

見た目は大きなニンニクそのものですが、
実はジャンボニンニクは厳密にいうとニンニクではありません。

 

ジャンボニンニクは、どちらかというとニンニクよりも、
西洋ネギのリーキ(ポロネギともいう)の仲間とされています。

 

ジャンボニンニクは、見た目は大きいですが、
栽培は、それほど手間がかかりません。

 

スーパーで買えば普通のニンニクより値段が高いことが多いですし、
そもそも取扱いのある店もわずかです。

 

普通のニンニクと同様に、薬味や香り付けに使えますし、
香りや味がマイルドで、丸ごと蒸したり揚げたりして味わうこともできます。
ジャンボニンニクの味と大きさを楽しみたい方は、ぜひ栽培してみてください。

 

 

[ジャンボニンニク栽培]

 

 

■種球の選び方

 

ジャンボニンニクを育てる時は、
種球(たねきゅう)と呼ばれる球根のかけらを使います。

 

これはジャンボニンニクの鱗片そのもので、
植え付け時期である9月~10月頃には店頭に並びます。

 

丈夫で健康な株に育て、大きく立派なものを収穫するには、
種球選びがとても重要になります。

 

 

jyambo-ninnniku

 

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去年購入した種球、粒がそろっています

 

 

◎ジャンボニンニクの種球の選び方 
1.全体が大きく持つと重みがある
そのままでも大きいジャンボニンニクですが、
その中でもできるだけ大きいものを選びます。

 

実際に手に持ってみて、見た目よりも、
ずっしりと重みのあるものの方が、
中身が詰まっていて良い種球といえます。

 

2.変色していないもの
表面の皮などに、変色している部分があったり、
黒っぽい緑色のカビのようなものが生えている場合は、
病気や中が傷んでいることがあるので避けるようにします。

 

3.粒の大きさが揃っている
ジャンボニンニクを丸ごとの状態ではなく、
すでに鱗片ごとにばらして売っているものもあります。

 

そのような時は、変色や皮の浮きなどを確認すると共に、
粒の大きさにも気を配りましょう。

 

粒の大きさが揃っていれば、競い合って生長し、
同じくらいのジャンボニンニクが収穫できます。 

できるだけ粒が大きく、揃いのよいものを選びましょう。

 

ジャンボニンニクという名前で売られている種球は、
基本的には暖地でも寒冷地でも育てられる種球がほとんどです。

 

ただし、時々違う品種が混じり、栽培地域を選ぶことがあります。
念のためにその種球がどこで育てられたかを確認することをおすすめします。

 

 

■植え場所(栽培環境)

 

できるだけ日当たりが良く、風通しのある場所で育てるようにします。
ジャンボニンニクは、十分な日当たりのある場所で育てれば、
追肥が不要といわれるほど日当たりが重要なポイントとなります。

 

日照不足になると、地上部の葉色が悪くなったり、
球肥りが悪くなることがあります。

 

また、風通しの悪い場所や、水はけの悪い場所で育てると、
病気にかかりやすく、害虫がつきやすくなるので注意します。

 

 

■植え付け場所の準備

 

ジャンボニンニクを育てるには、
やはり植え付ける場所を作る必要があります。
地植え、プランター栽培、それぞれの植え付け場所を準備しましょう。

 

・地植えの場合
地植えの場合は、やはり土作りがとても重要になってきます。
ジャンボニンニクは、秋に鱗片を植え付けて翌年の6月頃に収穫をします。

 

栽培期間が長いということは、それだけ土に根を張っている期間も長いということです。
土作りをおろそかにすると、思うように育てなくなります。

 

逆に土作りさえしっかりし、日当たりの良い場所で育てれば、
ジャンボニンニクの栽培はかなり容易になると言えます。 

土作りは、必ず植え付けの2週間前に済ませておくようにします。

 

◎畑の準備 
1.植え付け場所を耕す
植え付ける場所を、深さ20cm~30cmほど掘り返して、よく耕します。
大きな石や他の植物の根やごみなどを見つけたら、取り除いておきましょう。

 

