行者ニンニク 栽培
5月上旬頃から収穫でき、貴重な山菜として人気があります
■行者ニンニク 栽培データ
英名・学名 ascetic garlic・A.v.subsp. platyphyllum
形態 多年草
原産地 日本、中国
草丈/樹高 20cm~30cm
開花期 7月
花色 白
栽培難易度(1~5) 3
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
特性・用途 耐寒性が強い、中級者向き
行者ニンニク 種から栽培
行者ニンニクは、山菜としてとても人気があります、
けれど、自分で栽培するとなると、少しハードルが高い気がします
確かに、栽培環境や管理を間違えると、うまく育たないことが多いので、
初心者には難しいかもしれません。
けれどその分、育ってきた時の喜びは大きいものです。
難しいとされる行者ニンニク栽培愛好家も、少なくありません。
苗から栽培していると、やってみたくなるのが、種からの栽培です。
行者ニンニクを種から栽培するには、どのようにすれば良いのでしょうか。
行者ニンニクの食べ方
行者ニンニクを育ててみたり、買ってみたりしたものの、
どうやって調理すると美味しいのでしょう?
馴染みの少ない行者ニンニクですが、
簡単に調理することができますし、調理法もたくさんあります。
ここでは、行者ニンニクを食べる時の下処理の方法と、
お勧めのレシピをご紹介します。
行者ニンニク
天ぷらにしたら美味でした!
行者ニンニクの名前は知っているが、
見たことがないというかたも多いでしょう。
北海道で有名な山菜の一つなので、
一般的に見かける球ニンニクとはまったく別のものです。
山菜なので山の中に自生していることが多い植物です。
ニンニクではないのにニンニクと呼ばれる行者ニンニクとは、
どのようなものなのでしょうか。
行者ニンニク 肥料
我が家の行者ニンニク、4鉢あり、けっこう楽しめます
行者ニンニクは、滋養強壮にも効く山菜として、注目されています。
家庭菜園で育てる方も増えています。
自然下では、山の中にはえていることの多い行者ニンニクですが、
自分で育てるとなると、肥料をどうしようか悩みます。
行者ニンニクは生長が遅く、効率良く増やすためには肥料が欠かせません。
どのような肥料をいつ施せば良いのかをご紹介します。
[行者ニンニク 肥料]
■有機肥料が効く
行者ニンニクは、肥沃で水はけの良い土を好みます。
そのため、土作りも、堆肥や鶏ふんなどの有機質な肥料が適しています。
また、土質を改善し、ふかふかで水はけの良い土にするために、
肥料を施すと同時に、腐葉土をたっぷり入れておくのも効果的です。
春に芽が出て秋に地上部が枯れるまでの間、肥料効果が続いているのが理想的です。
有機質の肥料であれば、効き目は緩やかで長期間肥効が続きます。
その点からも、行者ニンニクには堆肥などの有機肥料が合っています。
春を告げる行者ニンニク
■根に合わせて20cmの施肥を
行者ニンニクの根は案外浅いため、肥料を土に混ぜる時は、
あまり深くまで混ぜない方が効果的です。
地表から約20cmくらいの深さまでに混ぜ込めば、
行者ニンニクの根が肥料分を吸収することができます。
植え付け前には、一度は必ず土を耕します。
最初に耕す時は、30cm~40cmくらいまで掘って、
石などの不要なものを取り除いておきます。
その後、土を埋め戻したら、1㎡あたり10kgの堆肥を混ぜ込みます。
この堆肥を混ぜる時は、深くまで混ぜ込む必要はなく、
表層の20cmをクワなどを使って混ぜ込むようにします。
■肥料のタイミング
行者ニンニクに肥料を与えるのは、元肥と追肥です。
植え付けを行う時に、土作りの段階で元肥を施しておきます。
有機質が中心の肥料であれば、長期間効果が続くので、その年は追肥は不要です。
プランターで行者ニンニクを育てる場合は、有機質を含んだ培養土を使うと良いです。
行者ニンニクは7月頃に地上部が黄色く変色し、枯れていきます。
地上部が枯れ始めた後、秋になったら追肥を行います。
株元に堆肥や腐葉土などをかぶせることで、防寒代わりにもなりますし、
冬の間にゆっくりと分解された養分が、春以降にまた効き始めます。
地植えの場合は、植え付け時の元肥と、年に1回の追肥で大丈夫です。
プランターなどで育てている場合であっても、
基本的には植え付け時の元肥と、年に1回の追肥だけです。
ただ、プランターの場合は、水やりで余分な水と一緒に肥料成分が流れるため、
地植えよりも肥料成分が留まりにくくなります。
そのため、栽培中に葉色が悪くなるなど、
肥料が足りていないなと感じた時は、追肥が必要となります。
また、プランター栽培の場合、植え替えを行う予定の年は、
植え替え時に元肥を入れることとなるので、秋の追肥は不要です。
春には、美味しい山菜です♪
■葉色が悪くなった時は?
年に1回の追肥をしていても、どうしても肥料が足りなくなることがあります。
葉の色が薄くなったりしたら、肥料切れのサインです。
緊急の場合の追肥は、堆肥などを与えても肥効の時間がかかるため、向きません。
即効性のある液体肥料がお勧めです。
液体肥料の中にも、有機質でできたものと、化学肥料でできたものとがあります。
基本的にはどちらでも構いませんが、有機質で育てているのであれば、
液体肥料も有機質からできたものの方がお勧めです。
液体肥料は、規定通りに薄めるか、少し薄めに作り、水の代わりに与えるようにします。
液体肥料を与えたら、1週間~2週間ほど様子を見ましょう。
それでもまだ葉色が戻らなければ、もう1度液体肥料を与えて様子を見ます。
何度肥料を与えても状態が変わらない場合は、
日当たりや病害虫が原因で葉色が悪くなっている可能性があります。
原因をすぐに突き止め、改善してあげましょう。
■参考
・行者ニンニク 栽培
・行者ニンニク 通販
・行者ニンニク 保存
・行者ニンニク採取
・行者ニンニクの食べ方