ニンニク 生産量
たくさんのニンニクを干す風景に惹かれます
ニンニクは、日本のスーパーでは年中手に入る野菜の1つです。
国産のニンニクに限った場合でも、年中スーパーには並んでいます。
ニンニクを使った料理も人気があり、ニンニク料理専門店も人気があります。
世界的にみても、ニンニクはとてもメジャーな野菜の1つで、
各国でニンニクが生産され使われてきました。
日本で生産されているニンニク、世界で生産されているニンニクの、
生産量は、いったいどのくらいあるのでしょうか?
[ニンニク 生産量]
■日本のニンニク生産量
国産のニンニクと輸入のニンニクをと比べると、
大きく違うのはやはり値段です。
国産ニンニクが1玉200~300円前後であるのに対し、
中国産の安いニンニクであれば、
同じ値段で何玉もニンニクを買うことができます。
一昔前までなら、安い方のニンニクを好んで買っていましたが、
近年は輸入物に対する不信感などもあり、
国産ニンニクの需要がかなり高まってきています。
また、中国で主に栽培されているニンニクと、
国産ニンニクとして流通しているニンニクでは、
品種が違っていることがほとんどです。
両方のニンニクを食べ比べてみた時、
国産のニンニクの方が好みである人が多いようです。
そんな国産のニンニクは、栽培している地域に差があるのでしょうか。
2013年に発表されているランキングの1位~5位を見てみましょう。
1位:青森県
2位:香川県
3位:岩手県
4位:徳島県
5位:和歌山県
1位の青森県は、予想できた方も多いのではないでしょうか。
2位以下は予想が難しいところではありましたが、
香川が2位というのが意外なように感じます。
青森県で主に生産されているのは、有名な「福地ホワイト六片」です。
国産ニンニクの中でも人気の高い品種です。
鱗片1つ1つの大きさが大ぶりで、皮がむきやすい調理もしやすいです。
ニンニク特有の香りが濃く、火を通せば旨みと甘みが凝縮され、
食感もねっとりほくほくとしたものになります。
美味しいニンニクを食べたい、育てたいですね
香川や徳島などで生産されているニンニクの多くは、
福地ホワイト六片よりも鱗片が小さく、
1玉に入っている鱗片数が12個前後と多いものです。
ニンニク特有の香りが強く、福地ホワイト六片に比べると、
生は辛みが強くパンチのある印象です。
福地ホワイト六片の人気が高いのに、
なぜ香川や徳島では別の品種を育てているのでしょうか。
これは、ニンニクの性質によるものと思われます。
青森県などの福地ホワイト六片は、寒い地方で育てられている品種です。
これは偶然ではなく、福地ホワイト六片が、冷涼な気候を好むためです。
対して香川など、少し暖かい地方でよく育てられている品種は、
暖地系と呼ばれているものニンニクです。
冷涼な気候よりも、少し暖かい気候を好むため、
暖かい地方で育てられることが増えたのでしょう。
ちなみに、1位の青森県が年間に生産しているニンニクは、約14000tです。
2位の香川は約750tと、生産量の差は歴然としています。
青森県は、国産ニンニク全体の67%ほどを生産していることになります。
こうやって改めて見てみると、
やはり青森県がニンニク大国であることがよく分かります。
ラオスの市場
■世界のニンニク生産量
国内だけで見てみると、青森県の生産量がとても多く感じられますが、
世界的に見ると規模が違ってきます。
世界規模で見てみると、日本のニンニク生産量は35位。
と、かなり低い位置にあります。
年間20100tほど生産していても、世界的に見ればまだまだ少ないのです。
では、世界で一番ニンニクを生産している国はどこなのでしょうか。
世界のランキング1位~5位をチェックしてみましょう。
1位:中国
2位:インド
3位:韓国
4位:エジプト
5位:ロシア
日本人からしてみると、中国と韓国が上位に入っているのは、
なんとなく納得できます。
中国はいわずとしれたニンニク輸出大国ですし、
韓国もキムチや焼肉なんかでよくニンニクを消費するイメージがあります。
消費量でいうとインドも高そうです。
1位の中国は、全体の約8割の生産量なので、
しばらくこの順位に大きな変動はなさそうです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・ニンニクの芽 栽培
・行者ニンニク 栽培