2.必要なものを混ぜる
土をよく耕せたら、次は必要なものを混ぜていきます。
1㎡あたり完熟堆肥を5握り~6握り、緩効性化成肥料を大さじ7杯~8杯、
苦土石灰を100gほど加えてよく混ぜます。

 

堆肥と化成肥料は、長い栽培期間中にじわじわと効くための元肥です。
苦土石灰は酸性に傾いた土を調整する役割があります。

 

ジャンボニンニクは酸性土では育ちにくくなるため、
苦土石灰は必ず入れるようにします。

 

3.畝を作る
水はけがよくなるよう、畝は高さが15cmのものを作ります。
畝の長さは、ジャンボニンニクを植え付ける数で変わります。

 

株間を20cm~25cmとって、必要な畝の長さを計算しておきましょう。
幅はジャンボニンニクを何条植え付けるかによって変わります。

 

ジャンボニンニクは、普通のニンニクよりも葉の広がりが大きくなるため、
十分な条間が必要となります。
条間が30cm~40cmとして計算し、必要な幅で畝を作ります。

 

 

4.マルチを敷く
畝を作ったら、上から黒マルチを敷いておきましょう。

黒マルチを敷くことにより、地温を確保して生育が促進され、
雑草が生えるのも予防してくれます。

 

黒マルチの中には、最初から規定の間隔とサイズに穴があいている、
穴あきマルチというものがあります。

 

穴あきマルチを使えば、
植え付ける位置を確認する必要がなく便利です。
*「穴あきマルチ 規格」で検索すると各社の規格がわかります。

 

ただし、決まった間隔のものしかないため、
ちょうどよい間隔の穴あきマルチがない場合は、
普通の黒マルチを敷きます。

 

マルチを敷いた後、植え付ける場所に、
ハサミなどを使って穴をあけておきましょう。

 

無理にマルチの穴に合わせて植え付けると、
株間や条間が狭くなり、風通しが悪くなります。

 

・プランターの場合
プランター栽培で必要なものは、プランター・培養土・鉢底石です。

 

・プランター
65cmの標準プランターでも育てることができますが、
立派なジャンボニンニクを育てるには、少し深さが足りません。
できれば深さが20cm以上の深型を選ぶようにしましょう。

 

プランター栽培でも、株間は20cm必要ですので、
65cmのプランターであれば3~5株植え付けることができます。

 

・培養土
培養土は、市販されている野菜用培養土で十分です。
培養土は元肥が含まれているものを選ぶようにします。

 

古土は、きちんと消毒しないと、病原菌が潜んでいることがあります。
病気によっては、株ごと掘り上げて処分しなければいけないものもあるので、
できれば新しい培養土を使うようにしましょう。

 

・鉢底石
プランターの底に敷くための鉢底石が必要になります。
鉢底石を入れることで水はけがよくなります。

 

水はけの悪い環境で育てると、病気にかかったり、
根や球根が腐ってしまうことがあるので、必ず入れるようにします。

 

◎プランターの準備
1.鉢底石を入れる
準備したプランターの底が、見えなくなるくらいまで鉢底石を入れます。
鉢底石がでこぼこしないよう、平らになるようにならします。

 

2.培養土を入れる
鉢底石の上から培養土を入れます。
水やりをした時に水があふれないよう、ウォータースペースを作ります。
プランター縁から3cmほど下まで培養土を入れ、平らにならします。

 

 

種球をばらして大きさを揃えましょう

 

 

■植え付け

 

いよいよ植え付けです。
ジャンボニンニクの植え付けは、9月~10月が適期です。
適期よりも植え付けが早いと、気温が高すぎてしまい、
土の中で鱗片が傷んだり腐ってしまいます。

 

反対に植え付けが遅いと、休眠するまでに伸びる葉の数が少なくなり、
株が充実しにくく大玉に育ちにくいです。

 

 

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種球をばらして大きさを揃えておきます

 

 

植え付けは、必ず適期のうちに済ませるようにしましょう。

 

地植え、プランターに共通する事前準備として、
鱗片をばらす作業があります。
大規模に植える時には、とても時間がかかります。

 

