葉ニンニク 種
紫々丸の葉ニンニクが美味しいです
葉ニンニクは最近注目されているスタミナ野菜ですが、
実は家庭菜園でも簡単に育てることができるのです。
けれど、自宅で育てようとホームセンターに向かい、
葉ニンニクの種を探してみたけれど、見つからないかた、多いです。
葉ニンニクの種って、いったいどのようなものなのでしょうか。
[葉ニンニク 種]
■葉ニンニクの種とは?
葉物野菜を育てる時に必要になるのは、種か苗です。
葉ニンニク苗というものは、現在ではまだあまり見かけません。
では種から育てようと探してみても、野菜の種コーナーには置いてありません。
まだ珍しい野菜だから、扱っているお店が少ないのかと勘違いしそうになります。
葉ニンニクは、ニラを太くしたような見た目をしていますが、
正真正銘、ニンニクの葉の部分なのです。
ニンニクは地中にできる鱗片によって増やすことができる野菜のため、
種をつけることはほとんどありません。
球ニンニクを栽培したことのある人は、
春に「ニンニクの芽」と呼ばれる花茎が伸びるのを見たことがあるかもしれません。
その花茎の先端に袋状になったものがついていて、この中に花などが詰まっています。
けれど、花茎は基本的に花が咲く前に摘み取りますし、
花が咲いても結実することは稀です。
そのため、種から増やすことがないのです。
葉ニンニクを育てるのであれば、種コーナーではなく、
ニンニクの種球が並んでいる場所に行くのが良いのです。
しかも、葉ニンニク用として販売されているものは、ほぼ見つけることができません。
それでは結局、葉ニンニクを育てられないと諦めるのはまだ早いです。
葉ニンニクは、専用の品種でなくても、育てることができるのです。
ニンニクの植え付け時期になると、園芸店やホームセンターに、多くの種球が並びます。
その種球たちから、気に入った品種の種球を購入し、
植え付けて育てることで、葉ニンニクを収穫することができます。
葉ニンニク用の種球もあります
■小さい鱗片を使う
葉ニンニク栽培に使う種球は、基本的にはどの品種でも構いません。
ただ、葉ニンニクを栽培する時、通常の球ニンニクを栽培する時に比べると、
株間を狭くすることができます。
株間が狭いということは、同じ面積で球ニンニクよりも株数を増やすことができます。
そのため、ホワイト六片のように、1個のニンニクからとれる鱗片数が少ない品種よりも、
紫々丸のように、小さくてもたくさんの鱗片が集まっている種球の方がお得です。
また、球ニンニクと葉ニンニクの両方を育てる場合、同じ種球を使うことも可能です。
同じ種球の場合、鱗片を大きさごとに仕分け、大きい鱗片は球ニンニク栽培に、
小さい鱗片は葉ニンニク栽培にと、分けて使うのがポイントです。
葉ニンニクは、炒め物、汁物に彩と香りを添えてくれます
■間引きは不要
葉ニンニクは、種をすじ播きや点播きにして育てるわけではありません。
鱗片を植え付ける時に、すでに必要な株間をとった状態で植え付けるため、
発芽後の間引き作業が不要です。
1つの鱗片から2つ以上芽が出た場合は、脇芽かきが必要となりますが、
脇芽が発生しなければ不要な作業となります。
通常の間引き作業のように、細かくて骨が折れる作業がない分、
気軽に栽培することができるのも嬉しいところです。
■参考
・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培