清内路にんにく
清内路にんにく C)阿智村役場清内路支所
清内路にんにく(せいないじにんにく)は、
長野県の伝統野菜に登録されている野菜の1つです。
清内路の名がつく伝統野菜には、ニンニクの他にも、
清内路きゅうり、清内路黄いも、清内路かぼちゃがあります。
中でも清内路かぼちゃは、カボチャとしては珍しい、
ハート形をしているということで、注目が集まってきています。
伝統野菜が豊富な地域で育てられてきた清内路にんにくとは、
どのような特徴を持ち、どのように栽培するのでしょうか。
[清内路にんにく]
・色・形
清内路にんにくは、表皮がとても美しい紫色をしているのが特徴です。
皮をむいていくと、中には真っ白な鱗片が入っています。
球全体が一般的なニンニクに比べると小ぶりで、鱗片のサイズも小さめです。
けれど、中国産のニンニクのように、細い鱗片や薄っぺらい鱗片が少なく、
形や大きさがそろっているので、皮はむきやすく調理しやすいです。
鱗片が集まった状態でもころんとした形をしていますが、
鱗片自体もころりとした形をしていて、かわいらしいです。
・香りと味
清内路にんにくの最大の特徴は、粘りのある食感と、強い辛みです。
生の状態で食べると、薬味としての真価を発揮します。
すりおろした清内路にんにくを使った焼肉のタレは絶品で、
肉の臭みを消しつつ味を引き立たせてくれます。
手作りタレはちょっと面倒と感じる人でも、
一度味わえば作る価値があることに気付くでしょう。
火を通した時のねばりを楽しみたいのであれば、
素揚げなどのシンプルな調理法がお勧めです。
皮ごと丸揚げにするのも良いですが、
鱗片ごとに分けてから皮をむいて素揚げにすれば、
お酒のおつまみとしても最高です。
■清内路にんにくの栽培
清内路にんにくは、種球としてはほとんど流通していません。
もし清内路にんにくを手に入れることができたら、
それを種球として育てることは可能です。
育て方も一般的なニンニクと同じで問題ないでしょう。
ただし、清内路は準寒冷地に指定されているため、
清内路にんにく自体が、寒冷地向きの品種である可能性があります。
その場合、暖地では栽培が難しくなることがあるので、注意が必要です。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培