にんにく注射
にんにく注射
にんにく注射は、以前からスポーツ選手や芸能人などが、
活用しているということで、広く知られるようになりました。
けれど、一般の人の間では、まだ浸透していないと思われます。
実際のにんにく注射の効果や副作用がないのか、
どのような成分の注射なのかをご紹介します。
[にんにく注射]
■にんにく注射の効果
にんにく注射や点滴には、様々な効果があります。
もちろん薬というわけではないので、
特定の疾患に効くというものではありません。
けれど、寝不足、体力回復が遅い、体力低下など不調に、
にんにく注射は高い効果を発揮するといわれています。
・体力減退
若い頃は平気だったのに、少し無理をすると疲れて億劫になったり、
体力が回復するのに多くの時間と休息が必要なことがあります。
また、風邪をひいた時に治りにくいなど、
体力が低下することによって、いろいろな弊害が起きます。
そんな時、にんにく注射をすることにより、
滋養強壮効果によって体力を回復させることができます。
・冷え性
にんにく注射には体を温める効果があります。
そのため、手足や体の中心が冷えて、
夏でも長袖や靴下が欠かせない冷え性の症状に効きます。
・肩こり、腰痛
冷え性に効果があるのと同様、
体を温めて血の巡りを良くする効果があります。
そのため、血液の流れが悪くなることで起こる、
肩こりや腰痛といった症状を緩和することができます。
・弱った肝臓
接待や付き合いなどでお酒を飲む頻度が高くなると、肝臓が弱ってきます。
若い頃はいくら飲んでも平気だったのに、
最近は少し飲んでもすぐに酔う、酒が残るという方は、
肝臓が疲れて弱っているのかもしれません。
にんにく注射は、弱った肝臓を回復させる効果もあります。
・花粉症
日本では年々、花粉症に悩む人が増えているそうです。
春はスギやヒノキの花粉に悩まされる方も多いことでしょう。
にんにく注射は、壊れた粘膜などを修復する効果があります。
また、過敏になっている神経を抑える働きがあるため、
花粉症にも効果的とされています。
■にんにく注射の成分と副作用
さまざまな効果があるにんにく注射ですが、
それだけの効果があるとなると、気になるのはその成分です。
また、強い効果には強い副作用というイメージもあるので、
元気になる代わりに辛い副作用があるのではないかと、
心配される方も多いでしょう。
にんにく注射の成分と副作用についてご説明します。
・にんにく注射の成分
にんにく注射という名前と、注射するとニンニクの臭いを感じることから、
にんにく注射にはニンニク成分が入っていると思う方がいますが、
実はそうではありません。
基本的に含まれているのは、ビタミンB群です。
その中でも、特に体力回復などに効果があるとされる、
ビタミンB1やB6といった成分が中心となることが多いようです。
にんにく注射には、アリナミンFという液体が使われることが多く、
これがニンニクのような臭いがします。
にんにく注射をうけた時、ニンニクのような臭いがするのはそのためで、
決してニンニクが入っているからというわけではないのです。
また、にんにく注射は、医療機関によって、配合が異なる場合があります。
同じ医療機関であっても、求める効果が異なる場合、
含まれる成分が違うことがあります。
医療機関によっては、ビタミンB群にプラスアルファで、
カルニチンやビタミンC、カフェインなどが足されている場合があります。
注射の内容や成分、効き目については、
注射を受ける予定の医療機関に問い合わせると教えてもらえます。
・にんにく注射の副作用
にんにく注射には、基本的に副作用がないとされています。
これはにんにく注射が、本来ビタミン注射と呼ばれるものであり、
含まれている成分のほとんどが、ビタミンであるためです。
ビタミンCやビタミンB群であれば、多量に摂取したとしても、
不要になった分は尿として排出されるため、体に残りにくくなるためです。
ただ、にんにく注射の内容によっては、
多量に注射することで異変が起きる場合もあります。
また、注射や点滴をうけている間、
喉の奥あたりでニンニクの臭いを感じることがあります。
臭いを感じること自体は特に珍しいことではありませんが、
注射の成分や体質によっては、臭いを強く感じることがあります。
この臭いによって、気分が悪くなるということがあるので、注意が必要です。
特に、ニンニクの臭いが苦手だという方は、
受診予定の医療機関に問い合わせ、臭いについて相談してみてください。
■にんにく注射の値段
にんにく注射といっても、内容は一定ではありません。
医療機関によって、注射に含まれている成分が異なる場合が多いですし、
同じ医療機関でも、求める効果の違いで含まれる成分が違うことがあります。
入っている成分が違えば、注射自体の価格も変わってきます。
だいたいは診察費込みで、1000円~5000円というところが多いようですが、
これよりも安い医療機関も、高い医療機関も存在します。
詳しい値段については、受診予定の医療機関に問い合わせるのが安心です。
予約が必要か不要かも医療機関によるので、
まず、分からないことがあったら、問い合わせてみましょう。