ホワイト六片 腐る

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ホワイト六片 腐る

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収穫間近のホワイト六片

 

 

ホワイト六片は、日本でもっともニンニクを多く生産している、
青森県で多く栽培されているニンニク品種です。

 

鱗片の1つ1つが大きく、1球に6個前後の鱗片がつくことと、
その白さからホワイト六片と呼ばれています。

 

一般的なニンニクに比べ、鱗片が大きく皮が剥きやすいだけでなく、
丸ごと加熱した時のほくほくとした食感や、
ねっとりとした甘みを多く含んだ旨みが強いため、
ニンニク品種の中でも特に人気があります。

 

そんなホワイト六片に憧れて、家庭菜園でも育てる方が増えています。

ところが、栽培中や収穫後に腐る症状が出ることがあります。

ホワイト六片が腐るのは、なぜなのでしょうか。

 

 

[ホワイト六片 腐る]

 

 

■ホワイト六片 腐るのは?

 

日本で生産されているホワイト六片のほとんどが、
青森県を中心とした寒い地方であることから分かる通り、
ホワイト六片は寒冷地向きの品種です。

 

ニンニクには、ホワイト六片のように寒冷地での栽培に向いた品種と、
上海早生などのように中間地や暖地での栽培に向いた暖地向き品種とがあります。

 

ホワイト六片は寒冷地向きの品種のため、関東以西の暖地で栽培すると、
十分に球が肥大しないなどの失敗が多くなります。
暖地で栽培することで出る症状で厄介なのが、腐るというものです。

 

ホワイト六片を暖地で栽培すると腐る原因を、まとめました。

 

 

ホワイト六片種球 タキイ種苗で購入

 

 

・気温が高い
寒冷地と暖地の大きな違いは、気温です。
夏の後、短い秋がきてすぐに寒くなる寒冷地と違い、
暖地は残暑が厳しく、冬の本格的な寒さになるのも遅いです。

 

しかも真冬の気温も、寒冷地と暖地とでは大きく差が出ます。

 

ホワイト六片は寒冷地向きの品種のため、
気温の高い地域では、植え付け適期であったとしても、
土の中の温度が高くなり、鱗片が腐る可能性があります。

 

さらに、収穫した後の気温も、暖地の方が高くなります。
ニンニクを収穫する時期は、ちょうど梅雨と重なることもあり、
収穫後に高温多湿の環境下に置かれることとなります。

 

ニンニクはただでさえ高温多湿の環境が苦手です。
寒冷地向きのホワイト六片は、暖地向きの品種よりも高温多湿を嫌います。

 

高温多湿の環境で保存することで、保存中のカビや腐敗が多くなります。

 

 

傷んだ種球は除いておきます

 

 

・春から病気が蔓延
ニンニクはとても丈夫な植物ですが、春に病気が発生することがあります。
春腐病や乾腐病、サビ病など、春になって気温が徐々に上がってくると、
発生が増える可能性が高いです。
中でも春腐病や乾腐病は、軸や球部分が腐ったようになる症状が出ます。

 

暖地は寒冷地よりも早く暖かくなるため、
こういった春の病気が助長されること傾向があります。

 

寒さに強いホワイト六片は、暖地の温かさによってうまく生育できず、
春に蔓延しやすい病気にかかることも増えます。

 

環境が合わずに生育が悪くなり、収量が落ちることもありますが、
春からの病気によって収量が落ちることもあるのです。

 

 

ホワイト六片収穫

 

 

■暖地でホワイト六片を腐らせないために

 

暖地では育てにくいと分かっていても、ホワイト六片はとても魅力的です。
暖地向きのニンニク品種は、鱗片が小さく辛みが強いものが多いため、
鱗片が大きく甘みの強いホワイト六片は、夢のような品種です。

 

暖地でホワイト六片を育てる場合、病気に注意し収穫後の保存環境を改善しましょう。

 

できるだけ病気の原因となる菌を避けることと、水はけの悪い土を改善します。
畑の土を改良するのには時間がかかるので、
手っ取り早く改良するなら、市販の培養土がお勧めです。
*一般的な畑・プランターの用土作りはこちらです。
>>ニンニク栽培 用土

 

ニンニクは根が浅く、プランターでも育てることが可能です。
市販の培養土は、病気の原因となる細菌が少なく水はけも良い状態に整えられています。

 

それでも、気温の高さから球の肥大が十分に行える期間が作れず、
小さめのホワイト六片が収穫される可能性もありますが、
病気によって全滅という事態は免れます。

収穫した後も、できるだけ湿度の低い風通しの良い場所に吊るし、保存します。
直射日光の当たらない風通しの良い場所であれば、腐敗を防ぐことができます。
不安な場合は、冷凍保存するのも良いでしょう。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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ニンニク栽培 Q&A

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