植え付ける前に、鱗片を1つずつはずしてばらばらにしておき、
表面の薄皮は剥かずに、そのままにしておきます。

 

・地植えの場合
マルチをした畝に、株間20cm~25cmで鱗片を植え付けていきます。
鱗片はとがっている方から芽が出るので、そちらを上にします。

 

深さ5cm~7cmほどになるように植え付けます。
植え付けた後は、水をたっぷり与えておきます。

 

 

・プランターの場合
土を入れたプランターに、株間20cmの間隔で鱗片を植え付けます。
鱗片のとがっている方を上に、深さ5cmほどになるように植えます。

 

植え付けが終わった後は、プランターの水抜き穴から、
水が流れ出てくるまでしっかりと水を与えておきます。

 

 

■水やり

 

土を湿らせ過ぎるのも良くないですが、

 

逆に、乾燥しすぎると、中の鱗片が乾いて芽が出なくなったり、
生育が悪くなったりするので水やりは大切な作業です。

 

・地植えの場合
植え付け後は、暑い日もあるので、発芽まではあまり乾燥させず、
土が乾いていると感じたら水を与えるようにします。

 

芽が出て葉数が増える頃には、気温も下がり土も乾きにくいですが、
雨が降らずに土が乾燥していたら、たっぷりと水を与えておきます。

 

冬の間は、ジャンボニンニクも生育が止まり、
気温も低いため乾燥しにくくなります。

 

降雨だけでも済むことが多いですが、
間雨なかったり、土が乾燥していたら水やりをします。

 

春以降は気温も上がり、ジャンボニンニクも再び生育を始めます。
水分の吸い上げも強くなるので、土の状態を観察して水やりします。

 

・プランターの場合
土の表面が乾いたら、
水抜き穴から水が出るまでたっぷりと水やりするのが基本です。

 

冬の間は土が乾きにくく、表面が乾いていても、
土の中心部分はまだ湿気ていることがあります。

 

そのまま水を与えると過湿となることがあるため、
寒い間は土の表面が乾いてから、
2日~3日ほど経ってから水を与えるようにしましょう。

 

土の中心が乾いているかどうかは、
指先で用土を少し掘るとわかります。
慣れれば、見ただけでわかるようになります。

 

また、冬の間は早朝や夕方に水やりをすると、
土が凍ってしまうことがあります。

 

寒い時期の水やりは、比較的気温の高い昼間に行います。
プランターは地植えよりも、土が乾きやすいことが多いため、
土の状態にはいつも気を付けておきましょう。

 

 

■追肥

適切な追肥は、株を充実させ、球を大きくします。
地植えとプランターでは追肥の方法が変わるので、
確認してみてください。

 

・地植えの場合
地植えの場合、元肥をしっかりと入れ、
日当たりの良い場所で育てていれば、追肥の必要はありません。

 

ただし、冬季以外に、葉の色が薄くなったり、葉の枚数が少ない時は、
肥料切れのことが多いので、液体肥料を与えてみます。

 

液体肥料は、決められた通りの濃さに薄めてから、
水の代わりに与えるようにします。一度与えたら、2週間ほど様子をみます。

 

まだ調子が戻らないようであれば、また液体肥料を与えて様子をみます。
葉の色が悪くなったり、生育が鈍るのは、
肥料切れの他に日照不足や根の損傷の場合があります。

その場合は、いくら肥料を与えても状況が改善しません。

 

・プランターの場合
プランターは元肥の量が地植えより少なく、
また水やりで流れてしまう元肥が多いため、追肥が必要です。

 

1回目の追肥は11月頃です。
この頃には芽が出て、葉が何枚かになっています。
追肥をすることで葉の数を増やし、株の充実をはかります。

 

2回目の追肥は2月中旬~3月頃です。
この時の肥料は、地中の球を大きくさせるための肥料です。
追肥が遅れると、球が傷むことがあるので、時期は守るのが肝要です。

 

追肥はいずれも緩効性の化成肥料がいいでしょう。
1回に与える肥料は、標準プランターで大さじ半分が目安です。

 

