にんにく 水 やりすぎ

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ニンニク 水 やりすぎ

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ニンニク畑

 

 

ニンニクは、秋に種球を植え付けて育てます。
冬の間は、休眠状態となるため、あまり生長が見られません。

 

その後は気温上昇にともなって生長が始まりますが、
いつでも同じ頻度で水やりをしていると、やりすぎとなる場合があります。

 

ニンニク栽培では、水をやりすぎるとどうなるのでしょうか。

 

 

[ニンニク 水 やりすぎ]

 

 

■ニンニク 水 やりすぎ

 

ニンニクは、生育状態に合わせた水やりがポイントとなります。
ニンニクの栽培法の中には、少々粘土質の土で育てるというものがあります。

 

この場合、土が硬いと球の締まりが良くなるということを狙うようですが、
うまくいくとは限りません。

 

基本的には、水はけの良い土で育てます。
けれど、水をやりすぎてしまえば、簡単に過湿状態になります。

 

水をやりすぎることで過湿になると、ニンニクには色々な弊害が出ます。

 

・根腐れ
ニンニクを育てたことがある方は、収穫する時に根を見たことがあるでしょう。

 

タマネギや長ネギなど、他のネギ類も似たような根の形状をしていますが、
ニンニクの根は意外と粗いです。

 

トマトやナスなどの野菜は、細かい根が大きく広がっていきますが、
ニンニクの根はそれほど細かく分岐しません。

 

細いもやしのような根が、一定の範囲まで広がった後は、
必要以上に伸びることはほとんどありません。

 

こういった根の多くは、水分の他に空気を多く欲します。

ニンニクも新鮮な空気を多く欲しがるため、過湿は大敵です。

 

土が湿った状態が続くということは、土の粒と粒の間に水分が含まれたままとなり、
空気が少ない状態が続きます。

 

こうなると、ニンニクが欲しているだけの空気を供給できなくなり、
根腐れの状態となります。

 

ニンニクがいくら丈夫な植物だといっても、根が傷めば生育が悪くなり、
最悪は枯れることもあります。

 

 

ニンニクの根はまばらで短い

 

 

・病気感染
水のやりすぎによって過湿が続けば、根が傷みます。
また、垂れた葉が湿った土に触れ続けることで、傷むこともあります。
こういった傷口から、病気の菌が侵入し、病気にかかります。

 

また、ニンニクがかかると厄介な病気の中には、
春腐病のように、湿気が高い環境下で感染が増えるものもあります。

 

水をやりすぎて過湿になると、病気の原因となる菌も増えやすくなるので、
水の与え方には、注意が必要です。

 

・肥料過多
水のやりすぎと肥料過多は、一見すると無関係なように見えます。
けれど、実はかなり密接な関係にあります。

 

ニンニクに与える肥料にもよりますが、肥料成分を粒状に固めたタイプの肥料は、
水に触れることによって、肥料成分が溶けだします。
そのため、水をやりすぎると、大量の肥料成分が溶け出ることとなります。

 

肥料成分が一時的にでも多く出ると、土の中の肥料濃度が高くなります。
肥料濃度が高くなれば、根が肥料成分に触れて傷み、肥料焼けの状態となります。

 

また、適切量しか与えていなくても、肥料過多と同じ状態となり、
生理障害や病害虫の被害を受けやすくなります。

 

 

地植えであれば、真冬まで水やりはほぼ不要です

 

 

■生育段階による水やり

 

ニンニクは、秋に種球を植え付け、
地上に芽が出てきたものが真冬になるまで生長を続けます。

 

真冬の間は休眠状態となるため、ほとんど生長が見られません。

その後、春になって気温が上がってくると、また生長が始めます。

 

収穫時期の1ヶ月半~2ヶ月ほど前から、球部分の肥大が始まり、
その後地上部が枯れてきたら収穫となります。

 

植え付けから冬になって生長が止まるまでは、
土が乾くようであれば水やりを行いますが、降雨だけでも過ごせることが多いです。

 

冬の間は、生長もほとんどありませんし、気温が低く土が乾きにくいので、
よほどのことがない限りは、水やりは不要です。

 

春になると、気温の症状と再生育のため、冬に比べると格段に水を要求します。
けれど、ここで大量に水を与えると、根腐れや病気発生を助長するので、
あくまでも土が乾いたら与えるスタンスを貫きます。

 

球の肥大期に入っても、過乾燥は避けますが、
過湿にはならない程度に水やりを行います。

 

地植え栽培か容器栽培かに関わらず、この水管理は変わらないので、
何日に1回水やりをするというよりも、土が乾いたら水やりをする、
という風に考えると良いでしょう。

 

 

■水やり以外の過湿に注意

 

ニンニク栽培では、水やり以外でも加湿になる可能性があります。
秋や春に起こりやすい長雨時には、ニンニクと土をよく観察しましょう。

 

雨が降っても排水がうまくできていれば、ある程度は耐えられるので、
排水を改善しておくのがお勧めです。

 

心配なエリアでは、栽培場所の周りに水分を流すための溝を作ったり、
高畝にして水はけを確保します。

 

もちろん、土作りの段階で腐葉土などを混ぜ、改良しておくのも有効です。

 

近年の異常気象によって、いつ大雨や長雨が降るか分かりません。
心配な場合は、雨よけ栽培をしておくと良いでしょう。

 

支柱とビニールを使った簡単な雨よけでも、
何もしていない場所よりは雨がかからなくなるので、効果が期待できます。

 

ただし、雨よけをしていると、降雨による潤いがなくなるため、
雨が降っていても水やりの必要が出てきます。

 

土の状態をこまめに観察し、乾いたら水を与えましょう。

 

■参考

・ニンニク 地植えの栽培
・ニンニク プランターの栽培
・ジャンボニンニクの栽培
・行者ニンニク 栽培
・ニンニクの芽 栽培



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