ベンレートt水和剤
[ベンレートt水和剤とは?]
ベンレートt水和剤とは、
ばか苗病、いもち病、苗立枯病などを予防する種子消毒剤です。
いちごや豆類、稲などに使うことができます。
使用できる作物の中に、ニンニクも登録されているため、
植え付け前の消毒に使用することができます。
ニンニクでは、黒腐菌核病とイモグサレセンチュウの予防に効果があります。
■ベンレートt水和剤の使い方
ベンレートt水和剤のニンニクへの使い方は、粉衣(湿粉衣)が基本です。
粉衣とは、字の通り、粉末状の薬剤を種球にまぶすことです。
湿粉衣は、種球を湿らせてから薬剤をまぶす方法です。
1.まずはニンニクを鱗片ごとにばらします。
2.ばらした鱗片の中で、極端に小さいものや、
変色・傷みのあるものは取り除きます。
3.植え付け可能な鱗片の重さをはかり、
ニンニクの重量の0.5%~1.0%の重さの薬剤を準備しておきます。
4.鱗片の表面に、霧吹きなどで水をふきかけて湿らせます。
5.湿らせた鱗片をビニール袋に入れ、必要量の薬剤を一緒に入れます。
6.ビニールに空気を含めた状態で口を押さえ、
袋を振って薬剤を鱗片にまぶします。
7.すべての鱗片に薬剤がまぶせたら、
新聞紙などの上に袋の中身を出して、重ならないようにならします。
8.2日~3日の間、日陰で乾かしてから、
薬剤がまぶされた状態で植え付けます。
■ベンレートt水和剤の注意点
ベンレートt水和剤は、ニンニクの登録のある種子消毒剤ですが、
100g×100袋入りや10kg入りなど、個人で使うには量が多いのが難点です。
量が多いためか、ネットでの販売は基本的にされていないようです。
ベンレートt水和剤と同様に、
黒腐菌核病とイモグサレセンチュウに効果のある、
ニンニクが登録されている種子消毒剤として、
ホーマイ水和剤という薬剤があります。
ホーマイ水和剤 C)農家の店 みのり
1袋100g入りで、600円前後でネット購入することが可能です。
使い方もベンレートt水和剤と同じです。
ベンレートt水和剤をネット検索すると、
「ベンレート水和剤」というものが出てきます。
こちらであれば、ネットでも販売されているのですが、
残念なことにニンニクへの使用登録がありません。
成分としてもベンレートt水和剤と似ているようですが、
登録がない限りは使用は控えた方が良いでしょう。
購入の際にも、くれぐれも間違いのないよう、注意しましょう。
*ニンニクの植え付けは、一般に、9月中旬から11月一杯行えます。
地植え、プランター栽培でも気軽に育てられます。
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培