ニンニク 球割れ

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ニンニク 球割れ

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ninniku (1)

ニンニクをいざ収穫してみると、
球割れの状態になっていることがあります

 

 

ニンニクが球割れしてしまうと、見た目も悪い上に、保存性が悪くなります。
球割れの原因と対策を知っておき、未然に防ぐようにします。

 

 

[ニンニク 球割れ]

 

 

■球割れの原因

 

ニンニクが球割れを起こしてしまう原因は、
必ずしも1つとは限りません。

 

もし収穫したニンニクが球割れを起こしていた時は、
次も球割れを起こしてしまわないよう、
何が原因で球割れをしたのかを明らかにしておくと良いです。

 

・肥料が効きすぎている
ニンニクは、収穫の1~2か月ほど前から、急激に球を肥らせ始めます。
この時期に肥料が効きすぎていると、球割れを起こしやすくなるようです。

 

肥料の成分の中でも、特に窒素が効きすぎていると、
球割れが起こりやすくなります。

 

・トウを摘むのが早すぎる
ニンニクの品種にもよりますが、
ニンニクもトウ立ちといって、花茎を伸ばす時期があります。

 

この時、球の肥大を促すために、
花茎と蕾を摘み取る作業を行います。

 

ただし、この作業を花茎が見え始めてすぐに行うと、
球割れを起こしてしまうことがあります。

 

・収穫が遅れた
ニンニク栽培の中でも、球ニンニクは、
土中で生長している球部分を収穫してみるまで、
じゅうぶんに肥大しているかどうか分かりません。

 

できるだけ球を大きくしたいからと、
収穫適期のサインが出ているにも関わらず、
そのまま畑に置いておくと、当然収穫が遅れます。

 

ニンニクは収穫適期を過ぎて掘り出すのが遅れると、
球割れてしていることが多いです。

 

 

球割れしているニンニク(左)

 

 

■球割れの対策

 

原因が分かったら、次は対策をしておきます。

対策をきちんとしておくことで、
次にニンニク栽培をした時、球割れを起こしにくくできます。

 

・施肥について
ニンニク栽培をする時、施肥は一番大切な作業です。
地域に合わせた品種を選び、植え付けも適期内に済ませ、

 

病気も出ず、害虫の被害にあうこともなく収穫までこぎつけても、
施肥がうまくいってなければ球が大きくはなりません。

 

自然に土や光合成で得られる栄養だけで育てばいいのですが、
そうはいかないため、元肥や追肥といったものが必要になります。

 

ただ、ニンニク栽培の場合、元肥や追肥が多すぎてしまうと、
球割れを起こしやすくなってしまいます。

 

球が肥大する時期に窒素過多だと、球割れしやすくなるため、
この時期にはほとんど窒素が効いていないようにする必要があります。

 

まずは基本の施肥の時期を守ることです。
さらに、草勢などを見ての追肥も、4月以降は行わないように注意します。

 

また、元肥として土と混ぜる堆肥の量も、
多すぎると肥料が長期間効いてしまう原因となるため、
多く混ぜすぎないようにしましょう。

 

元肥の場合、多すぎるよりも少ない方が、
何か害が出る可能性は少なくなります。

 

規定量そのまま、少し少ないかなと思えるくらいでも、
多すぎるよりはよく育ちます。

 

◎肥料が多すぎるときは? 
もし元肥が少なく手も、基本の追肥や、
様子を見ての追肥で十分まかなうことができます。

 

反対に多すぎる時は、後で肥料を取り除くことはできません。
追肥や元肥を与えすぎてしまった時、肥料を取り除くことはできませんが、
多少であればコントロールすることができます。

 

肥料は水が染み込むことで土に成分が広がります。
そのため、水やりを制限することで、
肥料の効きを多少であれば弱めることができます。

 

株が枯れるほど水を止めてしまっては意味がありませんが、
普段よりも少し控えめにすることと、肥料の効きが弱まります。

 

 

5

トウ摘みの適期と方法

 

 

・トウ摘みのタイミング 
一般的には、収穫の時期より1か月くらい前に、花茎が伸びてきます。
この時、トウの頭が出てきてすぐに摘みとらず、
少し花茎を伸ばしてから摘み取ると、球割れしにくくなります。

 

具体的には、ニンニクの一番上の葉先より、
トウの先端が同じくらいのときです。

 

こんなに長くまで伸ばしてしまうと、
球が肥りにくくなると不安になるかもしれませんが、大丈夫です。

 

花茎が伸びきるところまで伸び、
先端の袋が破れてしまうところまで放っておくと、
さすがに株が疲れますが、
花茎が伸びている途中までであれば問題ありません。

 

ただし、品種の中には、葉鞘から少ししか花茎が伸びないものや、
葉鞘の途中でトウが止まってしまうものがあります。

 

葉鞘の途中で止まってしますものは、
トウを摘み取ることが物理的にできませんので、
そのまま放っておいて大丈夫です。

 

葉鞘から少ししか出ないタイプは、
出たところで摘み取らないと株が疲れる原因となるので、
すぐに摘むようにします。

 

このように、品種によって摘み取りの必要性もタイミングも違うので、
よく調べておくと良いでしょう。

 

 

収穫適期に収穫します

 

 

・収穫は適期内に
ニンニクは土の中で球が育つため、
なかなか収穫のタイミングがはかりにくい野菜です。

 

一般的には、全体の葉が半分くらい黄色く変色したら、
収穫のサインとされています。

 

あまり土の中に残したままにすると、
球の肥大が進んで球割れを起こしてしまいます。

 

葉が黄色くなってきたなと感じた頃に、まず試し掘りをしてみましょう。
この時、球のおしりが平らな状態か、ややへこんだ状態であれば適期です。

 

葉の黄変が半分に達していなくても、収穫していきましょう。
球のおしりが出っ張っている時は、収穫にはまだ少し早いので、
もう少し葉の黄変が進むまで待ってみてください。

 

こうして時々、試し掘りをすることで、
ある程度、球の状態を見ながら収穫することができます。

 

くれぐれも球を大きくしたからといって、
収穫を遅らせないようにしましょう。

 

*ニンニクの植え付けは品種・地域によりますが、
一般に、9月中旬から11月一杯行えます。
地植え、プランター栽培の方法をわかりやすく書いてみました。

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培



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