ニンニク 芽が出ない
ニンニク栽培で、芽が出ないことがあります、
植え付けたすべてが出なかったり、所々芽が出なかったり…
(画像はジャンボニンニク)
ニンニクの芽が出ないのは、どのような理由があるのでしょうか。
■ニンニク 芽が出ない
・発芽温度になっていない
ニンニクは、ほとんどの品種の発芽温度が20度前後と言われます。
なので、ニンニクの植え付け適期は9月中旬~11月頃とされています。
そのため、適期よりも早い時期に植え付けをしてしまうと、
気温が高すぎて発芽しないことがあります。
反対に、気温が低すぎても、
鱗片の中の芽が動き出せずに発芽しないことがあります。
植え付けの時期が早いだけであれば、
土の中の鱗片が傷みさえしなければ、適温時に発芽します。
ただし、植え付けが遅すぎた場合は、
冬を越した後に芽が出てくることになるので、
品質の良いニンニクを収穫することが難しくなります。
植え付けは必ず適期のうちに済ませるようにしましょう。
市販の種球を育てるのが安心です
・発芽抑制されている
スーパーなどで売られているニンニクでも、
種球として植え付けることはできます。
しかし、食用に販売されているニンニクは、
発芽抑制処理がされているものがあります。
園芸用に販売されているもののように、
ほぼ完全に発芽するというわけではありません。
料理要に常備しているニンニクから芽が出てしまった場合は、
すでに芽が出ていることから抑制はされていない状態です。
その場合は、芽の出たニンニクを適期に植え付けると、
そのまま育てることができます。
・種球が傷んだ
植え付けた後で、土の中で傷んでしまうと、発芽できません。
傷んでしまう理由としては、いくつかあります。
◎湿度が高い
まずは土が湿気すぎていたこと。
ニンニクは基本的に水はけと水もちの良い土を好みます。
土の水はけが悪いと、湿気た状態続いて、
ニンニクが腐ったりカビが生えたりすることがあります。
鱗片のしくみ
◎種球の保護葉をむいた
ニンニクは鱗片に分けた後も、薄皮に覆われています。
この薄皮は、実は保護葉と呼ばれるもので、
鱗片の中身を守るものです。
ですから、保護葉をむかずに植え付けるのが基本です。
むいてしまうと湿気や菌の影響を受けやすくなり、傷んでしまいます。
他には、植え付ける時期が早く、
暑さによって傷んでしまうこともあります。
・種が不良だった
植え付けた種球自体が不良であれば、発芽しない場合があります。
種球を購入する時、皮の上からでもカビが付着していたり、
押してみてぶよぶよとした感触のものは避けるようにします。
健全な種球を使用することが、丈夫なニンニクを育てる第一歩です。
・植え付けが逆
鱗片を植え付ける時は、尖っている方を上にします。
逆に植え付けてしまうと、芽が出る方が下に向いてしまい、
発芽しにくくなってしまいます。
なんとか発芽しても、生育が極端に悪く、途中で枯れることもあるため、
植え付ける時は、上下を確認しながら行うようにします。
発芽のようす
・マルチに隠れている
黒いビニールマルチなどを張って植え付けた場合、
芽がビニールに引っかかっていることがあります。
発芽が遅れている株をチェックし、ビニールの下に入り込んでいる場合は、
芽を傷めないように上に出してあげます。
・その他
同じ1個の種球を分けた鱗片を植え付けたとしても、
100%発芽するわけではありません。
一部の鱗片が悪くなっていたり、環境の違いによって傷んだりして、
発芽に至らないこともあります。
ニンニクは比較的発芽率の高い植物ですが、
特に理由もなく発芽できないこともあります。
植え付けたものすべてが発芽しないのは問題ですが、
少しだけ発芽しなくてもあまり気に病む必要はありません。
*ニンニクの植え付けは品種・地域によりますが、
一般に、9月中旬から11月一杯行えます。
地植え、プランター栽培の方法をわかりやすく書いてみました。
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培