葉ニンニク 嘉定

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葉ニンニク 嘉定

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葉ニンニク 嘉定 C)サカタのタネ

 

 

ニンニクには、実にいろいろな品種があります。
その中でも、葉ニンニクに向いているのが、
サカタのタネから販売されている、

嘉定(かてい)という中国産の品種です。

 

嘉定が持つ特徴や、栽培についてまとめました

 

 

[葉ニンニク 嘉定]

 

 

■葉ニンニク 嘉定の特徴

 

・色・形
嘉定は、暖地向きの品種の1つです。
表皮は白か、少し赤紫が混ざります。

 

鱗片のすぐ外側の薄皮は、赤紫になっていることが多いのが特徴で、
日本の代表的なニンニク品種であるホワイト六片とは、色から異なります。

 

薄皮部分に赤紫が入るものも、すべての皮を剥いた鱗片は、白い色をしています。
栽培状況や個体差によって、表皮は白のみとなる場合もありますが、
その場合は鱗片の大きさで区別できます。

 

嘉定は暖地向きのニンニク品種に多い、鱗片が小粒のタイプです。
その分、1玉にたくさんの鱗片が集まっています。

 

葉ニンニクを栽培するのであれば、鱗片は小さい方が都合良いので、
葉ニンニク栽培用にはぴったりです。

 

 

 

 

球ニンニクを栽培する場合、球部分をできるだけ大きく育てたいものです。
球を大きくするためには、その分株間を広くとる必要があります。

 

ところが、葉ニンニク栽培の場合は、球部分の収穫が目的ではなく、
地上部の葉の収穫が目的となります。
そのため、株間は狭くても問題ありません。

 

鱗片が大きいと、それだけ株間を微妙に広くとる必要がありますし、
なんといっても1玉で植え付けることのできる数に差が出ます。

 

嘉定の場合は、1玉で10株以上の葉ニンニクを栽培できますが、
ホワイト六片だと1玉から6株前後しか栽培できません。

 

葉ニンニクとして育った後の葉は、
青々としていてみずみずしく、シャキットした食感が特徴です。

 

 

 

 

・香りと味
嘉定は葉ニンニク栽培に向いた品種ですが、
葉ニンニクとしても球ニンニクとしても栽培が可能な品種です。

 

球ニンニクとして育てた場合は、ニンニクらしい香りと辛みを持っており、
小粒ながらパンチのある風味があります。

 

スライスやすりおろしなど、薬味としても風味良く、
加熱する料理の風味づけとしても優秀です。

 

葉ニンニクとして育てた場合、
若々しい葉は柔らかいのにシャキシャキとした食感と香りがあります。
また、緑が美しいので彩りとしても使えます。

 

見た目はニラとよく似ていますが、実際に食べ比べてみると、
やはり葉ニンニクにはニンニクの独特の風味があります。
ニラもニンニクと風味がよく似ていますが、意外と味に違いがあります。

 

ニンニク特有の風味はあるものの、
球ニンニクそのままに比べると、ややマイルドです。

 

 

 

 

■葉ニンニク 嘉定の栽培のコツ

 

嘉定は、とても使い勝手の良い品種です。
葉ニンニク用の種球として販売されていることが多いですが、
球ニンニクとしても栽培できます。

 

さらに、春に伸びてくる花茎は、長くて比較的まっすぐに伸びるので、
ニンニクの芽として収穫できます。

 

どれをメインに収穫するかによって、少しずつ栽培方法が変わりますが、
いずれにしても基本の育て方と同じです。

 

球部分を肥らせるかどうかによって、植え付ける時の株間が異なるので、
その点にのみ注意が必要です。

 

球ニンニクとして育てるのであれば、15cmほどの株間をとります。
葉ニンニクや花茎のみを目的とし、球の肥大を無視するのであれば、
株間は5cmほどで十分です。

 

嘉定は暖地向きの品種ですが、葉ニンニクとして育てるのであれば、
中間地や少し寒い地域でも栽培が可能です。

 

この場合、暖地に比べて寒くなるのが早いため、暖地よりも少し早めに植え付けます。

 

春を迎えて再生育が始まると、葉が硬くなります。
葉が硬くなると、どうしても食べた時の食感が悪くなり、口にも残りやすくなります。

 

そのため、葉ニンニクは冬の間に収穫するのが基本です。

 

寒さに当たると休眠して生育が止まるので、
生育が止まる前までに、収穫できるサイズまで葉を育てます。

 

生育途中で寒さが気になってきた場合は、寒さよけをするなどして、
生育期間を伸ばしてください。

葉ニンニクの柔らかくてシャキシャキとした食感を楽しむのであれば、
春までに収穫するのがお勧めです。

 

*ニンニク地植え、プランター栽培の方法をわかりやすく書いてみましたのでご覧ください。
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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