株元近くに与えるのではなく、プランターの縁に沿って肥料をまき、
土を軽く混ぜておくとだんだんと効き効果が上がります。

 

窒素・リン酸・カリの配合は、リン酸が少し多めのものを選ぶようにします。
窒素が多くなると、地上部の葉が茂りすぎて風通しが悪くなります。

 

 

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■脇芽かき

鱗片を植え付けた後、しばらくすると芽が伸びてきます。
この芽が、本来は1本伸びるはずが、複数の芽が出ることがあります。

 

これは脇芽が伸びてきている状態なので、芽かきをします。
芽かきは、細い方の芽を取り除くだけですが、
この時、必ず地中の部分からきちんと取り除くようにします。 

 

地上部だけを取り除くと、地中に残った部分からまた脇芽が出てしまいます。
脇芽をそのままにしておくと、養分が分散して球の肥りが悪くなります。

もったいない感じがしますが、必ず取り除くようにしましょう。

 

 

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■花蕾摘み

 

5月頃になると、ジャンボニンニクもトウ立ちを始めます。
茎の中心から花茎を伸ばし、その先にネギ坊主のような花を咲かせます。

 

花を咲かせてしまうと、そちらに養分をとられてしまい、
地中の球根に栄養が届かず大きくなりません。

 

花芽のついた花茎が伸びてきたら、手で折って摘んでおきましょう。
摘む時はハサミを使わず、できるだけ手でポキンと折るようにします。

折った花蕾は炒め物などにすると美味です。

 

うまく摘めない場合は、消毒した清潔なハサミを使って切るようにします。

また、できるだけ晴れた風のない日に摘むようにします。
花芽を摘んだ後に雨が降ると、折ったところから雑菌が入り、
病気にかかることがあります。

 

 

■収穫

 

6月に入ると、ジャンボニンニクの葉が枯れてきます。
葉先から黄色く枯れてくるので、
全体の三分の二くらいが枯れてきたら収穫できます。

 

スコップなどは使わず、株元を持って引き抜くようにします。
思うように抜けない場合は、ジャンボニンニクを傷つけないように、
少し遠くからスコップを入れて掘り上げるようにします。

 

収穫は必ず晴れの日に行います。
土が湿気た状態のままだと、中の球根も湿っています。

 

その状態で収穫すると、
湿気を帯びたままになり、傷みやすくなります。

 

収穫後に天日に干す必要もあるため、
できれば一日中晴れている日が最適です。

 

 

菜園仲間senaさんの収穫、とっても大きく美味しくできました!

 

 

■保存方法

 

乾燥させず、そのまま調理して食べることもできますが、
乾燥させた方が長期保存が可能になります。

 

収穫したジャンボニンニクは、
根を切って半日~数日の間、天日に干しておきます。

 

乾燥させたものは、不要な茎を切り、
ネットなどの風通しの良いものに入れます。

あるいは、茎葉の部分を三つ編み状にして、物干しなどにかけておきます。

 

 

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ニンニクの保存方法

 

 

保存は風通しがよく、夏でも涼しい日陰が適しています。
保存したものは、食用にできる他、
次の栽培用の種球にすることもできます。

 

 

■病害虫

 

まれに病気にかかったり、害虫がつくことがありますが、
とても丈夫で育てやすい香味野菜です。

 

家庭菜園では、さび病にかかりやすく、
アブラムシがつきやすいでしょう。

 

・さび病
葉の表面に、さびが浮いたような病斑が出る病気です。
土の水はけが悪かったり、湿気が多い時に発生が増えます。

 

また、窒素が多い環境で育つと、病気を助長させることになります。
発生してしまった場合は、専用の薬剤で治療することもできます。
薬剤は、アミスター20フロアブルなどが使えます。

・アブラムシ
葉にくっついて吸汁します。
数が少ないうちに粘着テープにくっつけるなどして捕殺します。
繁殖力が強いため、数が増えると厄介です。

 

■ジャンボニンニク栽培のコツ
1.品質の良い種球を選び抜きます
2.元肥を入れて土作りをしっかりとします
3.乾燥させすぎないように注意します

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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ニンニク栽培 育て方

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