フランス ピンク大蒜
アイユローズ(ピンク大蒜)フランス産 約1Kg C)男の台所
フランスには、ピンク大蒜と呼ばれるニンニクがあるのをご存知ですか?
近日、インターネット販売で見かけるプロ好みのニンニクです。
フランスでもごく限られた地域でしか育てられておらず、
もともとは南フランス地方の村で食べられていただけでした。
その地方の土はやや粘土質で、ミネラル分を多く含んでいるためか、
ピンク大蒜にはたっぷりの栄養と旨みが凝縮されています。
フランスでも、高級レストランや高級品スーパーで取り扱われているようです。
今までも日本に入ってくることは少なかったこのピンク大蒜とは、
どのようなニンニクなのか、ご紹介していきます。
[フランス ピンク大蒜]
・色・形
形はニンニクらしい形で、サイズも日本のホワイト六片種と大差はありません。
けれどピンク大蒜と呼ばれているように、
表面の皮には薄いピンク色が入っているのが最大の特徴です。
皮全体がピンク色というわけではなく、
うっすらと刷毛ではいたように色がついていて、とても美しいです。
このピンク色の部分には、ブルーベリーなどに含まれている、
アントシアニンが含まれていることも、注目を浴びている理由の1つです。
鱗片のサイズは、ホワイト六片よりも小さいですが、
中国産ニンニクほど小さくはありません。
1玉のうちでもサイズにばらつきはあるものの、ある程度揃っています。
・香りと味
香りはニンニク特有の香りがあり、食欲をそそります。
味はホワイト六片に比べるとマイルドに感じますが、
辛みが少ないという意味で、旨みがないというわけではありません。
厳しい環境で育てられてきているため、
小さな鱗片の中には、たくさんの栄養と旨みが詰まっています。
日本でのニンニクの食べ方は、生で薬味としたり、料理の香り付けで使われます。
ところがこのピンク大蒜は、軽く茹でて食べるのがお勧めなのだそうです。
フランスの高給レストランでも、軽く茹でたピンク大蒜を2かけ~3かけほど、
茹で野菜と混ぜて前菜として出すこともあるのだそうです。
もちろん、コースのメイン料理である肉料理に使われることもあります。
嫌味やクセのないマイルドな味が、
野菜と一緒に食べても淡い野菜の味を消すことがなく、調和されます。
肉料理に使う時には、ニンニク特有の食欲をそそる香りと、
焼けた香ばしい香りが合い、最高のスパイスとなって料理を引き立ててくれます。
■フランス ピンク大蒜の栽培
ピンク大蒜が育てられてきたのは、
フランス南西部に位置するロートレック村というところです。
この地方は、冬に雨があまり降らず、晴れの日が多いことから、
冬場の日照時間が長くなります。
これが春になると雨が多くなり、水分の多い季節を迎えます。
その後、収穫期の頃にはまた雨が減り、乾燥した季節になるそうです。
この地方で吹く風は、地中海から流れてくるカラっとした空気なのも特徴の1つです。
日本でも育てられないことはないと思われますが、
地域によっては雪の影響で湿気が高すぎる可能性があります。
また、収穫の時期には梅雨が近くなるため、過湿に注意が必要です。
種球として販売されているのを、まだ見たことがありません。
もし食用として購入したピンク大蒜が、偶然にも芽を出したのなら、
土に植えて育ててみると面白いかもしれません。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培