ニンニク収穫 すぐ食べるには？
収穫したてのみずみずしいニンニク
ニンニクは、秋に植え付けをして冬を越し、春を過ぎて初夏頃に収穫を行います。
栽培中の手間はそれほどかかりませんが、植え付けから収穫までにかかる時間が長いため、
収穫への期待と楽しみがつのります。
収穫した後、すぐに食べたくなるのが心情ですが、
ニンニクは収穫後にすぐ食べても良いのでしょうか。
[ニンニク収穫 すぐ食べるには？]
■収穫後のニンニク
ニンニクは、日持ちのする野菜としても人気があります。
スーパーなどで購入したニンニクも、きちんとした方法で保存していれば、
長い間もたせることができます。
ニンニクがこれほどまでに日持ち性に優れているのは、
収穫後に乾燥を行っているためです。
天日干しにした後、風通しの良い日陰に吊るしておくことで、
カビなどが発生せず、長く保存ができます。
収穫してすぐのニンニクは、皮にもたくさんの水分を含んでいます。
そのような状態で保存していると、風通しの良い場所に置いてあったとしても、
すぐにカビが発生してしまいます。
保存性を高めるのなら、収穫後に乾燥する期間が必要なため、
すぐには食べられないのがニンニクです。
けれど、収穫後すぐにニンニクを食べることもできます。
収穫後の乾燥を行わず、そのまま調理して食べる方法です。
まったく乾燥させないため、乾燥させたニンニクに比べると、
保存性はかなり低くなります。
その分、乾燥させた時とは比べ物にならないほど、
みずみずしくてフレッシュな食味が楽しめます。
乾燥させていない生ニンニクは、時期になっても店頭に並ぶことがほとんどないので、
収穫したてのフレッシュな状態を楽しめるのは、
家庭菜園で育てた方の特権でもあります。
■ニンニク収穫 すぐ食べるには？
ニンニクを乾燥させずに、収穫してすぐに食べるのであれば、
生ニンニク特有のフレッシュさを堪能できる食べ方がお勧めです。
水分が多いため、ペペロンチーノやニンニクチップなど、
カリカリにする調理法はあまりお勧めできません。
けれど水分が多い分、別のおいしい食べ方もできます。
皮ごとホイルで包みトースターなどで焼く、ホイル焼きがお勧めです。
・そのまま食べる
生ニンニクの皮を剥いてみると、その水分の多さに驚きます。
剥いたところから、じわっと水分がしみでてきて、水滴がしたたることもあるほどです。
そんな生ニンニクは、鱗片にもたっぷり水分を含んでいます。
加熱せずに生のまま食べるのもお勧めです。
薬味として食べるのはもちろん、スライスした生ニンニクを、
思い切ってサラダの具としてトッピングするのも良いでしょう。
油でカリカリに揚げたニンニクチップとは、また違ったフレーバーと食感を楽しめます。
・調理して食べる
収穫してすぐの生ニンニクは、加熱調理してもおいしく食べられます。
ただし、ニンニクチップのように、油で揚げるようなものはあまり向いていません。
これは、水分が多すぎるため、揚げるのに時間がかかる上、焦げやすいためです。
鱗片が持っているみずみずしさや、
乾燥ニンニクとはまた違った食味を楽しみたいのであれば、
皮ごとホイルで巻いてトースターなどで焼く、ホイル焼きがお勧めです。
水分を多く含んだまま加熱された生ニンニクは、ほくほくしっとりとした食感で、
やみつきになります。
乾燥ニンニクで同じように作っても、こうはいきません。
・加工して食べる
収穫してすぐの生ニンニクは、フレッシュな風味と食感があります。
そのままでは日持ちがしないので、少し加工しておくのもお勧めです。
醤油や味噌などの調味料に漬け込むことで、
調味料側に生ニンニクのフレッシュな風味が移ります。
ニンニクの香りが移った調味料は、そのまま普通の醤油や味噌と同じように使えます。
いつもの料理にニンニク風味の調味料を使えば、
普通の醤油や味噌を使った時とは、またちがった風味が楽しめます。
さらに、生ニンニクの方にも調味料の風味が移るので、
生ニンニクをそのまま食べることもできます。
生ニンニクもニンニク特有の香りを持っているので、
食べた後の口臭や体臭は気になるところですが、
調味料に漬かった生ニンニクをかじれば、白いご飯やお酒が恋しくなること間違いなしです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培
